野崎まどさんの「HELLO WORLD」がド直球恋愛SF小説で野崎さんのファンになってしまった話【感想】
MASAです。
突然なんですけど、僕は今まであまりSF小説って読んでこなかったんです。フィクションである以上現実と乖離しすぎて世界観についていけなかったりしててどうも敬遠がちでした。
恋愛小説も同様なんです。あまり他人の恋愛ごとに興味はなかったし「お好きにどうぞ」っていう斜に構えた、鼻につく姿勢でこれまで過ごしてきました(笑)。
そんなMASAが!!!
今回!!!
あろうことか、今まで敬遠してきたSFと恋愛、この二つが合わさった小説を手に取ってみました。
それがこちら
野崎まどさんという小説家の方は、名前は存じ上げていました。ただ、今まで手に取ったことがなかった。そんな中、たまたま手に取って読んでみるとこれがおもしろい!!
ので今回は恋愛SF小説を手に取り作者のファンになってしまった僕の感想を語っていきたいと思います。
あらすじはこちらから↓↓↓
あらすじ
高校に進学したばかりの男子高校生、堅書直実は今年こそ内気な自分を脱却しようとしていた。そんな中、足が三本あるカラスのような黒い鳥に導かれて伏見稲荷大社に向かうと、そこには10年後の堅書直実がいた。
そこで直実はこの先自分に彼女ができること、その彼女が花火大会で事故死することを告げられる。
悲劇を引き起こさないために10年後の自分に指導を受け、未来を変えようとするがその代償は決して安いものではなかった。
SFってわくわくさせてくれる!!
読んでみて一番最初に抱いた感想が「これ、映像で見てみたい」でした。それくらいSFの部分が想像力を掻き立ててくれるんです。
例えば直実が10年後の自分(先生)から預かって修行するんですが、そのアイテムが「神の手(グッドデザイン)」と呼ばれる手袋。
自分が想像したものを目のまえに作り出す夢のようなアイテムなんです。
うらやましい、、
終盤でこの「神の手(グッドデザイン)」を駆使するんですが大興奮でしたね!!
どっちにも感情移入できる!!
今回、主人公の型書直実は10年後の自分(先生)の指導を受けて彼女(一行瑠璃)と仲良くなって付き合うことを目標に奮闘するんですが、
どっちの直実にも共感してしまいました!!
特に最初、先生が生きている彼女を見て涙を流すシーンが印象的で、10年間苦しんできたんだろうとかいろいろ想像してしまいました。
一方で現在の直実が彼女に近づこうと頑張っている様子も「ああ、高校生だ」と思いながらほほえましく読むことができます。
特に終盤にかけて、「自分はどっちに共感して読んでいこう」と迷ってしまうほど、二人の心情描写が繊細に描かれています。
映画化するってよ
今回、夏の風物詩である集英社のナツイチの2019年のフェアで店頭に並んでいたんですが、映画化されるらしいんです!!!
何なら映画の原作として小説が書かれたっぽい。
終盤の迫力を実際に見てみたいし頑張って時間を見つけて見に行きたいなあっていう、そんな気持ちです。
まとめ
今回、野崎まどさんのHELLO WORLDという小説を読んでみました。
今までSF小説や恋愛小説を手に取ることは少なかったんですが、これから先手に取っていく足掛かりとなるような、そんな小説になったかもしれません。
そして何より作者の方のほかの作品を純粋に読んでみたい
そう思ってしまいました。
今回お勧めする対象としては
1.SF小説が好き
2.恋愛小説が好き
3.アニメやアニメ映画が好き
という人にとっては必見かもしれません。
また、文章も読みやすいので初めて小説を読む人も手に取りやすい小説ですね。
今回のように偶然の出会いがきっかけで新しい作家に出会えるのは本屋さんに行くからだし、フェアを行ってくれる出版社の方のおかげだと思うと感謝の気持ちでいっぱいですね。
ああ本屋に行きたい。
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