嫌いの中に活路有り!
【ラジオ体操132日目】
こんばんは。
好きなことを仕事にしたほうが良いという話に関しては、割と否定的な意見を持っていて、好きとか嫌いじゃなくて人から求められていることを仕事にしたらいいいと考えているコマリストです。
今日は『苦手との向き合い方』というテーマで書いていきたいと思います。
皆さんにとって、嫌いもしくは嫌いなことは何ですか?
恐らく、あえて自分の嫌いなことだったり苦手なことを深堀してみたことのある人というのは少ないんじゃないかと思います。
昨日の話ですが、全国的にも有名な名刺の専門家であるF氏から話を聞く機会があり、その話の中でも私の中でインパクトが強かった話をここに残しておこうと思います。
名刺の専門家としてテレビや雑誌、ラジオなどでも取り上げられているF氏が、人と話すことが苦手だったと知ったら、興味を持ってもらえるかもしれませんね。
F氏の経歴と名刺専門家への道
F氏は、もともと広告専門の企業に勤めていて、企業の販売支援だったりデザインの仕事だったりをしていました。
広告会社というと有名どころはD通やH堂なので、あんな企業をイメージしてもらえると、何となくキラキラした仕事を想像できると思います。
皆さんがイメージした通り、そんな会社で務めている社員の多くはコミュニケーションの塊みたいな人が多くて、人見知りをするような人はあまりいない(少なくとも当時は)ところです。
で、F氏そんな会社に勤めながら、上司との営業同行でも、本当に一言も話してないんじゃないかくらい話さないような”口下手”タイプだったそうです。
上司から毎回のように叱られて、それでも本当に苦手なことなので改善することができなかったF氏。
この状況から何とか抜け出せないかと知恵を絞って生み出したのが、「しゃべらなくてもいい名刺」だった。
必要な情報はもちろん、個人のパーソナル情報や信念みたいなものを全て名刺に記載した、いわゆる”うるさい名刺”を編み出したんです。
その結果、どうなったかというと、F氏の営業成績はうなぎ上りとなり、”何だ話さなくても大丈夫じゃん”という自信を身に付けたそうです。
この自分自身の経験をベースとして、『名刺の専門家』として起業して、全国の名だたる企業から研修やコンサルティングのオファーを受けるまでになった。
この話、すごく面白いと思いませんか?
業として事を成す
私がF氏の話に感銘を受けたのには理由があります。
それは、「好きなことを仕事にしたほうが幸せ」みたいな、根拠のない情報に対して懐疑的な感情を持っていたこと。
F氏は気持ちがいいくらい、好きとは真逆のスタイルで生涯に亘って付き合っていく仕事を見つけています。
分かりやすくまとめると、F氏は”苦手なことを徹底的に排除”する手段を自ら考え出して、実際に結果につながったものをライフワークとして選択した。
つまり、もともと名刺をデザインすることが好きだったわけでもなければ、自己開示が得意だったわけでもないんです。
F氏は”自分と同じように”人に誇れる強みを言語化するのが苦手で、そのせいで望んでいるような成果をあげられていない個人や会社が多いと語ってくれました。
「自分と同じように苦しんでほしくない」
この言葉が、F氏の行動の源泉だと思うし、成功の最大の立役者なんだと思います。
”自分が”好きだから。
それを仕事にしたら”自分が”幸せ。
別に、悪いとは言いません。でも、それって仕事にした時にはそこに共感してくれるお客さんが必要なわけなので、自分目線でスタートすると恐らく苦労するだろうなと思います。
実際、好きなことを仕事にしたら、嫌になってしまって、好きだったはずのことが趣味ですらなくなってしまったという方を何名も目にしてきました。
本気で嫌いなことを避けるために意識的に工夫していることが、F氏のように大きな仕事になるかもしれませんよ。
そんな視点で、苦手にしていることや嫌いなものと向き合ってみるのも面白いと思いませんか?
じゃ、またね!