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これからを生きる力

【ラジオ体操51日目】

こんにちは。
準備8割という言葉は知っているけれど、準備することがすごく苦手で、当たって砕けることが多すぎるコマリストです。


今日は『今、教育に求められていること』といういかにも堅そうなテーマで、書いていきたいと思います。


学習指導要領というものを知っているでしょうか?


これは、文科省が時代背景や未来を見据えて、これからの時代に必要となる人材を育成するために”指針”として各教育現場に落としているものです。


教育の現場に関わっていなければ、ほとんど目にすることは無いと思います。


仕事とは関係ないのですが、たまたま学校教育の現場に関わる機会があって、この指針が2020/2021/2022年に新たに施行されたということを知りました。

『生きる力 学びの、その先へ』
学校で学んだことが,子供たちの「生きる力」となって,明日に,そしてその先の人生につながってほしい。
これからの社会が,どんなに変化して予測困難な時代になっても,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,判断して行動し,それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。

そして,明るい未来を,共に創っていきたい。

新しい”指針”にはこんな願いが込められているそうです。なんだかとっても素晴らしい印象ですよね。


これを踏まえた上で、実際に中学校さんとカリキュラムを作りこんでいく中では、少し”違和感”を感じたり、”今、求められているもの”について考えさせられる場面がありました。

教育現場から感じた違和感

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コマリストはどんな違和感を感じたのか?


それは、
『答えがあるのが教育』という明確なメッセージに対する違和感です。


カリキュラムの企画者である私が、生徒たちに提供したかったものは、『社会に出た時に活用できるコミュニケーション能力』でした。


これを”感じてもらう”ために、コミュニケーションのプロであるラジオパーソナルティを招聘して、プロの技術を体感できるような内容を作りこんで学校にプレゼンしたのです。


結果として、承認を頂きカリキュラム作りがスタートしたわけですが、学校側から提案されるのは『授業を通して、”何を”教えるのか』を明確にした内容ばかりでした。


もちろん、悪いことではないというのは分かっています。けれど、コミュニケーションというのはコレとコレが重要ですよ。といった内容にしてしまっては、生徒の自由な思考と学びが阻害されてしまう。。


実際、学校側から提案された内容に違和感を感じながら、中学生の子供を持つ信頼している人に話を聞いてみると、あまりにも的確な答えが返ってきました。


これが苦手な子は、コミュニケーションを諦めなきゃいけないの?


この言葉は、私にものすごく刺さりました。何となく感じていた違和感がはっきりと『形ある問題』となった瞬間だったのです。

求められているもの

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5年先のことすら予測できないと言われているこの時代において、未来を生きていく子供たちの教育のために何が求められているのか?


私が思う"求められているもの"は、
『自分なりの答えを持つこと』です。


学校教育では、教科書があって、それをベースにした授業があります。そして、その教科書に書かれていることをどれだけ正確に身に付けることができたのかを測るためのテストを実施しています。


けれど、この教育で学んだことが社会に出て”そのまま”活用できるか?と聞かれると使えることもあるけど、8割くらいはすでに忘れてるし、忘れてても生きていける。という感じですよね。


つまり、「答え」があることをどれだけ暗記しても、それは生きる力に直結しないんだと思います。


これを踏まえて、これからの変化が激しい時代に生きていくためには、答えの無い問題に、自分なりの答えを持っていることが重要になる。


コミュニケーションで言えば、100人いたら100通りのやり方があっていいし、どれも正解なんだと思います。


今回のケースで言えば、パーソナリティから学んでほしいのは、「やっぱりプロってすごい」という感動と、「これは私でも真似できる」「ここが重要なんじゃないかな」ということに気づいてもらうこと。


この気づきを、これからの生活の中で実践して、納得感のあるスキルとして身に付けていくことができれば、それは社会人になってからも”必ず”役に立ちます。


あ、もちろん実践の中で常にアップデートは必要ですけどね。

まとめ

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今日は『今、教育に求められているもの』というテーマで、教育現場でカリキュラムを作る中で感じた違和感と、今後必要とされるものについて書いてきました。


実感として、これまでは社会人になってから答えを見つけていけばよかった色んなものが、情報の流通量が増えたことによって、学生のうちから求められるようになったんだなと感じています。


正直、今の学生達は本当にレベルが高い生徒が多いと思っています。情報に対する感度が高いことが影響しているのか、分野によっては大人たちをはるかに凌ぐ知識と飽くなき探求心を備えている。


こういった子どもたちのたくましい姿を知ることで、未来は思っていたより明るいなと感じると同時に、大人である私たちにできることを考える必要があるなと感じています。


これからの教育に求められているもの。


これ自体が、答えが無くて常に変化していくものだろうなと思いつつ、これまで学生という立場でしか触れてこなかった教育の現場に立ち会えたことで、大人としての在り方を考えさせられるいい機会となりました。


このカリキュラムは、いよいよ明日が本番です。当日を終えることで、またたくさんの学びがあると思いますので、あらためて振り返りも書きたいなと思います。


国の掲げる指針が変わったことを知らなかったという方もいるのかもしれません。これを機に、未来を生きる子どもたちの教育について、私たち大人も”自分なりの答え”を持ってみると良いのかもしれません。


子どもの教育に奮闘するお父さん、お母さん。子どもたちを信じて、一緒に楽しく成長していきましょう!

じゃ、またね!

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