18禁チャット嬢と対談してみたら,しっかりアセスメントしていたことに感動した。
もしかしたら,18禁チャットは
病める大人の
最後のセーフティネットなのかもしれない。
こんにちは。豊かに学び豊かに暮らす【フリーランス心理士×SNS起業】臨床心理士/公認心理師/精神保健福祉士のまりぃです。
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12/24クリスマスイブの夜に,FANZAという18禁サイトで12年もチャット嬢を続けておられるちがやしずかさんとInstagramにて対談しました。
チャット嬢と対談することになったわけ
きっかけとしてはこちらの記事「キャバクラとカウンセリング,話の聞き方と機能の違い」でした。
ここで少し触れているチャットレディの知人というのが,ちがやしずかさんです。
ちがやさんとはInstagramの発信サロンで知り合ったのですが,添削会の時に同じルームになりまして,他の方が発言しやすいように「よ!」とか「〜〜している○○さん!」などの合いの手をいれる姿がとっても印象的でした。
そこで,チャットレディさんの話の聞き方に興味が湧き,Instagramで対談しませんかとお声がけした次第です。
チャット嬢が心がけていること
そもそも,チャット嬢とは?というところからお聞きしたのですが,
システムとしては
①パーティーチャット →文字入力のみ 複数入室可能(1分100円)
②2ショットチャット →音声、双方向可能(1分150円)
の2種類があるそうです。
しかし,ちがやさんのマイルールとして
『パーティーチャットでも1対1』しか受けていないそう。
理由はなんと,「複数だとお客さまが自己開示しにくいので」「ちなみにコレをやっているFANZAのチャトレは私だけだと思います」とのこと。
*ちなみに,ちがやさんは18禁サイトでチャット嬢をしておられますが,アダルトなしで「深夜の茶飲み友達」を自称しておられます。
私たちカウンセラーも,基本個室で話を聞きますし,相手が子どもであっても勝手に秘密を他者に話しません。
それは,「安心して話してもらうため」なんですが,ちがやさんはなんとチャット嬢として自発的に似たようなことを心がけていらっしゃるのです。
加えてちがやさんがチャット嬢として心がけておられるのは,
「相手の地雷を踏まないこと」とのこと。
チャット嬢のアセスメント
というのも,チャット嬢の元に来る人には「もう話すのすら辛い」方も多いとか。
そのため,ちがやさんは最初のやりとり,
たとえば「どうして私のところに来てくださったのですか?」などの質問に対する相手の応答で
相手がどれくらいのやり取りを求めてやってきているのか見立てて,
「もしよければこちらもテキストにできますよ」とか(相手が他者と一緒にいて,イヤホンで聴いているかもしれない),
もっと気楽なやりとりにするとか,あるいは相手に話させるのではなくちがやさんが主に話すことに切り替える,などさじ加減を決めておられるのです。
これを聴いて私はびっくり。
まさにアセスメントと見立てではありませんか。
カウンセラーも相手の一挙手一投足,身なりや声の出し方,最初の発話など全てからアセスメントをして状態を見立てています。(詳細はLIVEアーカイブヲご覧ください)
まさにちがやさんは,アセスメントをして,そして相手の方が過ごしやすいようにチューニングしていかれるわけですね。
→InstagramLIVEはこちらからご覧いただけます。
チャット嬢への依存は恥ずかしい?!
もう一つ興味深かったのは,ちがやさんのところに来る方には「精神科に行ってるとは言えるけど,チャットに来ていることは言えない」とおっしゃる方がおられるとこのこと。
占い師さんとの対談では,占いには相談できるけど精神科やカウンセラーには言いにくいことがある,という話がでて,
私たちカウンセラーがオフィシャルな存在であり,占い師さんは少しアンダーグランドだからこそ
カウンセラーには話しにくいことがあるのだろうか?ということについて考えたのですが,
まだ「占いに行っている」は言いやすいように思います。
一方で,チャット嬢を 性 的に利用しているなら言いやすいものの精神的に依存していることは言いにくい。
キャバクラに行っているとは言えるけど,カウンセリングに行っているとは言いにくい,日本の「強き男性像」の悲しさも感じました。
チャット嬢は最後のセーフティネット
そしてそして,一番興味深いというか,考えさせられたのは,ただちがやさんのルームに入って,何も言わずに「繋がっている」だけの方が多くおられるとのこと。最初に書いたチャット嬢のお仕事のパーティチャットのパターンで,ちがやさんとその方しかいらっしゃらないのに,入室した方は話さない,そこでちがやさんはお一人で話し続けるそうです。
ちがやさんとも,なぜそのような活用方法なのか
他のX(Twitter)やYouTube配信のコメント欄でも「誰かを見て,こちらはコメントするもしないも自由」という状況自体は同じなのに
なぜわざわざお金を払って,ちがやさんのルームに入ってしかし自分は発言しないでちがやさんのトークを見ているだけなのか
考えてみたのですが,やはり「つながりたい」のであろう,という結論になりました。
しかし,例えばお気に入りのカフェで店員さんに「いつもありがとうございます」と言われると行けなくなる方のように,
ちがやさんのところでも「気づいてしまってはいけない」お客さんがいるそうです。
その見極めをしながらちがやさんは,入室してきた方の話し相手をしておられるわけですね(すごいアセスメント力!)。
この状態,不登校のお子さんで,家に篭りっぱなしだけど
ときどき居場所支援のようなところに顔を出して,
でも誰とも話さず,そっと帰っていく,
でも来る,そんな子たちにも似ているような気がしました。
今はネットで,配信で,いくらでも繋がれる時代なのですが,
「そこにいても良い」という許可をもらって存在することと,
自発的にオーディエンスとして参加しているだけでは状態が異なります。
そしてちがやさんのもとには,話す気力もない,しっかり認知される繋がりは怖い,だけど「ここにいても良い」と思いたい,そんな方が集うのだと思いました。
それは,
私たちや精神科,あるいは占い師さんにも辿り着く元気がない方を,
行政が,社会が,とりこぼしているその方の最後のセーフティネットのように思うのです。
もし,そのネットがなければ。
その方は,深く深く,沈み込んでいくのかもしれない。
そう思うと,ちがやさんのお仕事は,本当に偉大なものだと思いました。
ちなみに,後半はちがやさんから私のKindleや有料noteについて,私自身についての質問タイムでしたので,私に興味ある方はぜひ全編みてください。
ちがやさん,ありがとうございました!
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