5/30 『Spready』をローンチしました。
本日5/30、ご縁つなぎプラットフォーム『Spready』がローンチを迎えました。まずはこれまでご協力をいただいたスプレッダーの皆さま、法人さま、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
せっかくなので、サービスとしての『Spready』について、いくつかコメントさせていただきたいと思います。
(組織としてのSpreadyについてはこちらもご参照ください)
(Spreadyコラムリレーについてはこちら!)
素敵なコラムを寄せていただいた寺口さん、三浦さん、三木さん、西村さん、平岩さん、五木田さん、西島さん、本当にありがとうございました!
本ローンチ版で変わったこと
まずはランディングページ。法人ユーザさま向けのLPを新しく設置、スプレッダーさん向けのLPも新たに作成をしました。(今までは法人ユーザ向けのLPは存在さえしていなかったんです。お問い合わせいただいた皆さま、ご不便をお掛けいたしました。)
法人ユーザさま向け https://spready.jp/client
スプレッダーさん向けのLP https://spready.jp/
そして、スプレッダーとしてのアカウントをお持ちの方は、ぜひサービスサイトにもログインいただけますと幸いです!カラーもそうですが、軽微なものも含めてUI周り全般に手を加えましたので、少し雰囲気が変わっているかと思います。案件ページについても改めて情報設計を行いました。
案件一覧ページ
案件ページ
そしてチャットサポートも開始していますので、お気軽に話かけてください!Spready運営メンバー、待ち構えています。笑
”体験”報酬の提供を開始
基本的には”永遠のβ版”を前提にしながらも今回「本ローンチ」という表現をしている理由ですが、当初から大きな位置付けとして構想をしていた『体験報酬』の提供を開始したことにあります。機能追加はこれからも大小様々行う予定ですが、今回の本ローンチを持って、当初想定していた”要素”は全てプロダクトに反映された形になります。
体験報酬についてご賛同いただけた法人ユーザさま、本当にありがとうございます。
(ちなみに、これは弊社の案件の体験報酬です。喜ばれるのだろうか・・)
スプレッダーは、金銭報酬を全く歓迎していない
体験報酬に関して少し補足します。
アナログでの仮説検証の開始が2018年6月ですので、β版での運用期間を合わせて約12ヶ月間(1年もやったのか・・しみじみです)、スプレッダーの皆さんへの感謝の気持ちは、金銭報酬の提供という形で行なっていました。
ただ、私たちのサービスでは、毎月”金銭報酬の受け取り拒否”を申し出ていただく方が多いのです。
もともと私たちは、「人と人をつなぐ行為は本質的には重い行為」だと捉えています。そのような中、スプレッダーの皆さんは「Spready」というプラットフォームの存在あるなしに関わらず、”人と人をつなぐ”行為を日常的に行われている方々です。
そこにあるのは「ペイ・フォワード」や「化学反応に関与することの喜び」であり、「偶発的なきっかけづくり」に対する情熱です。
スプレッダーさんは属性値に強いかたよりはありませんが、共通するのは過去に「誰かにつないでもらった”縁”で、人生や仕事が大きく前進した」原体験を持たれていることが多く、元々メリット・デメリットで活動をいただくわけではないんです。
「よかれ」と思っておつなぎいただいているところに対して、お金をもらうのは「気持ち悪い」という感覚なのだと思います。継続的に人と人をつなぐ行為を行う方々は、金銭報酬ではない動機を持っているわけです。言い換えれば、金銭報酬だけでは、継続性がない、という表現をすることもできます。
社会関係資本を「減らす」行為か、社会関係資本を「増やす」行為か
私たちは皆、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)を持っています。それは、過去の他者との関わり合いの中で積み重ねてきた貴重な資産です。(信頼貯金、という表現をされる方も多いかもしれませんね。)
※ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)・・・Spreadyではソーシャル・キャピタルを、『誰しもが持つ、会社の枠を超えた相互の信頼をベースとした繋がりによって、生み出される価値』と定義をしています。
金銭報酬は、これまでの社会関係資本を金銭に変換する行為に近く、強く表現をすると社会関係資本を減少させる行為と表現することもできる気がします。そして、それは必ず尽きてしまいます。
一方、スプレッダーの皆さんが求めているのは、「社会関係資本」を増やしたいという欲求です。
副業ではなく、”複業”という表現を好まれる方に通ずるものがあるのですが、「社会関係資本」を高めたいという欲求 - それはつまり、自分自身をアップデートし続けるための知的体験欲であり、その過程の中で新しいつながりと出会い、自らの内面を、人生を豊かなものにしていきたいという欲求です。特に昨今、この欲求の高まりを強く感じます。
ですので、このSpreadyはどうしても体験報酬の提供を開始する必要がありました。Spready上にしかない、あなたの人生を豊かにする各社オリジナルの知的体験。私たちは、これをスプレッダーの皆さんにお礼の言葉に添えて、提供するプラットフォームとしての第一歩を本日から歩みます。
法人にとって、体験報酬の提供とはどういう意味を持つか
そもそも、体験報酬のアイディアはどこからきたのか忘れてしまったのですが、多分「ファンベース」だったと思います。名著ですよね。
スプレッダーの皆さんに、信頼関係で繋がる大切な友人/知人を紹介してもらうにあたって必要なこと(サービスとして、このご縁つなぎプラットフォームを加速させるために大切なこと)、それは、法人ユーザさまのファンづくりを支援することだと考えています。
不思議なもので、「会社のリファレンスやレピテーション」というものは、自社(自社社員)の経済活動を通じてマーケットに伝わって行くものなんですよね。
確かに、カルチャーが滲み出て行くというか、「●●さんは確かに●●出身っぽい」とか、そういうのありますよね。
