1人旅で見える「裏側の記録」がまちの記憶を創る
「北海道のジンギスカン食べに一緒に行かん?」
「鎌倉で着物体験したい!」
旅行に行くとき、僕は何か理由付けをして友達を誘うことが多いです。
しかし、いざ1人旅をすると
たまたま泊まった小さなゲストハウスで徹夜で話すぐらい仲良くなる人ができたり、北海道で面接を受ける前日にホテルの人に自己PRプレゼンを見てもらったり。
何が起こるかわからない、そんなワクワクを楽しめるのが1人旅の魅力です。
そこで今回紹介するのは、兵庫県を中心に中国地方や東北地方など全国の津々浦々の場所に行ってカメラで記録を残すブランチさんです。
ブランチさんは高校生のときにおじいさんからもらったカメラを片手に、観光地ではなく一生懸命に生きる人々や小さな路地などまちの裏側を記録に残しています。
複数人で行く有名な場所ではなく、1人だからこそ見えるまちの裏側のストーリー。今日はブランチさんのカメラの記録から多くの人が知らないまちの記憶に迫ります。
みんな旅の楽しさともったいなさ
ーー1人旅をはじめたきっかけを教えてください!
大学の時の自転車サークルの合宿が大きかったですね。サークルのみんなでいろんな土地に行くのはすごい楽しかったんですけど、同時に葛藤を感じました。
ーー楽しいのに葛藤を感じたんですか?
はい。自転車に乗ってると色々寄り道をしたくなるんですよ。
「あ、自分ここ寄ってみたい!」と思ったけどそういうとこをみんなで行くので飛ばしてしまって。だから気兼ねなくいける1人旅に行きたいと思うようになりました。
自転車サークルでみんな旅の楽しさを感じたブランチさん。今度は1人旅だからこそ見えるまちの裏側を知る旅に出かけていきます。
「裏側」が旅行者の記憶に残る
ーー1人旅を始めて印象に残っている旅を教えてください!
大学の卒業旅行で行った三江線(※)が印象的でした。
※三江線:広島県三次駅と島根県江津駅を結ぶ路線。2018年3月31日をもって廃線。
卒業と同時に三江線も廃止になるのがきっかけでしたね。島根の石見神楽のポスターを見るだけで躍動感が伝わってきたんですけど、実際に見たらモノが違いましたね。こんな小さなまちでも活気あふれていて、とても心を打たれました。
食事やお祭りなど人がやっている活気あふれる文化に心を打たれたブランチさん。同時にまちの裏側にも触れたそうです。
実はもっと印象に残ってることがあって。
三江線乗っているとき、駅の停車時間でそこに住む人と話をしたんですよ。その時にその人が
「廃線を阻止できひんかったんが心残りや」って悔しそうに語っていて。活気あふれる裏側に抱える思いを感じましたね。
まちの日常の記憶を記録に残す
ーー他に印象に残っている旅はありますか?
気仙沼に行った時ですね。普段見えない日常を撮りました。
この写真はこけし職人がこけしを制作しているところです。
普段は並んでいるこけししか見ないんですけど、今回は「こけし職人のプライド」というテーマで撮りました。
そしてこっちは漁師さんの写真です。
気仙沼は自然と漁師さんの共存って意味で早朝にゆったりと海を眺めてる雰囲気が出るように撮りました。
ーー素敵ですね!逆に有名な観光地に行こうと思わなかったんですか?
はい。やっぱりこういう小さなまちの記録を残すのって有名なところの路地裏で自分の宝物を見つけた感覚になるんですよ。だから「この街が消えたらもったいない」とかそういったところに焦点が当たりますね。
こうしてまちの人の記憶を撮るブランチさん。見据える先はあるのでしょうか。
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裏側の記録が記憶となる
ーーブランチさんはこれからどんな生き方をしたいですか?
つなぎ役になりたいです。多くの人は見えないところを記録に残して、いろんな人にまちの魅力を伝えるつなぎ役になっていたいですね。直接しゃべるわけではないけどこれをきっかけに来てくれる人だとか、まちで活動する人が増えればいうことはありません。
地域に根ざすわけでもただ観光地を訪れるわけでもない「裏側」を残す人。
ブランチさんのような「裏側の記録」がまちの人にとっても、訪れる人にとっても「記憶」に変わっていくんじゃないか、そのように感じます。
1人が寂しい人はあなただけの宝物を見つけに旅に出てみてはいかがでしょうか。
この記事をきっかけに旅に出たあなたが、僕やブランチさんに「裏側」を教えてくれる日を楽しみにしています。
まーきち
▼ブランチさんのカメラアカウント
▼ブランチさんのブログ
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