
ダイエットにビジエを取り入れるといいですよ、という話②
こんにちは。
福岡でわな猟師をしている者です。
前回、ダイエット中の食事には高たんぱく低カロリーなジビエがお勧めですよという記事を書きました。
そちらでは鹿肉についてお伝えさせていただきましたが、今回はイノシシ肉をご紹介したいと思います。
お勧めジビエ:「イノシシ肉」
特徴
赤身肉が主体で、季節によって肉質が変わるのが特徴です。冬は脂が乗り肉質が柔らかく、夏場は脂が少なくさっぱりとした味わいになります(夏でも硬くて食べづらいわけではありません)。
豚肉と比較するとカロリー、タンパク質量、脂質は大きく変わりませんが、鉄分は豚肉の4倍含まれており、貧血の予防に役立ちます。さらに、血液をサラサラにして若さを保つ多価不飽和脂肪酸(DHA、EPA)は牛肉の2倍以上含まれており、一方で動脈硬化や肥満に繋がる飽和脂肪酸は牛肉の半分以下と、非常にヘルシーです。
また、イノシシ肉は糖質が低く、ダイエット向きの食材です。ビタミンB群も豊富で、特にビタミンB12は豚肉の3倍。エネルギー生成や神経系の健康維持、赤血球の生成に欠かせない重要な栄養素です。
ビタミンB2は、肌のターンオーバーを活性化させて代謝を促進し、美しい肌を維持。ビタミンB6はタンパク質の分解・合成を助け、ハリと潤いのある肌をサポートします。イノシシ肉は健康と美容の両面からも優れた食材です。
味について
イノシシ肉は豚肉よりも旨味が強く、脂にはバターのような甘みと風味があります。これはイノシシがタケノコや栗といった天然の植物、虫などを食べ、自然の中を駆け回ることで筋肉質になり、旨味成分であるアミノ酸を多く含んでいるからです。
ちなみに、夏のイノシシ肉は脂が少なくてもさっぱりとして食べやすく、僕は夏のイノシシ肉も大好きです。
普段の調理方法
イノシシ肉は豚肉と同様に使えるので、しゃぶしゃぶやキムチ炒めにするのがお勧めです。
秋には茄子とピーマンと一緒に味噌炒めにするとご飯が進みます。
当然ながらシンプルに焼くだけでも美味しく、塩コショウして炭火で焼けば、ビールやハイボールが止まらなくなるほどです。
栄養価はダイエット向きですが、お酒やご飯を我慢できなくなる可能性もあるので注意が必要です。
まとめ
糖質が低く良質な脂質を含むイノシシ肉は、カロリーを抑えたいダイエット中にぴったり。
ビタミンB群と鉄分が豊富で、食事制限中の疲労感を軽減してくれます。高タンパクなので筋トレとの相性も抜群で、アミノ酸値が高いため筋肉の疲労回復にも役立ちます。

僕は初めて自分で獲ったイノシシの心臓と肝臓を食べたとき、自分の体にイノシシの生命力を取り込んだような感覚がありました。
野山を駆け回り、天然の食べ物しか口にしないクリーンなイノシシ肉は、きっと体が喜ぶはずです。
最近はECサイトでもジビエが手に入りやすくなっているので、まだイノシシ肉を試したことがない方は、ぜひ一度召し上がってみてください!