思考の切り口〈108/1000〉
【ラジオ体操413日目】
『ニコチンレス生活134日目』
こんばんは。
何かしらの切り口さえあればアイデアなど無限に出せると思ってきたけれど、慣れてくると切り口など要らないことに気づいたコマリストです。
今日は『切り口に縛られるな』というテーマで書いていきたいと思います。
あなたは何屋さんですか?
この質問に分かりやすく答えることが出来ることが、ビジネスにおいて重要だとする考えがあります。
皆さんはこの質問に対して、何と答えるでしょう?
確かに自分の仕事は〇〇であると明言することで、相手から信用を得やすいというのは真実だと思います。
では、もしも見込み客だと思っていた相手が抱えている課題が、〇〇では解消できなかったとしたら・・?
今日は、切り口を設けることがもたらしてくれる便益と、受けてしまう制約についてのお話です。
結局どうするのが正しいのか、答えは見つかっていないので、書きながら整理してみようと思います。
SDGsという切り口
先日、『SDGsコンサルタント養成講座』というものを受講して、あらためてSDGsを学び直しました。
これは、コンテンツを作る前に企業からのオファーを受けて契約してしまったので、焦って受講を決めたものです。
#順序が逆
そして、これを受講した結果、『SDGsコンサルタント』という肩書きを手にしたわけですが・・。
そもそもSDGsコンサルタントというのは何をしてくれる人なのか?
・SDGsについて詳しく教えてくれる人
・SDGsへの取組みを手助けしてくれる人
・SDGsを活用して課題解決をしてくれる人
などなど、受け手によってイメージするものが異なると思います。
ちなみに、私が受講した講座の内容的には『SDGsを学び、企業活動に生かす方法を伝える伝導者であり、サポーター』という感じ。
ただ、実際に企業にSDGsを説明し、浸透するための支援活動を進めていくと面白いことが起きます。
「これは、SDGsのゴールで言うと何番ですか?」
企業の担当者から、こんな質問が出てくるようになるんです。
確かに、実際に企業活動の中に取り入れる時、それぞれの取組みがゴールの何番に該当するのかを知りたくなる気持ちは分かります。
そして、より多くのゴールを満たしていることが良いことであると思うようになる。
#重要なのは数ではない
けどね、私としてはSDGsのゴールの何番とかどーでもいいんです。
#それを言っちゃおしまい
なぜならSDGsは企業活動においては手段や切り口であって目的ではないから。
企業として在りたい姿と現状のギャップである『課題』を解消するための手段として使われれば良い。
企業としての在りたい姿に近づけるのであれば、ゴールの何番かなど、後付けでも良いとすら思うんです。
#コンサルタントとしてダメじゃないか
#目的思考
切り口のメリット・デメリット
ゼロベースで新しいことを考える時、「切り口がある」というのは大変役に立ちます。
一人きりで考えるのであれば、本人の知識やこれまでの経験が思考のベースになります。
ただし、複数人で考えるとなった時、知識や経験などがそもそも違います。
こんな時、何も無いところから複数人でゼロイチを生み出すのは本当に難しい。
ところが、この状況において、思考の切り口が与えられると議論は一気に加速します。
例えば先程のSDGs。
会社として何に取り組もうかと考える時に、17のゴールや169のターゲットがあれば、これをヒントとして活用しやすい。
これは、切り口があることのメリットといえます。
逆に、デメリットとは何か?
これは、本当にメリットの真逆で、思考に制限がかかってしまうということです。
前項の例で言えば、SDGsコンサルタントなんだから、SDGsを活用した課題解決をしなければいけないと考えてしまうこと。
課題の解決方法は無限にあるはずなのに、切り口があると解決方法が数個しか無いかのように錯覚してしまう。
もちろんSDGsはとても大きな概念なので、どんな活動をしても後から紐づけることは出来ると思います。
ただ、最初からこの課題の解決にはゴールの〇番に貢献することと紐付けて、、みたいにやってしまうのは本末転倒だと思うんです。
卵が先か鶏が先かみたいな話ですが、
課題解決のために考えうる最良の方法を実践した結果、SDGsの〇番に貢献することになったというのが正しいと思う。
切り口を持つことのメリットと、デメリット。
正しく把握して、ちゃんと使いこなせるようにするのが良いと思いませんか?
自分自身が何屋なのか、決めてしまうことも良いですが、「自由な思考の妨げになっていないか?」という問いかけをセットにすることを忘れない方が良いと思います。
現場からは以上です。
じゃ、またね!
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