【韓国ドラマ感想文】夏の草いきれに圧倒される〜《田舎町ダイアリーズ》
こどもの頃のひと夏の思い出を宝物として成長してきた地元の巡査と、彼女に届かないと分かってはいるけど思いを寄せる幼なじみ、田舎町唯一の動物病院(主に家畜相手)の院長に『旅行中、よろしく〜』とお願いされた院長の孫の獣医の3人を軸に、田舎町の夏を切り取ったスケッチのような作品。
ウォッチリストに入れた時には、主演がアイドルのレッドベルベットJOYとは知らなかった。
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化粧っ気のない田舎町の巡査はたいてい自転車に乗って、あそこのおばあさんの用事を頼まれ、こちらのおじいさんの徘徊を捜索し、近所のこどもを小学校まで送り、と走り回っている。
そんな彼女が、留守のはずの動物病院院長の自宅に侵入しようとしている不審者を発見。
投げ飛ばしたあとに、留守番役の院長の孫であることが判明。
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韓国ドラマあるあるのオープニングではあるが、舞台が田園で、イヌもネコもヤギもウシもキーパートに欠かせない。
農作物も家畜もそして人も全てが等しく尊い生命を持つ存在である事を、町で消費者として暮らしていると忘れがちになる。
そんな事も、汗まみれの3人の姿を通して思い出させてくれる。
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脇を固める、地元婦人会のみなさま、敵対する隣町の婦人会のみなさま(農業振興補助金支給やらのど自慢開催地やら揉め事には事欠かない)、農家のおじさん・おじいさん、動物病院の看護師、そして派出所の同僚の、誰もが【いい俳優】陣揃い。
前に観た《今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー》で衝撃的な印象を受けた『ドラゴンと闘う戦士』役の俳優さんが、なにかと会食しようとする長閑で気のいい同僚役なのが、また個人的にツボに入った。
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臨場感溢れる家畜の診療シーンを含め、派手ではないかもしれないが丁寧に作られた作品。
お勧めです。
どうぞ!
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ではまた。
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