スタジアムを夢を与える場所へ#3 【㏌東京ヴェルディ】
こんばんは。
第3回となる今回は、東京ヴェルディのスタジアムの1つである「味の素スタジアム」に行ってきました。個人的にSNSを通じて、スタジアムでのイベントや取り組みをよく見かけていて、学ぶことが多くあったチームで行きたいと思っていたので今回お邪魔させて頂きました。
J2リーグ最終戦・ホーム最終戦ということもあり、多くのイベントやホスピタリティについて感じたことがあり充実した時間となりました。
ではここから今回学んだこと、感じたことを書いていきたいと思います。
1.来場者の推移
まずは、2015年以降の入場者数の推移のデータ
来場者の推移は平均的に5,000人を維持しており、来場者数は伸び悩んでいることがデータから感じられます。
今年の春先には経営権を巡って様々な問題もあり、東京ヴェルディとしては多くの困難があったシーズンだったと思います。
2.スタジアムホスピタリティ
①スタジアムまでの移動
最寄り駅は、京王線「飛田給駅」
都心からも近く、アクセスのしやすさは他のスタジアムと比較すると交通の利便性は高いと思います。
移動時間は5分ほどでスタジアムに到着。
味の素スタジアムはFC東京のホームスタジアムということもあり、両チームのバナーや旗などがあるため、遠方からの来場者にとっては、色んなチームを感じることが出来るため、面白い場所だと感じました。
②スタジアム周辺について
⑴案内表記について
まずスタジアムについて目につくのがスタジアムの見取り図とイベントの情報が一目でわかる特大ボードがある。
ここで注目したいのが自分がこのボードを見た時間帯だけかもしれませんがボード付近にわかないことやどこに何があるかを教えもらえる案内役の方がいらっしゃったこと。多くのチームがスタジアム入り口にスタジアムやイベントについての案内ボードを掲載していますが、案内役の方が立ってボードを活用して案内してくれるのは東京ヴェルディが初めてでした。他のチームは基本的には総合案内所などでわからない場所を聞くことが多いと思うので、スタジアムの最初の来場者の接点を案内役の方から教えて頂けるのは初めて来れれる方にとっても非常にありがたいことだと感じました
また案内や情報がわかるボードが大きさは小さくなりますが、スタジアム周辺に何か所も設置されているため、来場者が迷うことも少なく、それぞれの目的の場所へ向かうことが出来ると思いました。
⑵スターティングメンバーボード
今回来た中で一番これいいなと思ったのがスターティングメンバーがわかるボードが掲載されていること。
これまでのスタジアムに来た時を振り返ると試合のスターティングメンバーっていつもネットから情報を得ることが当たり前になっていました。
でも東京ヴェルディではスターティングメンバーをボードとして掲載して、フォトスポットと情報開示が出来る目玉として置いていました。
インターネットからだと、選手の名前はわかっても選手の顔まで覚えることには繋がりにくい。しかしボードとして掲載することで選手の顔と名前を覚えることが出来るし、毎試合メンバーが異なるので、試合ごとに変わるフォトスポットとしても利用できる。
また別の場所でもスターティングメンバーのボードがあり、そこには選手からのメッセージ付きで掲載されていました。
コロナ化によって選手と触れ合える機会が少なくなっている中で、スターティングメンバーの選手からのメッセージはこれから応援するファンサポーターの方にとって、気持ちが高まることにもつながるのではないかと思いました。
⑶席までの案内、お手洗いについて
初めて来場された方、リピートして頂くためにはすぐにわかる座席かどうかは重要なポイントであり、そこにおいては初めて来場した自分は全く迷うことなく座席に就くことが出来ました。
その要因として、上記のスタジアム案内図が要因の1つである。現在地はもちろんのこと、各入場ゲートの数字を確認して、その数字に当てはまる場所へ進むと就くことが出来る。また入場ゲートにも大きくゲート番号が掲載されているため、見分けがつきやすい。
そしてスタジアムで大切なお手洗いについては、数も多くあり、衛生的にも奇麗なので利用しやすいと思いました。
気になった点としては、ハーフタイム時にお手洗いに行くと手を拭くティッシュペーパーが切れていたた場所もあったので、ホスピタリティをより高めるためていける部分がそこにあるのではないかと思いました。
(あるチームではティッシュペーパーがあるか確認するようにしているというチームもありました。)
