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満月の人体における影響

「満月の頃に体調を崩すよね」

そう、人から言われた事がある。

正直、全く想像していなかった観点だったので、当初は半信半疑に受け止めていた。

私の体調不良の兆候として、不安感や動悸を感じる時がある。

まさか、その不調の原因が月にあるなんて。

地動説を唱えたコペルニクスを否定した当時の人達の気持ちがなんとなく分かる気がするくらい、ドラスティックな発想だと感じた。

しかし、月の影響についてよくよく考えてみると、月の引力は、潮の満ち引きに連動している。

人体にも何らかの影響があったとしても不思議では無いのでは、と考えは行き着いた。

果たして、月と人体には何らかの因果関係があるのか。

手がかりを探るべく、文献を検索したところ、興味深い研究を目にした。

スウェーデンのウプサラでは、満月が齎す睡眠への影響について横断的な研究が実施されている。

そちらの研究結果では

「with on average shorter and less efficient sleep on nights during the waxing phase. They also indicate that the associations of the lunar cycle with sleep are more pronounced among men. 」

「ワックス期の夜間の平均睡眠は短く、効率が低いことを示唆しています。彼らはまた、月周期と睡眠の関連が男性の間でより顕著であることを示しています。」

と、明示されている。

また、男性では、満月期は血中のテストステロンが低くなり、ストレスホルモンのコルチゾールは上がるという。

確かに、私自身も不安感や動悸を感じた時に月の周期を照らし合わせると、大体、満月期だった。

今となっては「満月のせいだから…」と、不調に陥った際の気を落ち着かせる理由付けにしている。

満月と人体の因果関係が更に解明できれば、満月の影響に対して人類が何らかの対策を立てられるし、救われる人もいるのではと期待してやまない。

《参考文献》

Christian Benedict, Karl A. Franklin,Shervin Bukhari, Mirjam Ljunggren, Eva Lindberg.(2022). Sex-specific association of the lunar cycle with sleep : Science of The Total Environment.
Vol, 804, 15 January 2022, 150222

気象庁「潮汐の仕組み」<https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/knowledge/tide/choseki.html#:~:text=海面の水位(潮位)は,潮力が生じます%E3%80%82>(2023年、12月閲覧)

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