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第18回 未完成品の余白

こんにちは。広島で インテリアを中心とした
デザインのお仕事をさせて頂いているPRISM DESIGNの小林です。

前回、BATONとして この街の珈琲と共にこの場所を
引き継ぎ繋いでいく決意をした僕たちでしたが
うちの事務所は角地で しかも通りに面してガラス張りなので
焙煎を何度も繰り返していると
徐々に周囲の人たちにも 認知されるようになってきました。

声をかけてくださる方もいろいろで

昔から アロマコーヒーを飲んでいたという人
たまたま車で前を通りかかった人
ご近所に住んでいて 
ずっといつ開くのかを気にしてくださっていた人…

みなさんに今の焙煎状況を説明して
まだ試行錯誤していて 毎回少しずつ味はよくなっているけど
まだ 味が安定していないことを伝えていきました。

それでも 
期待してるよ とか
がんばれよ とか
そんな温かい言葉をかけて頂いたり

それで、今はどんな味なの?飲んでみたい。ということで
応援を兼ねて 発展途上の豆を買ってくださる方がすこしずつ出てきました。

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逆にこちらからしても 焙煎の大きな失敗は少なくなったので
アロマ珈琲の味を知っている方々に 少しでも飲んでいただいて
ご意見を頂いた上で 味に反映して 完成品に近づけていく
この方法でみんなに協力して貰った方が
応援してくれている人にも
楽しんで頂くことができるなと思い始めました。

美味しいコーヒーを作ることは当然ですが
周囲を巻き込んで みんなでつくるというのも 
僕たちだからできる作り方なのかもしれません。

そんなわけで 
実際に飲んで頂いた方からの意見を参考にしながら
味の調整を図っていきました。

味に対して要望があるということは 
商品としては未完成なのですが
この余白があることで 
つながることが出来た人は とてつもなく多い

来店されたお客様の中でも 
コーヒーに対しての知識やこだわりがある人から
店側が 焙煎方法やドリップの仕方などを
色々と教えて頂くきっかけにもなりました。

思い返せば この頃が
このコーヒープロジェクトが実際に
お客様も含めて
周囲の人を巻き込み始めた時期でもありました。

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