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IBD患者の今宵の食卓 第四十一卓

ω-6系の脂肪を避けていると肉料理を食べる機会も少なくなるのですが、それでも赤身を使ったローストビーフは年に何度かは手作りします。
以前同じ食卓を囲む家族が多かった頃は安いオージービーフで作ることがほとんどでしたが、この日はちょっと贅沢に宮崎産の国産牛で作りました。

お品書き 11月29日(夕)
・ローストビーフ
・野菜サラダ
・ぶなしめじオリーブ油炒め
・ホウボウの刺身
・酢もずく
・春菊と牡蠣の吸い物
・高菜の漬物
・白飯(富山産コシヒカリ新米)

程よい焼き加減に仕上がりました

オージービーフも今は円安で以前の倍ほどの値段になっています。その分国産牛との価格差は縮まったように思うのですが、この日は普段あまり寄らない肉屋さんで国産牛の半額セールをやっていて、手ごろなローストビーフ用肉があったので買って来ました。

元々オージービーフを使うことが多かったのも価格の問題もあるのですが、良質で柔らかい赤身肉という所が一番の魅力で、A4、A5等級に偏重気味な国産牛よりも店頭で売られている肉を見て『うっ、これは食べたい』という気持ちになりやすかったというのが最大の理由だった気がします。

今回買った宮崎産牛は恐らくA3クラス以下のものだと思うのですが、こちらのほうが値段のこと抜きにしてA4、A5より私の好みに合う肉です、100gあたり税込みで380円程度でした。

シャープのウォーターオーブンで標準よりかなり短めの時間(標準より全体量がやや少ないこともあって)で仕上げましたが、ホテル並みのグッドな仕上がりになりました。

アマニ油と青じそドレッシングで

サラダの中にレッドキャベツが加わるとシャキシャキとして新鮮味が増します。レッドキャベツは高いときと安いときの価格差が極端で、冷蔵庫の中で三か月以上も日持ちするものですから是非安い日に買っておきたい一品です。

オリーブ油で

きのこ類の炒め物は電子レンジで手軽に調理できます。余ったものはパスタの具にでもスープにでも応用範囲広く使えます。

春菊は大葉春菊

こどもの頃育った岡山では春菊と言えば大葉春菊が普通でした。大学に入って関東で買って食べた春菊は香味があまりにも強烈で農薬が残留しているのではないかと思ったことがあります。
今思えばただ新鮮で、それが小葉中葉春菊の本来の味だったのでしょうが、私はこどもの頃から食べなれた香りや辛味がマイルドな大葉春菊が好みです。東京ではあまり売られていないので自分の家庭菜園で育てています。

牡蠣は煮込むと固くなってしまうので、これは生食用牡蠣を出来上がった汁に入れてすぐ火を止めて仕上げました。温かい汁に生牡蠣の食感がそのまま残っています。

調味料は味醂と薄口醤油ですが、同じ具材で白味噌仕立てにしても意外に上品な味になり美味しくいただけます。

ホウボウ

ホウボウは日本津々浦々「方々」にいる魚だからホウボウというのだとも言われますが、それは俗説で「這う」+「ばう」(魚の古語)が語源だと聞いたことがあります。

高菜に白胡麻と鰹節
沖縄産もずく
富山産コシヒカリ

どちらかというと私は硬く炊いた米のほうが好きなので食感だけでいうと古米も嫌いではないのですが、新米はアミノ酸の量がとても多くて、本当にご飯をおかずにしてご飯が食べられる感じがします。
例によってなのですが株主優待の頂き物で自分で産地や銘柄を選んだわけではありませんが、とにかく美味しいお米です。

西伊豆で見た夕日

ところで、先日西伊豆へ旅行してきました。

この記事のタイトルの『IBD患者の~』の「IBD」という単語、たとえば10年前だと世の中にほとんど知られていなかったように思うのですが、最近旅館やホテルを予約して感じるのは、注意事項欄に『IBD疾患のためとくにω-6系の脂肪酸の摂取を極力控えています』と書いたら、その後あまりくどくど宿側から質問されることもなく、こっちが拍子抜けするほどすんなりと受け入れられ対応してもらえるようになってきました。

依然としてIBD患者の数自体が増え続けていることも理由にあるのでしょうが、旅行業界も画一的な団体客重視からきめ細かく個人個人の顧客の事情に対応する姿勢に方向性が変わってきているように思います。
私のような難病抱えた顧客の立場からはこの傾向はとてもありがたく感じる次第です。












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