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子供が教えてくれる

特別支援学校教員のたにやんです。
今回は先生の大先輩から頂いた言葉です。
それはタイトルにもある『子供が教えてくれる』です。
この言葉深いですね。
教師が子供たちを教えている立場のようで実は教師が教えられているんです。この言葉から私の学びや考えを書きたいと思います。


◯子供は素直

子供はとっても素直です。特に特別支援学校に来る子供たちは素直です。嫌であればすぐに拒絶の反応が返ってきます。大人であれば繕ってその場を凌ぐこともできますが、子供たちはまだまだ発達途中なので、感情がそのまま出ます。
感情は脳の扁桃体が司っています。大人は前頭前野と呼ばれる部位が発達しているので、感情をコントロールしています。しかし、子供たちの脳は前頭前野がまだまだ未発達です。脳の発達の順番としては前頭前野が最後に発達します。20歳ごろが発達のピークと言われています。

小さい時はまだまだ前頭前野が未熟であることがこのことからもわかると思います。逆に年老いていくとだんだんと柔軟性がなくなったり辛抱できなくなるのも、前頭前野の老化に伴うものかもしれません。

◯子供の反応から学ぶ

子供が言うことを聞かない時に力でこちらの思惑に当てはめようとしてもうまくいきません。反発するだけです。あまりにも力差がある場合は抑えつけられるかもしれませんが、年齢が上がれば抑えなれなくなります。むしろ更に大きな反発となって反社会的な行動に至るケースもあります。

なので、子供の反応を真摯に受け止めて、自分のアプローチ方法に活かそうと考えるのが適切だと考えます。特に発話がない子供の場合は反応から読み取らなければなりません。

その子供の反応が教師のアプローチに対する回答なので、ネガティブな反応であれば、不快感を感じていると言うことです。必要なストレスや刺激に対してもネガティブな反応が返ってくると思いますので、全てのネガティブな反応に対して対応を変える必要はないと思いますが、子供達がどう感じているのか?は子供の反応から知っておく必要があると思います。

◯教師側のアプローチを変えて子供の成長を狙う

子供が不快感を感じているということは、子供達にとって理解ができていないのか?過敏さからくるものなのか?見通しが持てていないのか?何らかの配慮や工夫が必要なポイントと言えます。この反応を力で抑えつけようとせずに、自分のアプローチ方法を変えるヒントにするべきだと考えます。

子供を教師が育てているように感じますが、実は成長させてもらっているのは教師の方だったりするのではないかと思います。教師の成長が子供に還元されて初めて子供達の成長を促せるのではないかと思います。

子供と教師はお互い高めあっている関係なのだと学びました。

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