エッセイ 「New York。僕が住む街。」※全文掲載 拙書「たいよう十七」
初めて訪れたのは22歳の時。
大学の卒業旅行で来たんです。高校の同級生と。ずっと憧れていた土地。全てが違って見えました。
当時は荷物を抱えていて、地下鉄駅のすぐ近くだったホテルに宿泊しました。今はなき「カーターホテル」です。古いホテルでしたが、雰囲気は良かった。
荷物を部屋に置き、ニューヨーク散策に出ました。主に回ったのはレコード屋です。 レコードレーベル「nine ball」のレコード屋では、僕の現代アートの作品、「My fair prisoners!?」の撮影にも協力して貰いました。黒色人種の女性で、近々レコードを出すと言っていました。
3件レコード屋をハシゴしました。 一枚、今でも大事にしているレコードとの出逢いもあった。「breakbeat science」という、テクノの専門店。4heroの「The scorcher」です。5.0満点で5.0の作品です。 今でもちょくちょく顔は出します。
カーターホテルが無くなったのは、僕がこの街に住む前でした。 社団法人真色HPに掲載されている僕の写真は、このカーターホテルの客室の鏡を使って撮りました。 自分が写っている写真では、これが一番のお気に入りです。