⑷柵カバーについて
待機列を作ることで利用する柵はどのスタジアムでも見かけることが多いと思います。
個人的に他のチームの運営準備で列を作る際に「少しでもチームカラーが出るように柵にpopやカラー付きの柵とかあればいいのにな」と感じていたのですが、東京ヴェルディでは、寂しい待機列を少しでもチームの雰囲気が出る取り組みが行われていました。
上記の写真のように柵にチームエンブレムや名前が書かれた柵カバーを被せて柵を活用していました。
柵だけだと殺風景になる待機列ですが、カバーを付けるだけでチームを感じれる場づくりにもつなげることが出来るし、見栄えも良くなる。
多くの待機列などがあるので、全ての柵にカバーを付けることは難しいと思いますが、人通りが多いエリアにこのような形であるだけでスタジアムの見え方は大きく変わると現地に行ったからこそ感じることが出来ました。
⑸グルメの掲載
多くのグルメがある中でユニークなメニューの掲載方法もありました。
ピッチが書かれているボードにスターティングメンバーを彷彿させるメニュー配置を行っていて、お店の遊び心とその日のイチオシのメニューが一目でわかるので来場者を楽しませてくれる見せ方をされているなと感じました。
3.スタジアムイベントについて
①キッズパーク
今回の試合では、キッズパークが開催されており、多くの家族連れで賑わっていました。
家族連れでスタジアムに来られる方が多くいる中でこのようにサッカー以外のコンテンツを通して、試合中以外の時間にも子供とのコミュニケーションが取れ、他の施設でしかできないことがスタジアムで体験できることは家族連れに非常にありがたいことだと思います。
イージーローラーや未来の塗り絵などは他のスタジアムでも見たことがないので、こういう楽しみ方もあるということを知ることが出来ました。
4.来場して感じたこと
今回来場して感じたことは、「ファン・サポーターの温かさ」
スタジアムにおいて多くのイベントが開催される中、ファン・サポーターの方が来場者・対戦相手の方にお声かけ、ボードで出迎えて頂きました。
ここで大切なことはクラブスタッフや運営に関わる方がお出迎えを行なっているというわけではなかった点が大切なところだと思います。
この光景を見たときにホームゲームは選手やクラブスタッフ、運営に関わる方だけで作り上げるものではなく、様々なステークホルダーとスポーツ・チームを愛する方々と共に作り上げる1つの場所であると感じさせられました。
スタジアムはただ試合を見るだけの場所ではない。
スタジアムは多くの方と感情を共有することが出来る場所。
そんな場所づくりをファン・サポーターが率先して行っている姿は東京ヴェルディが愛されている証拠だと感じました。
試合が終了し、帰宅時にも別のボードを掲げて次回の予定について毎試合ボードで告知しているそうです。
またその他にもファン・サポーター温かさを感じた出来事がありました。
それは試合前にスポンサー企業の紹介がスクリーンとアナウンスで行われている際に、一社一社拍手ゴール裏におられる来場者の方々が拍手をされていました。
多くの企業の方々の支えがありクラブが成り立っているということを、ファン・サポーターの方々が理解し、その感謝の想いを拍手としてスタジアムで表現している光景は自分にとって、このクラブがどれだけの方々の拠り所として存在しているかを感じ、よりファンサポーターの温かさを感じることが出来ました。
5.まとめ
今回味の素スタジアムに来場し、スタジアムホスピタリティの面については、他チームでも見たことがない、スターティングメンバーボードやスタジアム案内役の方がおられることなど、来場者視点を大切にした取り組みが行われており、非常に満足度が高かったです。
それ以上にファン・サポーターの方々の温かさは自分からすると東京ヴェルディの1つの魅力だと自分は思います。
初めて来場される方にとっても入りやすく、迎えてくれるファン・サポーターの方々がいる。これは様々な困難があった歴史があるからこそ生まれた最大の魅力だと思いました。
またこのスタジアムの温かさを感じるために行かせて頂きます!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
このnoteでは、今後も定期的にスタジアムホスピタリティについての投稿を行います。
スポーツ業界がより、多くの方に夢を与える場所であり続けるために今後もその力添えになれるよう、頑張ります!!