
感情に操られない脳
私は感情を操るよりかは感情に操られる側。
幾度となくそれが引き金となり後悔してきたが、その都度直そうと思っても直せない。
変わらない、変われない自分がそこには居た。
そんな中、関西外国語大学の図書館のリサイクルコーナーで出会ったのが冒頭写真にある林成之氏著の『ビジネス勝負脳』。
ここにも同じものを載せておきます↓

北海道についてもそのうちnote書きます
わたしの言葉で端的にまとめると、本書では脳の仕組みを理解した上でうまく自己コントロールして成功する方法について言及されている。
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▶︎印象的だった内容
私は本書106ページの情報が通る経路についての図解の部分に印をつけている。読み終わって時間が経過した最近でも自然と頻繁に見返す。
人間が見聞きした情報は、脳中心部分の『ドーパミンA10神経群』へ伝えられる。このドーパミンA10神経群とは脳の神経伝達物質と神経の経路のことで、やる気や感情・運動機能などに関係している。
ここで情報に対して
・おもしろい
・つまらない
・危険である
・ドキドキする
等のレッテルが貼られていく。
レッテルを貼られた情報は思考や行動・感情などを司る前頭前野で認識される。
その中でも興味を持った情報は、思考を生む脳機能の集まりである『ダイナミック・センターコア』の連合体である前頭前野から再びドーパミンA10神経群等に持ち込まれ、それについて考える。
一方、興味のない情報は3・4日で消失してしまう。
ダイナミック・センターコア内には
①海馬回(短期記憶を担う)
②扁桃核(危険性の判断)
③視床下部(ストレス応答)
④尾状核(学習や記憶、遂行機能の認知)※本書では、情報が面白いか否かを判断するとの記載
⑤嗅結核(好みの香りの認識)
⑥側坐核(やる気や頑張り、感情、痛みの調節)
の合計6つの神経核が本書曰く存在しているらしい。
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▶︎本書を読み終えて
私は自分の脳内のどこが動いているのかを都度考えながら本書を読み進めた。
初めて知る脳内神経群の仕組み。自分自身を客観視することによりただ単に感情が込み上げてくるのではなく、それを脳内で言語化して刺激が生じている頭部の箇所を指で押さえられるようになった。
それに加えて日常生活の中でも、従来ならばイラっとしたであろう場面で「今はこめかみの上あたりが痛いから側坐核が働いている」、という風に自分という動物の存在を俯瞰的に考えられるようになった。
これまでの原因不明な頭痛が少し解明された。
徐々に感情に支配されるのではなく感情を支配できる自分に生まれ変わっている気がする。
これを『気がする』ではなく『感情を支配できるようになった』と断言できるようになるために、まだまだ勉強し続ける。この先も、死ぬまでずっとプログレッシブに学びを取りに行く。誰に言われるでもなく自分の心の声と意思決定が未来を導く。