Day2イタリアバール巡り 初っ端からF.F.
Ciao!
日本からローマへ、そしてローマを経由して総移動時間約24時間。ついに憧れのシチリア島に到着!
「地中海食」の舞台のひとつで、できるだけ食べる、食べる、食べる旅。
シチリアには4日間滞在します。
何も準備をしない旅が板についてきて、良いのか悪いのか、旅先でも不確実性の中に身を置いています。
宿はとっているし、向かう方向性(東西南北レベル)は決めてるし、会う人は分かっているし、自分的には十分すぎないか?と思う部分ありますが、世の中には出発前に全行程を配布する旅行もあるわけで。ツアーに参加して「これから4日間ご自由に行動されてください」はあんまりな気もする。
どっちも楽しめるようになりたいけれど、ついつい決めないで動くほうに寄っていってしまうのは旅のスタイル。
行った先での行きたい場所すら、友人に教えてもらったバール以外に全くもってアテはなし。チェックイン前の宿のカウンターで聞く始末。
そんなわけでバール2店舗、マーケット1つ、ランチの美味しいトラットリアを教えてもらい、時間は昼12時、いざランチへ。
辿り着くとオープン直後で30分待ちの人気店!イタリアで座って食事をするのは3年半ぶり、興奮している!
正直よく分からんけど、できればさっき買ったシチリア料理レシピ本で紹介されているものをなるべく食べたい。
こんな人気店、しかも値段もリーズナブル!
教えてくれカメリエールのお兄さん、何食べればいいですか!!
「これはいろいろ入ってる伝統的なやつ」「これもいろいろ」「パスタならこれが伝統的」「肉もいいぞ」「付け合わせはこれが伝統的」
「じゃそれでお願いしますー」
頼みすぎた。
いきなりのF.F.=Food Fight。南イタリアの洗礼か、一皿の量が異常に多い。
教科書的な「旅行先で舞い上がっている日本人」でしかない。
てか止めてよお兄さん、絶対頼みすぎって分かってるダロ…。
「伝統的な前菜の盛り合わせ、なかなかいいな。ナポリっぽさがある」とか「エビ、マグロくらいはここだと生でも食べるのか」とか「パスタ甘めだな」とか「肉料理、すき焼きみたいな肉出てきたな」など感想は抱きつつも移動で疲れた胃腸には入っていかない。
イタリア語でがんばって注文した「半分の半分」は伝わらずワインは500ml出てきやがる。昼から全部飲んだら1日が終わるぞ。
というわけで全て食べ飲みしきれず。。。
その後食べたいものもままならず、時差ボケと飛行機疲れで初日これにて撤退。
夕方からぶっ倒れておりました。
改めてイタリアで見た風景として、バールやケバブ屋以外では外食を1人で取ることはほとんどないこと。話すために、座って食べているという印象。
ひとり旅で大衆食堂に入ると、なんとなく浮いた感じになる。「一人で食事する」は彼らの辞書の中にはなさそうだ。そういうところが好きだぞイタリア。
おなかいっぱいで通り過ぎた人気バールで見たのも、一人じゃなくて複数人で腰掛けて会話を楽しむ風景。
バールもトラットリアも、僕が好きなものは人と人がコミュニケーションをとるために用意された舞台のように映る。
日本人もどこか憧れるところがあるから、僕がこうして「好きだな」と思えるんじゃないかな。
怒ってるのかジョークを言ってるのか分からないテンションで話して最後には笑顔。多分知らない人だけど、近くにいればパッと話しかける。異様に人と人の距離が近いこの国。
イタリアの辞書に「孤独死」がこの先も載らないことを祈ります。