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なぜ働いていると本が読めなくなるのか

読書の秋ですね。

今年の一冊目はこれ。

私は読書は好きですが、でもスマホを見る方が楽だしそっちに流されやすい。
そんな理由はなんとなく分かってるつもりですが、この表題を見た瞬間
「知りたい」
と思いましたのでポチリ。

内容としては、思っていたより様々な方面から根拠が書かれており楽しく読めました。
特に歴史的なアプローチが厚めに書かれていて、とても分かりやすかった。

歴史に関して言えば、昔からあまり好きではありませんでした。
全然実感が沸かないし好きになれない、と昔から思っていましたが、この本の歴史解説は「労働の歴史と読書」という歴史の中でも比較的ピンポイントに解説されていてスッと入ってくる感覚でした。

そして、自分も36年生きてきてそれなりに歴史を歩んできていることが身に沁みました。(しみじみと昭和、平成、令和と3時代)

働いていると本が読めなくなる理由は、

  • 本は自分の欲しい情報だけではなく、色々な言い回し等自分が予測していない未知のもの(この本ではノイズと言われています)に溢れている

  • 時間が無い人(働いている人)にとってノイズは邪魔でしかない

  • YouTube等はノイズが少なく自分が予測する情報(おススメされるもの含む)のみが取れるので楽、流されがち

  • でもノイズは未知のものに触れるチャンス

  • ノイズを受け入れる時間、コントロールできる時間を増やそう

  • 全身全霊で働くのはやめて半身で働こう

というのが、大まかな内容。
この本でも言われているとおり、この結論だけ聞けば
「そうかそうか、半身で働いて時間を確保しよう」
ということを知るのみで終わっていたと思います。

YouTube解説でも見ればきっと10分の内容です。(私はYouTube解説、特に中田敦彦さんが大好きです)

この本を読むのに空き時間を利用して、2日かかりました。

2日かけて読む価値はあったのか。

私には価値がありました。

そもそも、私の読書に対する価値は

  • 知りたい知識を得ることができる

  • YouTubeの知識より、記憶に残りやすい(YouTubeはスッと入ってすぐ出ていく、本はゆっくり入ってきてずっと残ってるイメージ)

  • 読書時間を確保できているという自己満足感

です。
この本を読んで、自分が本を読む理由をより深く理解できた気がします。

特に、「読書時間を確保できているという満足感」がより一層確立してしまった気がします。


なにかと、1つの事象に全身全霊になることは、過去も現代も美徳とされテレビでも賞賛されがちです。
私もその部類でしたが、今は仕事半分、家事4分の1、自分4分の1くらいで時間をコントロールしている感覚です。

今回の読書では、「半身で働こう」という結論の知識を得るだけではなく、「自分は今人生をコントロールできている」という実感を得て満足感を持つことができている。そんな有意義な時間となりました。
これが私がこの本に2日かけた価値で、幸福度も高まりました。

「今後も、本は読み続ける価値がある。」
そう思わせてくれる良本でした。

今回もお読みいただきありがとうございます。
スキをしてもらえると励みになります☺よろしくお願いいたします。


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