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ハウスメイトはごく普通の人々。それなのに、なんだか今後の人生に影響してくる気がする。

こんにちは!大阪にあるシェアレジデンス=ソーシャルアパートメントに住んでるわたしです。家族や友達以外の❝誰か❞と一緒に住んで早一年。普通で特殊な生活をのぞくマガジンを不定期に更新中です。

テラスハウスのような生活に憧れて移り住んだわけじゃありませんが、住んでる物件のイケてる感じが相まって友達にはよく「テラハやん」と言われるわたしの生活。

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テラハのように芸能活動してる人や華やかな毎日を送る人なんてのは見たことがなく、ほとんどの住人が普通に会社員してたり学生してたりするのが現状。平日だと、朝は仕事に出かけて、夜はそれなりに疲れて帰宅して。土日はみんなでボードゲームをしたり、たまに一緒に料理したりするけれど、それが日常茶飯事と言うほどではありません。みんなそれぞれの休日を過ごしてます。住人の半数ほどはリビングやキッチンに出て来なくて、話したこともなかったり。実際はそんな感じです。派手とか地味とかじゃなくて、なんか本当に普通の生活。

そんな家だしハウスメイトはごく普通の人々なんですが、ここに住んでハウスメイトとある程度仲良くなったことで、じわじわと自分が変われたことを実感してるので、今日はそのことに関して綴ります。

ハウスメイトが影響を与えてくれて、実際に変われた点は、数え始めてみると意外とたくさんあるんです!

長所と短所の最新版がわかる

自分の長所と短所を振り返る機会なんて、就活と転活以外にありますか?婚活とか?じゃあ、誰かが他己分析してくれる機会ってありますか?転職を何度かしたわたしですが、他己分析を聞ける機会は片手で数えられるほどしかありませんでした。それが、ここに住んでるとなかなかの頻度であるんです。転職するかで迷ってた時期を含め、それ以外は本当にただの雑談をしてる最中なんですけど、「会社」や「家庭」とは一味違うコミュニティに属して「一緒に生活してる」と、意外と自分の長所や短所が浮き彫りになってくるんですよ。

素敵な言葉で褒めてくれる人、物怖じせずズバッと意見をくれる人、それ日課なん?趣味なん?ってほど常にハウスメイトのことを分析してる人、色々なハウスメイトが居ます。

それぞれのハウスメイトによって、わたしに対する印象は十人十色なはず。だけどそれを言葉にして伝えてくれる…と表現するよりは、会話の中でなんとなく登場して、自分の長所や短所を知る機会が不意に訪れることは、わたしにとっては斬新なのでありがたく思ってます!

仕事のことで悩んだ際は「相手に期待するのやめれば?」「労働ではなく搾取されることを続けちゃだめだよ」「ちゃんと自分の意見を上に伝えて」などなどアドバイスをくれて。

自分を苦しめる考え方を手放して現職に転職できたり、見た目のことで言えば、髪型を変えたりちゃんとした服装をしたりすると誰かが褒めてくれたり。

ここ数年間、独身であることに対して親族や既婚者の友人にネガティブな意見を言われてすっかり自分に自信をなくしてたわたしは、肩書きを見ずにひとりの人間として接してくれるハウスメイトの意見に触れて、長所をちゃんと誇ること、短所を受け入れて地道に改善すること、そうやって自分自身を取り戻してる感覚があります。ありがてぇ…。

挑戦することの幅が増える

みんながやってることを実際に目にすると、色々なことを試してみたくなり、実際にやってみました。

この後に話しますが、唯一の嫌な家事・料理をちゃんとするようになれたこととか、玄米やファスティングに挑戦したこと(玄米は胃腸に合わず白米に戻りました)。ハウスメイトが教えてくれることを理由に、最近は手作りでパンなんて作っちゃったり。運動不足の解消にストレッチやHIITをはじめたこと(誰かと一緒にやってこそ続く)。フラワーアレンジメントの体験レッスンに参加したり。在宅勤務になって蔑ろにしてたメイクをちゃんとして(主にハウスメイトが実際使ってみてよかったと教えてくれる韓国コスメ)。絶対に観なかったホラー映画を一緒に観たり(とは言えミッドサマーを観てメンタル崩壊したので二度と手を出しません)。読書がめちゃくちゃ苦手なんですけど、勧めてくれる本を読んでみたり…

ハウスメイトが日常会話の中で教えてくれると、利害関係ゼロの人の実体験を聞けるわけだし、一緒に住んでる人の言葉には信頼を置けるので「なるほど。じゃあ、それやってみようかな」と思えるので、興味が出たことに関しては結構すぐに試してる。

ただ、この純粋な受け入れ体勢を利用してネズミ講とか変な宗教に勧誘してくる住人が現れた時はホラーですよね。そこは気を付けます!