『Spready』に限らず、これほど就労人口が減少する局面にあっては、社外にどれほどファンを作れるのか、どれほど多くの支援者がいるのか、は全てに影響する大切なファクターなのではないでしょうか。シンプルに「いろんな社外のステークホルダーに好きになってもらう」ということです。
私たちSpreadyは、スプレッダーと呼ばせていただいている「人と人をつなぐという行為」を普段から行う、”社会関係資本をお持ちの個人の方”を積極的に集めていきます。その上で、私たちはプラットフォーム上で、利用いただいている法人ユーザ様のファンをたくさん作ることに取り組みます。
体験報酬はそのために必要なコンセプトでした。
自分自身のつながりはどのようなものだろう
さて、ここまで体験報酬についてお話をしてきましたが、自分自身がスプレッダーとして人つなぎをする過程で気づいたことがあります。(もちろん、僕自身もスプレッダーとして活動しています。)
Spreadyのサービスは、つながれる方にインセンティブの設計がありません。(例えばスポットコンサルティングのように、1時間〜円の報酬、というものがありません。)あくまで、きっかけとしての最初のご縁をプロデュースする、という位置付けです。
そのため、声掛けできる関係、できない関係が存在することに気づくのです。
私は以下のように3つにカテゴライズしてみました。
①機能としてのつながり:
利害関係の一致。メリットデメリットでの繋がり。会社が変わるなどして利害関係がなくなると関係が変化する。
②信頼関係としてのつながり:
共感や相互信頼をベースにした繋がり。友人関係に近い。絆みたいなものがあり、利害関係の有無は影響しない。
③すぐには思い出せないつながり:
主にSNSで発生。つながっているけど、名前・顔がすぐに出てこない。
スプレッダーとしてお声がけできるのは、やはり②の関係性の方が中心になるんですね。
ちなみに、自分自身のつながりはどのような割合になるのか気になってきたので、ちょうど1,900人いたFacebookのフレンドを割り当ててみたところ、およそこのような割合でした。
(この作業、非常に時間がかかるので、よっぽどのタイミング以外はおすすめしません。笑)
どのような要素が影響するのか。
これだけでコンテンツが作れるくらい色々考察ができるのでここでは避けますが、Facebookというのは良くできていて、デフォルトで自分の繋がりを一覧表示させると、②>①>③という順番で表示されており、次第に③>①>②というように変化していきます。Facebook上で確実に影響しているのは、直近Xヶ月のコミュニケーション頻度、そしてアクション頻度とその双方向性(いいね、など)なのでしょうね。
”②信頼関係としてのつながり”を構築するにはいくつか条件があり、接点頻度や趣味での時間共有などに加えて、「何かの共通ゴールを目指して、どれだけの時間を共有するか」というのがあります。なので、自然と職場が一緒だった方は②が形成できていることが多いです。(組織に所属する、ってすごいですね。)
ちなみに、「人望がある」、あるいはポジティブな意味での「人たらし」力を持つ方の特徴も見えてきます。彼らは①の関係を②のように錯覚させるコミュニケーションを取る力が非常に強いのです。取引先とパートナーシップを結ぶことが非常に得意な会社は担当者がこれをかなり意識しているはず。彼らは、本来であれば②の関係性を構築するために必要な「時間の共有」をコミュニケーションで超越してきます。
これからのSpreadyが取り組んでいくテーマ
このように整理していくと、「社会関係資本」をどのようにスコア化するか、という観点において、どうやらSNSのフレンド数はあまり重要ではなさそうな気がします。私たちはそれを、”Spreader’s Value”として、以下のようなメッセージで表現しました。
あまり大きな声では言いませんが、ご縁つなぎプラットフォームとしての『Spready』には、明確に寿命が存在します。人と組織の「交流」をつくるサービスである限り、つなげきってしまえば必要なくなるサービスだからです。極論、流動性が高い社会であれば、Linkedinのような極めてオープンなプラットフォームで全ての課題が解決します。
その上でSpreadyを展開するのは、私たちSpreadyは、まだどのサービスでも示しきれていない「個々人のソーシャル・キャピタル(=社会関係資本)」をデータとして可視化し、それを価値として皆さんにお戻ししたいのです。
「これまで価値として存在が曖昧だったけれど、あなたはこんなに素晴らしいソーシャル・キャピタルという資産を持っている」ということを、私たちが証明したい。
ご縁つなぎプラットフォームとしての『Spready』そのものはこれから事業拡大に向けて市場啓蒙を積極的に進めて行きますが、並行して進めるテーマの一つが、この「ソーシャル・キャピタルを価値として可視化すること」です。まだスプレッダーの皆さんにもサービス上提供を開始していないのですが、プロダクト内では取り組みをはじめており、Spreadyのメンバーには一部表示されていたりします。(チラリ↓)
今後のSpreadyの展開にもぜひご期待ください。
Spreadyのミッションは『“やりたい”に出会い続ける世界をつくる』こと
Spreadyのビジョンは『人と組織の新しい“つながり”をつくる』こと
私たちは、『“やりたい”に出会い続ける世界をつくる』(=個人が自分自身の機会や可能性と出会う『体験』が増える社会にすること)をミッションに掲げ、そのために『人と組織の新しい“つながり”をつくる』ことをビジョンに掲げています。
そのための、(小さいけれど)大事な一歩を本日踏み出せたことを、大変嬉しく思います。この瞬間が、先々の大きな変化・うねりのはじまりだったと振り返っていただけるよう、Spready運営チーム一同頑張っていきたいと思います。
改めてご支援してくださった方、本当にありがとうございました!
そして、関係者のみなさま、お疲れ様でした。
2019.5.30 Masa
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