暑苦しいほどの想い
【ラジオ体操53日目】
こんにちは。
こんなことを実現したいという想いが強すぎるので、巻き込まれる人は暑苦しいと思っているだろうなということをようやく自覚し始めたコマリストです。
今日は『関係人口と濃度』というテーマで書いていきたいと思います。
関わる人が多くなればなるほど、立ち上げた当初に掲げていた熱い思いが薄れていく。これは、割と多くのことに当てはまると思います。
創業期の会社から個人的に開催する小さなイベントまで、一番熱い想いを持っているのは『立ち上げた人』です。
メンバー全員が同じ想いを持って!
そんなスローガンを掲げているプロジェクトをいくつも目にしてきましたが、その実態は”一部”だけが同じ想いを共有できている程度にとどまっていることが大半だと思います。
昨年末から、関わってきた地域の中学校を巻き込んだ”学びの場”が、昨日一つ目の山場を終えたので、その結果も踏まえて振り返っていきつつ、私の想いがどうなったのかについて書いていきます。
関係人口
私が所属する団体のイチ事業として、企画・運営を任された今回の学びの場。
始めた当初は、完全に0からのスタートで、持っている知識を総動員しつつ、タッグを組んで事業を作り上げるTさんと色んなことを言いあいながら作りこんでいきました。
作りこみにあたっては、教育委員会や複数の中学校、役所の担当者、中学生の保護者、大学生などなど第一線の”現場”にいる人たちからリアルな声を聴きました。
そうやって、我々の中には『リアルな困りごと』と『理想の教育』に関する知識が蓄積されていくと同時に、”こんなことを実現したい”という具体的な想いが生まれていきました。
そして、最終的に企画として出来上がるまでに関わった”関係人口”は、ゆうに100名を超えていました。
それでも、この時点では私とTさんの”想い”が明確に表現された『暑苦しい企画』だったのです。
これが実現できたのは、関わった人たちから『声』はもらったものの、実際のカリキュラムに落とし込む部分は、全て2人でやり切ったから。
あえて、”この時点で”という表現にしているのには理由があります。
歪み
学びの場のカリキュラムがほぼ固まったところから、少しずつ歪みが生じはじめます。
この歪みを生んだのは、F先生という1人の教員とのやり取りでした。
学校教育というものは、授業を通して『何を』指導するのかが明確でなければいけない。そうでなければ、他の教員の理解を得られない。
こんな言葉と共に、私達が提示した企画書にメスを入れていったのです。
F先生が言っていることは、間違っているとは思いませんし、否定するつもりもありません。
ただ、私たちとの大きな違いは、2つ。
教育には答えが必要
教員全員の理解が必要
この部分が、私達とは真逆の考えだったということです。
もちろん、授業として生徒に学びの場を提供するためにはF先生が所属する中学校の協力が必要不可欠なので、F先生の考えを無視することはできません。
まずは、F先生からの具体的な提案を待ってみることにしました。
そして、出てきたカリキュラムは、私達が提案したものをベースにはしつつも、大きく内容が異なるものでした。
もちろん、明確な『答え』が付いた内容です。
これを受けて、”絶対に譲ることが出来ない部分”だけは何とかお願いして修正して頂き、最終版が完成しました。
この修正点とは、
『答え』はあってもいいが、生徒に事前に提示しないで下さい。というもの。
当日の振り返り
さて、そんなこんなで迎えた当日。
どうだったかというと、提供者側の視点から言えば最高じゃん!というものになりました。
生徒から声を集めた訳では無いので、受講者側の視点については把握出来ていません。
そして、私は『受講者側の視点』こそが重要だと思っているので、学びの場そのものが”良いもの”だったのかという結果については、まだ分かりません。
では、何が最高だったのか?
生徒達からたくさんの手が挙がり、各々の想いをしっかり語る姿が見られたこと。
何度も笑いが起きるなど、終始温かい空気であったこと。
これが、私が最高だったなと思っている部分です。
そして、これを実現できたのは、当日の運営に関わった全ての人のおかげだと思っています。
あえて、成功の要因をあげるとするのであれば、『プロの力』が大きく影響したと考えています。
映像や撮影を含めた現場回しのプロ
コミュニケーションのプロ
この2つのプロの力が、”いつもとは明らかに違う”空気を作り出してくれていた。
もう、感謝しかありません。
そして、何より全力で学びの場に向き合ってくれた生徒達のことは本当に大好きです。
ここまでやってきて良かったなと、心から感じることが出来ました。
まとめ
今日は『関係人口と濃度』というテーマで、私が関わってきたプロジェクトの企画段階から実施までを通して、想いがどう反映されたのかという部分と、結果について書いてきました。
0から新しいものを作り上げるという経験は、そんなにできることでは無いと思います。
ましてや、300名近くの子どもたちを対象に価値を提供するような経験は、この先出来ないかもしれません。
だからこそ、今回の学びをしっかりと胸に刻んで、この先に待っているたくさんの挑戦に活かしていきます。
想いだけでは実現できないものもある。
そんなことは百も承知ですが、想いが無ければ形にすらならないし、想いが薄れれば結果が変わってしまう。
実践を通して、そんなことをあらためて教えてくれた今回の事業構築は、この先の財産となりました。
といっても、これで終わりではなく、昨日の内容を教材にして、さらに多くの生徒と社会人を巻き込んだ”学びの場の集大成”がこの後に控えています。
まだまだ課題は山積みですが、その分、たくさんの学びを得られると信じて、突き進んでいきます。
結果報告にお付き合い頂いた皆さん、ありがとうございました!!
じゃ、またね!
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