新卒時代の苦しかった自分へ贈る入社エントリ
こんにちは、masaです。
4月から株式会社コンセントに入社しました。たまたまですが新卒メンバーと同期入社となり、新卒研修にもサポートで参加させてもらっています。久しぶりに新卒の方々と話す中で、学生時代と社会人の狭間にいた時のことや1年目のことをいろいろ思い出してきました。
ちょうど入社エントリを書こうと思っていたので、新卒として働き始めた8年前の自分に向けた手紙として書いてみようと思います。
8年前の私へ
お元気ですか。
5月の終わりということは、初めて経験したセールスの仕事が苦しくなってきた時期でしょうか。確か、入社してすぐにテレアポの成果がたまたま出てしまい、周りからの期待を受けて提案部隊に配属が変わったものの、全く期待に応えられなくて悩み始めているんじゃないでしょうか。
きっとあなたは、初対面では優秀そうに見られて期待されても、実はできないことばかりでがっかりされた過去を繰り返すことを恐れているのでしょう。
残念ながら今回もそうなります。そしてあなたはこれからも何回かその経験を繰り返すことになります。つらいですよね。自分には仕事が向いていないのかなと思っちゃいますよね。
あなたの不安はそれだけじゃなかったはずです。あなたは、そもそもセールスのあり方に疑問を持っていた。そして、常にポジティブで、常に成果に貪欲でなければならないビジネス全体の雰囲気に違和感を感じていた。きっと、その気持ちが自分には仕事が向いていないという疑念をより強くしていたのだと思います。
でもね。8年経って分かったのは、思っていたよりビジネス社会は広いということです。あなたが感じていた雰囲気は確かに多かれ少なかれどこの会社にもありますし、主流だと思います。でも、あなたが大事にしていることを理解してくれる人も、実はビジネス社会の中にもいました。
ここらで、8年後の私が何をやっているか気になるでしょう。
私は今、コンセントという会社でUX/UIデザイナーとして様々な会社の支援をしています。そう、あなたが大学時代に興味を持ち、一度は諦めたデザイナーです。ただ、デザイナーとは言ってもイケてるビジュアルのデザインとか、大きい広告のディレクションとかはあまりしていません。
むしろ、人に寄り添ったサービスを作るためのインタビュー調査や、チームみんなが生き生きとモノづくりに取り組めるための組織づくりが私の専門領域です。あなたが学生時代からやっていたことですね。
今の会社は、デザイナーになって4年ほど経ったタイミングで、デザインを起点としつつも、人同士の関係性を良くする関わり方ができないかと模索する中でスカウトしてもらい、転職しました。
まだ入って1ヶ月ほどしか経ってませんが、優しい人が多いし、私と似た関心を持っている人もいるし、私には合っている会社だと思います。
こういう会社に出会えたのは、どんなに苦しくてもあなたが自分の大事にしていることを見失わなかったからです。ありがとう。
「弱さを愛する」があなたの学生時代のテーマでしたね。そのテーマは、今もどんどん深まっています。そして、自分の価値観を大事にしたまま、ちゃんと人の役に立ててますよ。
だから、誰に何を言われても、自分に失望しないでください。今うまくいかなくても、時代や環境で人は変化していきますから。
それでは、体調に気をつけて、元気でね。
追伸:6月から京都に移住することになりました。仕事はリモートワークでやる予定です。京都の話はまたどこかで。