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おんなじに見えるスコッチウイスキー|超主観で選ぶMy Best3

専門的な解説は一切なし超主観で選ぶMy Best3
今回は“シングルモルトウイスキー(スコッチ)”編をnoteします。

スコッチウイスキー

レストランや百貨店でワインを選ぶ際に、赤や泡などのタイプや合せる食事、シチュエーションを伝えれば、自分が飲んだことがなくともソムリエが用途にあったものを選んでくれます。

でもウイスキーをなんの情報も無しに、一般人が選ぶのはなかなか難しいですよね。
ウイスキーの香りや味わいは、熟成年数や方法によって大きく趣きが変わりますし、また近年ではボトラーズと呼ばれる蒸留所から原酒を購入し自社ラベルを貼って販売する、瓶詰め業者のウイスキーも数多くリリースされ、多種多様なボトルが出回っています。

とはいえ、大まかには蒸留所ごとの個性が残ります。
そこで今回は世界で一番有名な①スコットランドで生産され、②単一の蒸留所で、③大麦麦芽のみを使って製造された、“シングルモルトスコッチウイスキー”の中から、私が好きなスコッチ蒸留所Best3を紹介します。

1位 グレンマレイ

私のベストスコッチは“グレンマレイ蒸留所”。
※写真は自宅のミニバーから何本かセレクトし撮影。
画像の一番左のボトルは1970年代に流通したオフィシャルボトルで、通常はアルコール度数が43度なのですが、こちらは珍しい55度のもの。

蒸留所の詳しい解説はこちら
https://smwsjapan.com/distilleries/glen-moray-distiller

有名なグレンリベットやグレンフィディックの影に隠れて、聞いたことがないという方も多いと思います。蒸留所の特徴としてピート香と呼ばれる独特のスモーキーな香りが弱く、フルーティで上品な味わいを感じることができるため、ウイスキー初心者から上級者まで楽しめる銘酒です。
ストレートから水割り、ハイボールと万能選手で、お家呑みにも最適な一生付き合えるスコッチだと思います。
ただし優等生である一方、逆にいうと格別に個性があるわけでもなく、これでなければダメだという愛好家が少ないのも事実。
知っておけば通ブルことはできますが、バックバーに並んでいないことも多いのであしからず。

左から順に
①グレンマレイ12年 55度(オフィシャルボトル)
②グレンマレイ25年 ポートカスク フィニッシュ 1988年蒸留 43度(オフィシャルボトル)
③バーボンホグスヘッド35年 1977年蒸留 52.1度(ボトラーズ:モルトオブスコットランド)
④ザ パーフェクトドラム36年 1983年蒸留 53.1度(ボトラーズ:スリーリバース)
⑤レアオールド26年 1983年蒸留 54.6度(ボトラーズ:ダンカンテーラー)
グラス:1940年頃製造のバカラ ショットグラス

2位 ポートエレン

第2位は“ポートエレン蒸留所”。
こちらは現在では簡単には味わうことが出来なくなってしまったスコッチです。
画像中央右のボトルに“THE FINAL VINTAGE”と記載があるとおり、蒸留所が1983年に閉鎖してしまい、あとは残された貯蔵樽のみとなってしまいました。
画像右のオフィシャルボトルは2007年頃に2万円台で購入したもので、この頃はバーでもショットで飲むことが可能でしたが、なんと最新ビンテージは50万円を超えています。

蒸留所の詳しい解説はこちら
https://smwsjapan.com/distilleries/port-ellen-distillery

グレンマレイとは対象的にピート香がしっかりと効いた重厚感ある味わいは唯一無二の存在感です。
撮影の際に中央右のボトルをテイスティングしましたがイメージで例えると、“浜辺での友人達とのキャンプ、すっかり日も落ちた頃、焚き火台を囲みながら串に刺したマシュマロを焼いている情景”といった感じがします。
今では原酒も残り少なくなり気軽に飲むことが難しい状況ですが、ポートエレン蒸留所は2021年に再稼働が予定されており、10年後にまた逢えることを楽しみにしています。

右ボトル:ポートエレン3rdリリース 1979年蒸留 2003年瓶詰 57.3度(オフィシャルボトル)
中央右から順に
②オールドモルトカスク22年 1983年蒸留 52.1度(ボトラーズ:ダグラスレイン)
③ピュアアイラモルト21年 1980年蒸留 43度(ボトラーズ:シルバーシール)
④リフィルシェリーバット27年 1983年蒸留 56.0度(ボトラーズ:モルトオブスコットランド)
グラス:リーデル ソムリエ シングル・モルト・ウイスキー

3位 ローズバンク

第3位は“ローズバンク蒸留所”。
こちらもポートエレン蒸留所と同様に蒸留所が閉鎖してしまい、現在ではなかなか見ることができなくなってしまったボトルです。

蒸留所の詳しい解説はこちら
https://whiskynews.blog/distillery_directory/scotland/rosebank/

香りはフローラルかつアロマティックで味わい深く、かなりの玄人好みな蒸留所です。
右のボトルをテイスティングした私のイメージは、“昼下がりのガーデンパーティ、花が飾られたテーブルの上には焼きたてのアップルパイやスコーンが並んだアフターヌーンティーセットが置かれ、ちょうどレモンを浮かべた紅茶が運ばれてきた情景”といったところでしょうか。
そして、なんとローズバンク蒸留所も再稼働プロジェクトが進行中でこちらも復活が楽しみですね。

左ボトル:ローズバンク25年 1981年蒸留 61.4度(オフィシャルボトル)
右ボトル:フレンズオブオーク19年 1990年蒸留 46度(ボトラーズ:エイコーン)
グラス:マイケル・ジャクソン ウイスキーコニッサーグラス

以上、私が好きな“シングルモルトスコッチウイスキー蒸留所Best3”でした。

今後も色々な“超主観で選ぶMy Best3”をnoteしていきます。

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