潰瘍性大腸炎からの大腸全摘日記 ⑨:「退院後の服装の指導は必要なのでは?」
栄養指導が必要なのは言うまでもないけど、退院後の服装に関しても教えておいて欲しかった、というのが正直なところ。求む!服装指導!
入院中にも一度、看護師さんに「パウチが見えないようにするの、皆さん、どんな服着ておられるんですかね?」と聞いたことがあったけど「結構、普通のTシャツで過ごされてますよ!」という答えが。
※この件に限らず、先生も看護師さんもストマ生活の経験者ではないので、「体感」という意味では理解出来てないだろうし、当然、諸問題に対する患者の気持ちを理解するのも難しいだろうと思う。服装に関して「治療の一環」とするのも無理がありそうだし、この辺り、ちょっと難しいのかも。
ストマの位置にもよると思うけど、僕は入院中はパウチがパジャマのズボンの外に出ている状態をパジャマのシャツで隠すような感じだった。当たり前だけど、初めてのストマ生活でそうすることしか知らないので、退院する時も同じようにしてたけど、何もしてない時はTシャツで隠せても、リュック背負うとTシャツが引っ張られてパウチが丸見えに!正直、その時はしんど過ぎてパウチが丸見えなことを気にする余裕もなかったけど、そんな状況でも「これ…さすがにずっと人様にお見せした状態で生きて行くわけにはいかんやろ。。。」とは感じてた。
そこからは検索もしたけど「どうしたら丸見せずにいられるのか?」をよくよく考えた。答えに辿り着くと何てことないというか当たり前に感じるけど、経験したことないことへ対応しないといけないわけで、退院前に少なくとも幾つかの案は提示しておいて欲しかった。例えば、ジーンズしか穿いたことない人生の方なら、とても困ると思う。
そんな僕が辿り着いたのが、ストマの上まで上げられるハイウェストなパンツで隠すスタイル。今、若者がワイドパンツ穿くのが普通になってるし、ハイウェイなパンツもいっぱい出てるので、探すのにはそんなに苦労しないと思う。インスタでもフェイスブックでも、同じような広告が大量に出て来るの、この時は凄く便利に感じた。
比較、検討して僕が買ってみたのが、ハイウェスト且つベルトの代わりにマジックテープで止められるパンツ。これが物凄く快適で、発見出来て良かった!と届いて穿いてみた時は本気で感激した。「これで一つ、悩みが解決した!」って。
潰瘍性大腸炎時代の切迫感はないので、焦ってベルト外す必要はなくなってるけど、一度、マジックテープのお手軽さを経験すると、ベルトしないといけないパンツを穿かなくなってる。持ってたワイドパンツがヒールのあるブーツじゃないと引きずるくらい丈が長くて、とはいえ、こんな体調で5cmヒールのブーツなんて履けるわけもないので、7cm盛れるというスニーカーも買ってみたのに…あんまり履けてないけど、この盛れるスニーカーもメチャ優れものです!ベルトしても良いと思えるくらいに元気になった暁には活用します。
女性の方は「ワンピースで過ごす」という方もおられるようで、良い選択だと思う(僕は着たことないけど)。
普通に生活するだけでも面倒なことが多いので、ちょっとでもストレス減らせた方が良いよね。