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③ミトコンドリアにダメージを与えるもの

ミトコンドリアは、細胞内に存在する細胞小器官で、エネルギーの生成やアポトーシス(細胞死)などの役割を担っています。

エネルギー(アデノシン三リン酸:ATP)を生成するミトコンドリアは、ブドウ糖や脂肪酸、アミノ酸などの栄養素を分解してATPを生成し、細胞のエネルギー源としています。

ATPは筋肉の収縮や細胞の成長と修復、神経伝達など、多くの生理的プロセスに利用されます。

このように人の身体の根幹であるミトコンドリアですが、ミトコンドリアを元気に保つために控えるべき対象を紹介します。


プロトンポンプ阻害剤(PPI)


プロトンポンプとは何かと言えば、私たちの身体のミトコンドリアがエネルギーを産生するために必要なタンパク質のことです。

プロトンポンプの働きが無いと、身体の健康を保てないとも言えます。

プロトンポンプ阻害薬(PPI)は胃酸の分泌を抑え炎症を抑えてくれる胃薬ですが、ミトコンドリアがエネルギーを生み出すために必要なプロトンポンプも麻痺させます。

胃だけでなく脳や全身のミトコンドリアを汚染してエネルギー産生できない可能性があります。


例えば、ミトコンドリア機能障害に起因する可能性があるとして※FDAがPPIの使用について警告を発し、パッケージの能書で二週間以上の服用を避けるよう勧告しているそうです。

ですから、プロトンポンプを阻害する胃腸薬など極力避けるようにします。

※アメリカ食品医薬品局 (Food and Drug Administration)

過剰な鉄分


過剰な鉄が私たちを老化させるのは、ミトコンドリアの機能を阻害する側面があるからです。

ミトコンドリアは酸素を使ってブドウ糖や脂肪分子を分解し、エネルギーを作り出しています。

一見すると血液中の鉄分が多いほど、ミトコンドリアへの酸素の供給源が増えエネルギー産生量も増えるように見えます。

ところが逆にミトコンドリアを傷つけています。

例えば、ワイオミング大学で行われた2018年の研究だと、研究者たちがマウスのミトコンドリアを調べたところ

体内の鉄量が多いマウスは、ミトコンドリア内の酸素が不足していることを発見します。

また、脳の神経細胞が失われるハンチントン病のマウスを調べたところ、そのマウスのミトコンドリアにも鉄が過剰に蓄積されていたのです。


過剰な鉄の影響でミトコンドリアの機能が低下したために、脳のニューロンが死んでしまったと結論づけています。

ミトコンドリアが酸素にアクセスできず、エネルギーを産生できなければ細胞は死んでしまいます。

実際に人を対象とした研究だと、加齢に伴い血液中の鉄量が増えると、アルツハイマー病の発症リスクが高まることが分かっています。

さらに、鉄分が脳機能に及ぼす影響を調べた別の研究ではパーキンソン病患者が献血によって鉄分濃度を減らしたところ、症状が劇的に改善したという結果もあります。

過剰な鉄分はミトコンドリアの機能を阻害し老化を加速させる。

補足すると、身体に吸収されやすい鉄分は動物性タンパク質に大量に含まれています。

ミトコンドリアにダメージを与えないためにも鉄分を調整し、動物性タンパク質の摂取量を減らすことがお勧めです。

果物と果糖


果物の主な糖分である果糖は実は細胞を傷つけミトコンドリアの機能を破壊する毒素になります。

一部を除き殆どの果物は実は健康に悪いのです。

もちろん果物には酵素や食物繊維、ビタミン、ミネラルと様々な栄養がありますが、果糖が含まれているため差し引きゼロです。

果物ではぶどう、マンゴー、完熟したバナナ、ライチ、りんご、パイナップル、洋梨、など果糖が多い果物全般は避けましょう。

個人的に断言すると、アボカドを除いた果物全般に含まれる果糖は身体にとって毒でしかないと考えています。

一昔前の果物が健康的だという認識を改めないといけませんね。

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