知らなきゃ損:僧帽筋
1.僧帽筋とは?
今回は僧帽筋という首から背中にかけてある菱形の大きな筋肉を解説していきます!
『肩が凝ったなー』 思って肩周り触っている時は、だいたいこの筋肉を触っています。
そう!今回は肩こりにも関係しているためとても重要な筋肉です。
しかしこの僧帽筋、1つの大きな筋肉と覚えてしまうと勿体無いのです!
実は、僧帽筋は上部・中部・下部繊維に分かれて、この3つのパートを分けて理解するととても現場で役立つ知識になります。
2.僧帽筋の起始・停止は?
まずはどこに付いているのかチェックしていきましょう!
【起始】頭の後ろから背骨の胸椎の12番目まで!
後頭骨・上項線・項靭帯・第7頚椎〜第12胸椎の棘突起
【停止】肩甲骨と鎖骨へ向かって付いている!
鎖骨外側1/3、肩甲骨【肩峰、肩甲棘】
3.どう3つに分ける?
僧帽筋は以下の3つの部分に分かれています!
上部僧帽筋:
頭蓋骨の後頭部と頸椎の上部から肩甲骨の肩峰に向かって広がります。
肩甲骨を持ち上げる(肩をすくめる)動作に関与します。
中部僧帽筋:
背骨の上部から肩甲骨の内側に向かって広がります。
肩甲骨を内側に引く(肩を寄せる)動作に関与します。
下部僧帽筋:
背骨の下部から肩甲骨の内側下角に向かって広がります。
肩甲骨を下げる動作に関与します。
4.なぜ3つに分ける必要が?動きに注目
3つに分ける理由は僧帽筋の作用にあります!
この筋肉は以下のような肩甲骨を動かします。
上部僧帽筋
肩甲骨の挙上:肩を上げる動作をサポートします(例:肩をすくめる動作)。
肩甲骨の上方回旋:腕を上げる際に肩甲骨を回旋させる動作をサポートします。
中部僧帽筋
肩甲骨の内転:肩甲骨を内側に引く動作をサポートします(例:両腕を背中で引き寄せる動作)。
下部僧帽筋
肩甲骨の抑制:肩を下げる動作をサポートします(例:肩を下に引く動作)。
肩甲骨の上方回旋:上部僧帽筋と同様に、腕を上げる際に肩甲骨を回旋させる動作をサポートします。
この僧帽筋、なんと上と下で全く違う動きをするのです!
僧帽筋の上が働くと肩甲骨は上に引っ張られ、下が働くと肩甲骨は下に引っ張られます。
そう!僧帽筋の中で硬い部分と弱い部分があることが肩甲骨を不安定にして肩こりにつながります!
もう1つ大切な動き【肩甲骨の上方回旋】
この僧帽筋は肩甲骨の上方回旋を起こします。この上方回旋の動き、腕を上げる動作にとても重要な働きになるのですが、肩の筋肉をリラックスすることにおいては肩が上方回旋していると筋肉は緩む事が出来ません。
アプローチのポイントは?
多くの人が僧帽筋の上部が緊張していて肩甲骨の上方回旋を起こし、僧帽筋の下部の筋力が弱い場合が多いです!
そこで肩甲骨を下方回旋させ、上部をストレッチすることと、僧帽筋下部の筋トレがおすすめです!
ぜひあなたの僧帽筋も見直してみてください!