本を読み始めたきっかけ(シーズン2)

こんにちは。MASAです。今回は前回に引き続き、自分が本を読み始めたきっかけについて、大学に入ってからの自分に焦点を当てて書いていこうと思っております。

前回までの話

簡単に前回までを書くと

小学2年生:「ハリーポッターと賢者の石」で読書に目覚める
小学5年生:東野圭吾さんの「宿命」でミステリにどっぷりつかる
高校時代:部活と勉強で読書から離れる

こんな感じです。たくさん書いたけど、3行で片付きました(笑)。

前回のエピソードに興味を持っていただけた方は
こちらのリンクから飛べます。

さて、高校時代に読書から離れた自分が、いかにしてまた読書の沼にはまっていったのか、記憶の海に潜っていきます。

ふいに目に入った「平成のエラリークイーン」

大学に入ってから、別に読書が嫌いになったわけではなかったです。変わらず本屋さんの雰囲気は好きでよく通っていました。(ただし、訪れるのは雑誌やコミックのコーナーでした。)

そんな中、忘れもしない大学1年生の夏。たまたま寄った小説のコーナーで一冊の文庫本、正確には帯の文言が目に入りました。

「平成のエラリー・クイーン 衝撃のデビュー作」

このたった二言に衝撃を受けました。エラリー・クイーン。その名前は私も聞いたことがありました。ミステリ作家のレジェンドであると。そのエラリー・クイーンの名を恥じらいなく冠にしている、そこに目を奪われてしまいました。

迷わず買おうとしたんですが、自分はその時本屋に何の意味もなく立ち寄っただけで、あることを忘れていました。

そう、財布を持ってきていなかったんです(笑)。
そして、こう思いました。「まあまた今度でいいや。」
これが、大きなミスだとすぐには気づけませんでした。

数日後、本屋に寄ったときにその後文庫を買おうとするも、その時ようやく私は自分の失敗に気づきました。

タイトルが分からない、、、、

帯の文言に夢中でタイトルや作者名のことなど、すっかり頭から抜けていたのです。

手がかりは「平成のエラリー・クイーン」のみ。当然書店員さんもそれだけでは見つけられませんし、ヤフーで検索しても出てこなかったし。出版社がどこかもわかりません。
探す手立てはない、そう思いました。

それでもあきらめきれず、書店に寄る度に文庫の帯を確認するという作業を続けた翌年の春、ついに見つかったんですね!!

それがこの小説でした。

すぐさま買って、その日のうちに読み終わりました。

期待通りの面白さ。傘一本から犯人を論理的に割り出し、読者への挑戦状もついている。

わたしをミステリ沼に再び引きずり込むには十分でした。

心の扉が開いた

こうして、再び読書沼にはまった私は、森博嗣さんや米澤穂信さんなど、著名なミステリ作家の虜になり、読書ブーム最盛期が訪れました。(今も続いています。)

この先の二年間、月10冊以上読む生活が2年以上続きました。

そして、これは大きな変化なのですが、ミステリ以外も手に取るようになりました。

ライト文芸と呼ばれるようなものを手に取ったり、今まで苦手だった泣けるような小説を手に取ったり……

本当の意味でジャンルにこだわらず小説を楽しめているように思います。

それもこれも「平成のエラリー・クイーン」のおかげでした。

まとめ

書店に行けば数万、数十万と並ぶ書籍の中で小説を手に取るきっかけを見つけるのってすごい難しいことだと思います。

文庫本一冊買うのとタピオカ飲むのって同じくらいの値段だし、あんまり用がなければ寄らない空間かもしれません。

でも、自分は偶然寄った小説のコーナーで運命の出会いとも呼べるような経験をしました。

本との出会いは一期一会、本心からそう言うことができます。

だからこそ、今は棚に並んでいる小説を見て少しでも琴線に触れたら買うようにしてます。

素敵な経験はそこら中に散らばっていて、手にするかどうかは自分自身。

そんな僕の小説との出会いでした。


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