ちゃんと料理する

プロのパン屋さんかな?と思えるほど毎回ハイクオリティなパンやスイーツを作って分けてくれるハウスメイトが居たり、ベジタリアンのハウスメイトが居たり、毎日ちゃんとキッチンに立って料理するハウスメイトが多く、料理キライやだメンドクサイ!と言ってたわたしですが、さすがにここに来たことをキッカケに自炊するようになりました。

家事の中で唯一気が向かず苦手だった料理。ハウスメイトに影響されたことが一番ですが、キッチンが広ければちゃんと料理するんだなわたし。みんなが使ってるのを見て色々な調味料を試してみたり、野菜を多く摂れるメニューを考えて作ってみたり、その野菜を安く買うために片道15分ほど歩くスーパーまで、日が暮れた仕事後、空のリュックを背負って出かけたり… 今までの自分とは別人かと思うほど!

そして夜たまに誰かと一緒に飲んだりするので、ワインや日本酒のことを知れたり、誰かと一緒に飲むことの楽しさを実感したりして、某大手飲料メーカーに勤めてたくせにアルコールはノータッチでここまで来た身としては、それが本当にありがたくて。なんかやっと大人になれた気分。最悪酔ってしまったとして、家なので数秒後には自分のベッドで寝れるしね。

食に興味が出たことで毎日にほんのすこしの幸せがプラスされたことと、誰かと一緒に食事することは些細だけど幸せなことだなと感じてます。

異なる価値観があることに慣れる

これは本当に大きかったです。わたしが留学して感じた「日本人」に関することで、「同調の強要が強め」「空気を読んでほしがる」などがあります。みんながやってることをやる、今わたしあなたに気を遣ってこれしてるんですよわかるでしょ空気読めば、とかそんなのです。ここの生活でたとえると

キッチンわたしは綺麗に使ってるのでみんな綺麗に使ってね問題

ですかね。たとえば一言に「綺麗」とは言え…

▸ ガスコンロに跳ねた油をちゃんと拭くかどうか
▸ 炊飯器の上の蓋までちゃんと洗うかどうか
▸ 食器を洗った後に一滴残さず拭くかどうか
▸ 生ゴミをビニル袋に入れて捨てるかどうか
▸ シンクに落ちた野菜のカスをちゃんと捨てるかどうか
▸ スポンジに挟まった誰かの髪を取るかどうか
▸ ケトルをクエン酸洗浄するかどうか

など「綺麗」の基準は人それぞれ異なるので、自分にとっての「綺麗」な状態をハウスメイトが保ってくれることなんて滅多にありません。

ハウスメイト達の話を聞くのと実際に自分が経験するに連れて、「キッチンを綺麗に使用する」ことの「綺麗」には、たくさんの価値観があるよなと思わされたんです。

あと、共用の冷蔵庫にあるモノを「あとで借りたって言えば大丈夫かな」と言って勝手に使われることとか。これには賛否両論ありましたね。そ…そりゃあるわな…(真顔)

ただ、自分の正義を振り翳してばかりとなると、それで共同生活がうまくやれるのとは別の話で。共同生活では「正しさ」以上に「バランス」が求められる場面が多々あるなと感じます。自分の考え方や行動が普通であり正解であると考えるのはちょっとやめてみて、自分とは異なる価値観がすぐそばに存在してることを受け入れることが、結局は楽に生活するための突破口になるのかなぁなんて考えてます。

たまに留学してる気分になれるんですよ。今のところハウスメイト2名以外は全員、日本人ですけどね。

自分の考え方や習慣さえ変われば、それがじわじわと人生を変える礎になるとわたしは思ってるし、それを経験済みです。

きっと年齢の割には人間としての成長が遅めのわたしだけれど、退居したハウスメイトを含め、ここで一緒に住んでるハウスメイト達のごく普通の考え方や行動が、平凡なわたしに影響を与えてくれてる。

ここに住めば人生変わるよ!とは断言できませんが、誰かと一緒に生活してみて、自分は変わりはじめました。それが影響して、今より人間として悪くなる気はしません。仲良くしてくれてるハウスメイト達に感謝です!

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