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【読書録63】お金は単なる手段! とらわれずご機嫌に生きよ~山崎元・堀江貴文「決定版!お金の増やし方&稼ぎ方」を読んで~
著者お二人の対談をNewspicksの動画で拝見し、非常に面白かったため読んでみる。
「お金の増やし方・稼ぎ方」というタイトルであるが、お金は単なる手段であり、人生にはもっと重要な事がたくさんある。だからこそ、手段であるお金のことは合理的に扱えという主張であり、共感が持てて取り入れたいと思うことが多かった。
投資術のような単なるノウハウものを期待すると肩透かしであろうが、より深く、お金を含めた人生観や生き方について考えさせられる。
山崎元さんの人生観・キャリア観
とりわけ、山崎さんの人生観・キャリア観には、共感できるものが多かった。またホリエモン流の主張に対して、われわれが理解でき、取り入れやすいように咀嚼して伝えてもくれているためでもあろう。
特に気に入った箇所のタイトル部分だけ挙げても以下の通りである。
・会社員であっても「個人商店」感覚で働く
・頼りになるのは自分の「人材価値」だけだ
・45歳になったらセカンドキャリアを考える
・「地位財」の追求をどこかで降りないと、幸福感が遠のく
・年収1000万円を境に、幸福感は頭打ちになる
・人間の最大の罪は不機嫌である
この本の冒頭、山崎さんは、「お金は単なる手段だ。手段なので、合理的に扱うといい。」と言っている。
合理的に扱う方法をいろいろと取り上げているが、その根幹となっているのが、一番投資すべきなのは、自分の人材価値に対してであると理解した。
自分の人材価値を高めるための投資先として、「能力・経験・時間・人間関係」を挙げる。
ホリエモンも同意しているが、どう自分の希少価値を高めていくか、人間的な魅力を高めていくかが重要である。
人材価値を高めることで、会社員であっても、一歩自由に、「個人商店」感覚で働くことができるようになるのである。
47歳の私としては、セカンドキャリアを考える年代になっているが、セカンドキャリアでは、とりわけ、人材価値=その人の個性ややりたいことが重要なのではないか。
まだまだ漠然と考えているだけであるが、改めて重要な視点をいただいた。
最近、私にとって一番重要なことは、「ご機嫌でいること」である。山崎さんがゲーテの格言として挙げている「人間の最大の罪は不機嫌である」は座右の言葉としていきたいものである。
年を重ねてくると、黙っているだけで不機嫌と思われる。そして最近、世間では、不機嫌なオジサンが多いと言われている。
日本経済の苦境も続き、なかなか思い描いていた通りにならない現実。そんな中、本来手段であるお金にといらわれると不機嫌になるというのは一理ある。
山崎さんは、「お金は上機嫌な人が好き」と言うが、笑う門には福来る。常にご機嫌でいるというのを自分の人生のテーマとしたい。
堀江貴文さんの健康観
ホリエモンの考え方は、動画や本で理解しているが、改めて、彼の自分の自分の調え方、いわば健康観(?)というのが改めて興味深かった。
・体を大事にしたいなら、ジムに通い、定期健診にコストを割け
・「自分の時間」を手放してはいけない
・睡眠時間だけは削るな
睡眠時間。これは私にとって本当、超重要である。最低7時間は、寝たい。仕事のパフォーマンスも睡眠次第というのも、全く同感である。
また「自分の時間」を手放すなというのもそう。自分の人生の主人公は自分。そんなことを言っているような気がした。
生命保険よりも、自分の体のメンテナンスを重視するというのも合理的であり、自分の人生を豊かにする大切なポイントだと思う。
そして、健康から離れるが、ホリエモンのパートでこの本の中で一番、そうそう!!と思ったのが、以下である。
・テキストでの情報収集が最強だ
最近は、動画での情報発信が増えているが、私自身も、動画よりもテキストでの発信・受信が一番であると思っている。
ホリエモンは、「動画という媒体は情報収集において時間コスパが悪すぎる」と言っているが、全く同感である。
流し読みや読み飛ばしができ、ポイントだけは深く何度も考えながら情報収集できる、テキスト最強というのは本当その通り。
その後の、動画がはやる理由として、「文字」はみんな読めるが、「文脈」やましてや「行間」が読めない為というのは、なるほどとうならされた。
AIvs教科書を読めない子どもたちを思い出した。
行動すること
本書のタイトルにあるお金の増やし方や貯め方については、身の丈にあった生活にすること。人材価値への投資をベースに、将来への備えとして手取り収入の20%程度をインデックスファンドへの投資を中心に蓄えるということに尽きるのかなと感じた。
本書の最後、著者の2人は、こう締める。
堀江貴文さん
僕たちが本書で繰り返し述べたように、とにもかくにも行動だ。やるか、やらないか。後はあなた次第である。ひとう約束しよう。やれば必ず報われる。必ずだ。
山崎元さん
本を閉じたあと、またいつもどおりの生活に戻るようでは、この本を読んだ意味がうすまってしまう。本書で得た知識を存分に生かしてほしい。本書で堀江さんが言っているように、やってみて初めてわかることが数多くあるのが人生だ。
そうなのだ。
やってみてこそ分かることがある。それに尽きるのである。