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MBA Candidate「コーポレートストラテジー⑤」

コーポレートストラテジーの講義全14回のうち後半7回は、21世紀型の経営戦略論=VUCAの時代の経営戦略論について学びました。前々回(③)からその内容について書いています(①,②は前半7回で学んだ、20世紀型=基本の型について書いてます)。
不確実性に対処しながらイノベーションを起こし続ける方法は、大きく3パターンあります。Ⅰ企業間連携、Ⅱ未来創造、Ⅲ試行錯誤の3つです。今回は、ⅡとⅢについて書きたいと思います。

Ⅱ未来創造とは、簡単にいうと、未来のことなんて予測できないんだから自分たちで未来をつくりましょう、ということです。英エコノミストが50年前に予測した未来は、ほとんど当たっていませんでした。でもこれは当然のことだろうと思います。それなら未来をつくりだそうということです。もちろん、AppleみたいにiPhoneやiPadの様な製品を世に出すことは、未来を予測する以上に難しいことだと思います。でも、「シナリオプランニング」と「未来洞察」というヒントとなり得る方法論を学びました。「シナリオプランニング」は、ロイヤルダッチシェルがオイルショックの時に、業界中位から上位まで上り詰めたことで注目されるようになった手法とのこと。まずPESTや5Forcesを用いて、リスクを洗い出します。次に、不確実性を横軸、自社への影響度を縦軸にして、それぞれのリスクを座標にプロットしていきます。そして不確実性が高く、自社への影響度も高いリスクに関して、事前に対策を考えておこうという方法です。楽しい未来をつくりだすというよりも、危機に対応する方法論ですね。
(課題で作成した事例です)

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未来洞察は、関係ない業界の最新技術や面白ニュースをスキャニングし、業界の予想と組み合わせる考え方です。つまり、非線形予想と線形予想のかけあわせです。適当にいくつか掛け合わせて、その未来に合った戦略を考えます。そのアイデアから生まれた商品・サービス等をそのまま世の中に出すのは難しいなと感じましたが、そこからヒントを得ることは可能だと思いました。

続きまして、Ⅲ試行錯誤についてです。すごく簡単に言うと、試行錯誤しながら修正を繰り返していく、現場主義的な考え方です。学問っぽく言うと、ケイパビリティ派的な考え方です。外部環境を正しく分析しようとしても結局完全には出来ないし、環境もどんどん変わってしまうので、内部資源を強くして対応しましょうという考え方だと理解しました。走りながら考える、リーンスタートアップなどの考え方もこの中に含まれています。創発的戦略もこの中に入ります。創発的戦略を成功させるためには4つのポイントがあるとのこと。1.組織形態(現場の権限を高める等)2.社内空間(フリーアドレス等)3.評価制度(プロセスを評価する、失敗を表彰する等)4.開発手法(スカンクワークの公式化等)です。
デザイン思考もこの中に含まれてます。ユーザー中心のイノベーション手法から本質的ニーズを発見してイノベーションを起こす手法です。共感→問題定義→創造→プロトタイプ→テスト→元に戻る。このサイクルを回し続けます。
また、ビジネスモデルもこの中に入ります。これに関しては、ビジネスモデルキャンバス含め、次回⑥に学んだことを記載したいと思います。

以上

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