【50歳の転職】アラフィフ転職・番外編③★綺麗に会社を辞めるということ★
”綺麗に辞める”とはどういうことなのか?5つの定義
まず”綺麗に辞める”とはどういうことなのか?私の考えをお伝えさせていただきます。
【綺麗に辞める:5つの定義】
①次の内定をいただいた後に会社へ辞意を伝えること(揺るがない意思を伝える)
②嘘か本当かは関係なく”仕方がない理由”があること(悪者を作らない)
③最終出勤日までに引継ぎを行う時間が確保されていること(今持っている仕事の責任を最後まで果たす)
④有休休暇を全て消化した後に入社するスケジューリングであること(自分へのご褒美)
⑤今の会社を辞めて新しい会社に入る目的が明確であること
それではこの5つについて解説していきます。
①次の内定をいただいた後に会社へ辞意を伝えること
たまに「辞めるぞ、辞めるぞ(困るだろ!)攻撃」をしてくる人が居ます。特に昨今は上から強く言うことが(パワハラ、モラハラ)許されない時代なので、部下やパートタイマーさんの方が強気だったりします。
その人は自分が大変な割に給与が低いなどとネガティブなイメージを持っており、社内での条件を良くしよう、や、自分の主張を通そうと思っての言動であることがほとんどです。
しかしその手段は悪手であり、結局その人がその後評価されることは無いことが多いですし、その後、少しづつ大切なポジションから外される運命にあります。会社組織とはそのようなものです。代わりの居ない仕事などないのですから。
評価される人は、ひた向きに仕事に取り組み実績を出し勝手に出世していくものです。
上司を脅して出世している人はいないです。
つまり、辞意を伝えるのは片道切符です。
辞意を伝え遺留され翻意し残ったとしても、その間に代わりの人を用意され、いつでも辞めていただいて結構ですよと窓際に追いやられた時には年を取り転職が出来なくなっている可能性が高いです。
〇〇〇という理由があり、〇〇という偶然の出会いがあり、そこの会社から内定がでたので、大変ご迷惑をお掛けするのですが、引継ぎ期間を1か月して万全の体制にした後、〇月〇日で退職させていただきたいと考えています。
で大丈夫です。
次の会社が決まっており、管理職であっても3か月後の退職であれば引き止めることは誰にもできないはずです。
②嘘か本当かは関係なく”仕方がない理由”があること
綺麗に辞める時に大切なのが物語(ストーリー)です。
長く働いた会社を辞める理由は1つではないと思います。複雑に色んな理由が絡み合って、その時の状況も様々あり、結論に至っているはずです。憎む上司や部下も居るかもしれませんが、誰かを悪者にして辞めて、その時はスカッとしたとしても、結局それは自分に返ってきます。
辞める時には何十人の人に「何で辞めるの?」と聞かれます。
その時々で違うことを言ってはいけないと思います。愚痴を言って辞めてしまうと、巡り巡って自分が悪者になってしまいます。
そうではなく、1つの理由を決めて、それを社長以下全員に同じ理由を言うことが綺麗だと思います。誰も悪者にしないことで、その善意は自分に返ってくるはずです。
嘘か本当かはどうでも良いので、外からは誰にも分からない「家庭の事情」がおすすめです。
”それなら仕方がないね”と言うしかない理由を全員に伝えて辞めることで、綺麗にやめることができます。
③最終出勤日までに引継ぎを行う時間が確保されていること
急に辞める人がいます。辞めるのだから後は知らんよ!という人です。
個人の人生観によるところが大きいとは思うのですが、私は引継をしっかりするスケジューリングを考えて退職に臨みました。そこで分かったことなのですが、退職を会社に伝えると、新しい案件や今まであった会社からのプレッシャーは無くなります。毎日シーンとなります。
それは、まさにスターマリオ状態で、無敵の状態と言っても過言ではありません。
きっと強く言って急に引継をしてもらえなくなると困るからですが、イメージとしては少し大切にされ、自分で時間が有意義に使えるようになります。
引継ぎ資料を作る作業は、今の仕事の棚卸でもあるので、次の仕事に向けて丁度良い準備にもなりますし、自分が担当してきた仕事の数字を細かく見て評価できる貴重な時間にもなります。
給料を貰いながら引継ぎをする時間を持てることはどちらかというとメリットです。
辞意を伝えてから辞めるまでの期間は「思いがけない幸せな時間」なのです。持たない手はありません。
④有休休暇を全て消化した後に入社するスケジューリングであること
きっと日本のアラフィフサラリーマンであれば、有休休暇が溜まっているのではないでしょうか?
これはアラフィフ転職完全ガイドにも書いたのですが、会社に辞意を伝えて、引継をして、有休を全て消化して入社を迎えるスケジューリングを作り、それを基に転職先の企業と入社日を決めていくと実現できます。
内定が出る前の面接にて、入社予定日を聞かれるはずなので、有休消化・・とは言わず、「決まったら会社に意思を伝え、会社に迷惑を掛けないように少し時間をいただき円満退社をして〇月入社と考えています」とハッキリ伝えておくことが肝要です。
その後、内定が出てスケジューリングを行う時も「最終面接の時に相談させていただいた〇月〇日入社にてお願いします。」と言うことが大切です。”後出しじゃんけん”では印象が悪くなります。
私はその時間に、今まで出来なかった勉強をしたり、本を書いたり、家族旅行に行ったり、ひとり旅で人生を振り返ったりという転職インセンティブを謳歌させていただきました。40日間の有給休暇は人生の夏休みです。
私はその時に電子書籍「アラフィフ転職完全ガイド」を書きあげました。
⑤今の会社を辞めて新しい会社に入る目的が明確であること
そして最後に転職する理由が明確に自分の中で言語化されていることが大切です。
後戻りできないので、後悔しても遅いです。
私はこの記事の冒頭に書いてあることを理由にアラフィフ転職をしていますが、転職後も波のようになんども「これで良かったのだろうか?」と思い返すようになります。
その時に言語化された文章を読み、前に進んで行くイメージです。
後悔が無い状態が綺麗な状態であると思っています。