輪郭線について(2)
前の記事で輪郭線は途切れて見えることがあるということを書きました。今回も、自分が持っていた、輪郭線についての間違った思い込みを書いていきます。
複数の輪郭線が接触(交差)しない
輪郭線は独立して存在しており、他の輪郭線とは接触や交差はしないと思う人がいましたら、それは間違っています。確かに、接触(交差)している輪郭線の交点はどのようになっているのか、イメージしにくく悩んでしまうと思うのですが、輪郭線が接触(交差)することは普通にあります。この状態のときは視点を移動させたときに、見た目が大きく変わるので、視点の移動による見た目の変化を考える際には、重要になります。一例として2つの輪郭線が接触している例を下図に示します。この状態はくちばしと呼ばれるみたいです。
輪郭線を強調表示した画像ですが、ただ輪郭線が接触して見えているだけではなく、本当に曲面上で2つの輪郭母線が接触しています。この状態の時に視点を動かすと輪郭線の見た目は大きく変化します。下図に示します。
視点を片方に移動したときは2つの独立した輪郭線(折り目)が見えます。
逆に視点をもう片方に移動したときは2つの独立したカスプが見えます。
下に、2つの輪郭線が接触した状態で、視点移動に従って、輪郭線の見た目がどのように変化するかをまとめた図を載せます。
まだまだ、続きます。