空き缶でしあわせ#52
ある一点に集中すると見えるもの。
視界
私は比較的、視野が狭い。視界は人間の解剖にほぼ準拠していると思うが。誰かと同じ道を歩いているのに見ているものが違うと聞いた時、少しだけショックを受けた。私と同じ景色見てるじゃん、っておもってたから。そのショックの源は、自分が世界の中心だと思っていたからだ。
視界は解剖学で解明されている。それでは、視野はどうか。視野はきっと経験とか知識で決まると思う。私は、色々な経験が少なく知識もない。だから、視野が狭いと思う。それでいいんだけれど。最近、自分の視野が狭いと思うことが本当に多くなった。誰かの話を聞くと、すごいな、と思うし、敵わないと思う。だから、そういう話を聞かせてくれる方たちには感謝をしてもしきれない。
ある一点に集中すると見えるもの。
一点に集中するということはいい事だと、ほとんどの人は言うだろう。私もそう思う。でも、一点に集中しすぎると、他のことが見えなくなることもほとんどの人は知っているだろう。世の中においては、どこにも集中せずに定年を迎えるよりは、一点を極めた方がいいという考えだと解釈している。
自分が思う人生でいいけれど、自分の価値を高めていけるように、人並みにできることを、何個も持っていきたいとも思うのだ。
ある一点に集中すると見えるものと、見えなくなるものの正体を探しながら、がむしゃらに生きていく。