ものの見方を考える
こんにちは.会社員フォトグラファーの まさです.今回は「ものの見方」についてお話ししていきます.
物事にはいろんな面があり、人によって捉え方が違います.ある人にはAと見えて、ある人にはB、また別の人にはCと見えているものがあったりします.ではなぜ人によって物事の捉え方が変わってきてしまうのでしょうか?
ものの見方は人それぞれ違う
ものの見方は人によって異なってきます.同じ景色を見たとしても、人によって捉える印象が異なります.同じ音楽を聴いたとしても、楽しい曲だと評価する人もいれば、騒がしい曲だと判断する人もいます.
ではなぜ人はそれぞれ異なった「ものの見方」をしてしまうのでしょうか?
これまでの経験が見方を作っている
人は生まれてからいろんなものに触れて生きてきています.そのため色んな経験をしたり知識を得ることで人生を学んでいきます.
経験や知識を得ることで、人は誰でも社会生活に適応していくという過程を踏みます.でも同時に自分独自の思考を形成していってしまうことでもあります.
これから経験するあらゆる出来事が、自分の経験を踏まえた捉え方になってしまうということです.つまり偏見が生じてしまう可能性があるということです.
経験するから、偏見が生まれる
人は物事を経験をするとそれを知識として蓄えていきます.その蓄えによってその人自身のフィルターをかけてしまうことになります.つまり1人1人のフィルターによって世界の見え方が違うんです.
人が物事を経験するとき、以下のように経験を学びます.
例)苦手な食事
過去に苦い野菜(ピーマンなど)を食べた子供は、もう一度その野菜を見たときに「苦い」という記憶が生じて、食べてくれなくなっていきます.
つまりこの経験から、ピーマンを含む料理=まずい という認識になります.
ものの見方がせまいとバイアスにかかる
バイアスとは心理学用語で、本人の意思は関係なく他人から見たら合理的でない判断をとってしまうことをいいます.
心理学でのバイアスは「認知バイアス」とも呼ばれ、以下のような種類があります.
①ダニング=クルーガー効果
能力が低い人ほど、自分を過大評価する傾向があります。幅広く、スポーツ、学問や仕事の思考にまで見られる傾向です。
②バンドワゴン効果
世の中で流行しているというだけで、その価値を高めてしまうことです。
③確証バイアス
無意識的に「自分に都合のいい情報」だけを集めて、他の情報を探そうとしない傾向があります.
④代表性バイアス
「値段が高いから良いものである」というように、代表的な事例を基準にして判断する傾向があります.
そのほかにもたくさん種類がありますが、全てを書くととんでもない量になってしまうので、今回は控えますね.
偏見をなくせばコミュニケーションがよりうまくいく
偏った意見をなくすことで、なるべく中立な立場で考えられるようになり、コミュニケーションが取りやすくなります.
またバイアスを理解することによって、自分が今まで気づかなかった世の中の仕組みに気づくことができます.知っているのと知らないのでは、全く違いますので、バイアスというものを理解して、ものの見方の本質を掴んでいけるといいですね.
最後に
人は経験から自分を正当化したり、偏見してしまうことがよくあります.でも客観的に見るように努めれば、「自分はこう思うけど、相手はこう思っているかもしれない」と冷静な判断ができ、コミュニケーションがもっとうまく取れるようになると思います.
また無意識的にふだん行っている誤った判断をしないように気をつけましょう.
以上です.
本日も最後までお読み頂きましてありがとうございました.