叶う理想リスト・叶わない理想リスト

日々、いろんな人とお話ししたり、SNSの徘徊をしていて思うのはちょっと未来を描くの下手すぎない??ということ。

未来を描くのはカーナビで言うなら目的地を設定することなんだけど、ここをすっとばして行動が足りないとか、どうしたら売り上げを上げられるとか、どうしたらいい恋愛ができるかとか、手段(how)にこだわりすぎている人が多いように感じる。

例えば

・お金持ちになりたい
・幸せな恋愛がしたい
・幸せな結婚生活を手に入れたい
・高級な車に乗りたい

これらは全て、未来を描けていないと思う。

では、これならどうだろうか?

・優しいパートナーと結婚する
・頭のいい人と付き合いたい
・穏やかな結婚生活
・お金に困らない暮らし
・やりたいことができる生活
・月収100万稼ぐ

正直いってこれでは目的地の設定としては18点。

未来を描くことは、自分の未来を設定すること。
明確に、鮮明に、心が躍るように描かなくては叶わない。

叶わない理想リストにはいくつか原因があるのだけれど、大きく分けるとこの3つの原因が多いのではないかと思う。

1.ハードルが高すぎる
2.自分の理想ではない
3.感情にアクセスしていない

これらをひとつづつ解説していく。


1.ハードルが高すぎる

例えばあなたの理想リストに『月収100万』という項目があったとして、あなたの現在の月収が20万だったとする。その場合、目的地である月収100万をどれくらいリアルにイメージできるだろうか?

ハードルを上げすぎて、リアルにその理想の未来をイメージできなかったり、『自分は月収100万になるんだ!』と頭では理想を描きながらその裏で『どうせ自分には無理だ』と心で否定が浮かぶ場合には残念ながら”どうせ無理だ”の心のほうが現実になる。

そんな時には少し目標を下げることを視野に入れてほしい。

・月に3万円収入アップする
・今と同じ月収で残業は10時間減らす

具体的にいうならこんな感じだ。

月収100万を目指してる人に多いのは、本当は100万円を求めているのではなく、今よりもちょっといい暮らしや今よりも時間の余裕が欲しかったり、心の余裕が欲しかったりするパターンが多い。あとはちょっとすごい人になりたいっていう承認欲求とかね。

それから、月に100万円を稼ぎたいといいながら、苦労するのは嫌だと思っている場合、そして100万を稼ぐには苦労が必要と思っている場合も残念ながら叶わない。

【頭】
・100万稼ぎたい
・お金を稼ぐには苦労しなければいけない

【心】
・苦労したくない
・頑張りたくない

この場合も【心】で思っていることが現実になるので叶わない。

まずは【お金を稼ぐこと=苦労の対価】という方程式を崩さなければいけない。その方法は、どうして自分がこの方程式を信じるようになったのかという原因を探ること。
※この説明をすると長くなるので今回は割愛します。

2.自分の理想ではない

自分でつくったはずの理想リストが自分の理想ではないなんてことはありえるのだろうか?と思うかもしれないがこのパターンはびっくりするほど多い。

例えば、こんな人と結婚すれば幸せになれるはずだとか、こんな企業に就職すれば幸せになれるはずだとか、これくらいお金を稼げば困らないはずだとか、世間の基準に合わせたものや、条件付きの幸せを描いている場合。

理想は正直いって人によるということ。

大前提として、宇宙の視点から見ると全力であなたのことを幸せにしようとしている。あなたが周りの意見を取り入れすぎて『こうなったら幸せになれるはずだ』と理想をどれだけ描いても、それがあなたが幸せにならない選択の場合はちゃんと叶わないようになっている。

一昔前まで結婚相手として人気だった条件で、高身長・高収入・高学歴の3高があるけれど、この相手がモラハラ男だったら最悪だ。他にも、性癖に癖があるとか、食べ物の好みが合わないとか、目に見える条件だけでは計り知れない相性がある。

自分が求めることはなんなのかをぜひ明確に描いてほしい。

例えば

・自分の趣味の〇〇に付き合ってくれる人
・〇〇についての考え方が同じ人
・〇〇の時に〇〇な対応をしてくれる人

思い描いている理想を自分の生活に当てはめてみてほしい。どれだけイケメンでもDV男は嫌だとか、ヒモでも顔がよければいいという人もいる。恋愛に限らず好みは人それぞれだ。都心のタワマンに住みたい人がいれば、郊外の空き家を自分好みにDIYしたいという人もいる。どんな未来なら、どんな暮らしなら、自分の心がトキメクのかをもう一度考えてみてほしい。

3.感情にアクセスしていない

現実を動かすときにいちばん大切なのは感情だ。なぜなら心が現実(世界)をつくっているから。

結局のところその描いた理想リストをどれだけ叶えたいのかの想いの強さが大切で、その未来をどれだけ信じられるかだ。

1.2.に通づるところでもあるけれど、ハードルが高すぎて信じられないとか、自分でイメージしていないからリアルじゃないとか、そんな時には自分の感情が動かない。

なんとなくその未来が見えちゃったと感じた時が一番強い。これは理屈ではなく、感情が動いた証拠なのだ。

感情にアクセスするにはリアルに体験すること。

・欲しいと思っている車に試乗してみる
・住みたい部屋に内覧にいく
・住みたい地域でランチをする
・欲しい服を試着する

他にも、カフェで仕事する未来を描いているならとりあえずPCを持ってスタバに行ってみたり、海外で生活したいなら海外で1週間暮らしてみたりその国の料理が食べられるお店に行ってみたりするのもいい。理想の恋愛を描いているならそのデートをまずは自分だけ、もしくは友達と下見のつもりでやってみたらどうだろうか?

実際にその未来をちょっとだけ体験してみて、思っているのと違ったなとか、やっぱりこれは絶対に叶えたいとか、ちょっとずつ自分の求めているものを探って、自分の心が何に反応するのかを試していくことをおすすめしたい。

そして、リアルに自分の今の暮らしに落とし込んでいくのだ。いつの間にかその未来がだんだんと自分に近づいてくる。

机上の空想論だけでは叶えられないということ。ダイレクトに自分の心にその感動を味わせることを意識してみてほしい。


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