右に左に、前に後ろに
【ラジオ体操88日目】
こんにちは。
理科がすごく好きで、学生時代には教科担任に”悔しかったら100点を取れないテストを作ってみろ”と煽っていた過去があるクソ生意気野郎コマリストです。
今日は『振り子』というテーマで書いていきたいと思います。
最近、振り子を見た記憶がある人っていますか?社会人になってから振り子を見る機会ってなかなか無いですよね。
とはいえ、どんなものかというのは説明しなくても皆さん知っていると思います。
実は、振り子って片側に振れた分だけしか反対方向に振れないんです。
#そんなことはみんな知ってる
なので、手前に5cm引いたら、その分奥に5cm振れるという感じですね。
実は私たちが大人になってからも、”目に見えない振り子”が存在していて、この振り子は私たちの生活に大きく関わっています。
#振り込め詐欺じゃありません
目に見えないのに、私たちの生活に大きく関わる振り子って何やねん!?と思った方は、続きを読んでみて下さい。
振り子の法則
目に見えない振り子の正体とは何なのか?
それは、こちらが力を加えた分と同じだけの力しか得ることはできないという「振り子の原理」のことです。
心理学なんかで出てくるものなんですが、この法則は「コミュニケーション」や「リターン」なんかにも大きく関わってくることなので、知っておいて損は無い法則かなと思います。
分かりやすいのは、コミュニケーション。
相手に自分の話を聞いてほしいと思った時、最も有効な手段は先に相手の話を十分に聞いてあげることです。
相手の話を一生懸命聞いてあげると、聞いてもらえた相手は、初めて”聞く準備”が整います。
つまり、こちらが聞いてあげた分だけ、相手も自分の話を聞いてくれる。まさしく振り子と同じです。
これは、よく言われていることなので多くの人が知っていることですよね。
#初めて聞く人は試してみてね
で、他にも相手に話を聞いてもらう方法というのがいくつかあります。それらについてもそのすべてに振り子の法則が働いているんです。
例えば「キャバクラ」「ホスト」といった、”相手の話を聞くことが仕事”の人を相手に話す場合、こちらは”相手の話を聞く”という力を加えていませんが、相手は話をよく聞いてくれますよね。
#私はキャバクラが大の苦手
#人生で1度しか行ったことが無い
この場合、相手が勝手に聞いてくれているのかというとそうではないんです。”話を聞く”という行為と同じだけ”お金”を支払っていますよね。
この支払っているお金というのが、振り子の原理を成立させています。つまり、たくさん支払ったらその分、相手はあなたに”話を聞く”時間という価値を差し出してくれる。
ちなみに、この人の話を聞きたい!と思う相手が一人や二人はいると思いますが、実はこれも同じで、”相手の話が提供する価値”が高い(と感じている)から、この価値の高さと釣り合うように、話を聞きたいという気持ちが引き出されています。
で、相手からするとぜひ私の話を聞いてほしい!という状態ではないからこそ、そこに釣り合いを持たせるために「講演料」を支払うという状態です。
こんな感じで、話を聞く・話を伝えるというコミュニケーションの間には、常に見えない振り子があって、互いの力が釣り合っているんですね。
リターン
それでは、コミュニケーション以外のリターンについても考えてみます。
「お金」や「他者に求めるもの」、「愛情」など何かを対価にしてこちらが報酬として得られるすべてのものを総称して”リターン”といいます。
リターンという言葉だけ聞くと、投資的な印象を受けてしまいがちですが、何も投資に限った話ではないので、ここでは生活していくうえであなたが受け取っている全ての対価のことだと定義させて下さい。
このリターンは、こちらが投じた「お金」「時間」「愛情」「リスク」などの資産と釣り合う形でこちらに返ってくるものなんです。
例えばお金について考えてみると、お金を得る時に振り子の法則が成り立っているとするのであれば、投資した金額=得られる金額ってことになるの?と考えてしまいそうですが、これは半分正解・半分不正解です。
#どっちやねん
半分不正解なのは、得られる金額と釣り合うのは、先ほど書いた通りお金とは限らないからです。
すごく分かりやすいのが仕事ですね。仕事では、働いた分の対価としてお金を受取ると思います。
仕事においては、労働時間+経験+スキルの資産合計が、受け取る対価と釣り合っている状態です。
つまり、お金をリターンと考えた場合は、それに釣り合うだけの資産を提供することで、その資産価値分だけのお金を得られるというわけです。
実は、投資でも同じことが起きていて、基本的には投資した金額に対して同じ額のリターンしか得られません。
#じゃあ何で投資するの
リターンを増やすためにはリスクを上げるか、知識や経験といった資産を追加で投じるかして、こちら側の投資価値総額を上げることで、これに釣り合う分だけのリターンが得られるという構造です。
だからこそ、リターン額に見合うだけの資産を投じていない宝くじなんかは、当選した人の多くがバランスを崩して、生活が崩壊してしまうというわけです。
全てのものはつり合いが取れているからこそ成り立っている。振り子の法則は、何も物理的な振り子に限った話ではなく、自然界の全てに通じているものだということです。
まとめ
今日は『振り子』というテーマで、何かしらの対価を得るためには、こちらから同じだけの価値を提供しなければ釣り合わないという”振り子の原理”について書いてきました。
相手に何かを求める時、求めるばかりで自らは何も提供しない人って、皆さんの周りにもいませんか?
俗にいうクレクレ君。
#ガリガリ君は好きです
ギバー(与える人)になりなさいとかいう言葉を耳にしたことがある人もいるかもしれませんね。
#宗教っぽいよね
私個人的には、ギバーになれという考え方は嫌いです。何かを支払うからには、やっぱり私も何か欲しいんだもん。
ということで、ギバーになれという人とは私はうまくやれないと思いますが、少なくとも相手に何かを求めるのであれば、それ相応の価値を相手に提供することだけは意識したいと考えています。
自分がクレクレ君になっていないか?
皆さんも、少し考えてみて下さいね。
じゃ、またね!