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140字で映画はどこまでかたれるか。

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タイトルの通り、筆者が観た映画の回想録です。鑑賞環境は映画館の新作を中心にしていますが、基本的にはあまり拘りません。字数制限の都合上、警告なしでネタバレとなる場合もあるので注意。
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2024年11月の記事一覧

「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」(2024年)は「ジョーカー」(2019年)の続編となるミュージカル映画(?!)。劇場型犯罪者であるアーサーのその後を描くにあたり“敢えて”物議を醸す方を選択した制作者の気概が気に入った。アメコミ映画としては0点だが作品としては間違いなく傑作だろう

山本倫生
5日前
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今年「マーベル映画」を一本も見ていないことに気がついたが、特別困らない上に何ならディズニーやピクサーの映画も見なくて良いかなとも思っている自分に少々驚いている。無意味な続編や前日譚など安易なタイトルが続くようでは「観客から見限られる」日が来るのもそれほど遠くないのかもしれない。

山本倫生
12日前
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「ビートルジュース・ビートルジュース」(2024年)は、1988年公開のホラーコメディ映画の続編。タイトルロールのビートルジュースが主役ではないところやアメリカ人にしか分からないであろうギャグのセンスがまさしく監督ティム・バートンの面目躍如といった感じで安心の一作と言える(かも)

山本倫生
2週間前

「ふれる。」(2024年)は、互いの心の声を伝達できる不思議な生物に“触れた”三人の青年の日常を描くアニメ映画。中心となる不思議生物の設定が不明瞭なため、テーマを絞り込めないストレスが最後の最後まで続く。「ふれる」が居なくても物語が成立するのなら映画にする意味なくね?と思ったり…

山本倫生
12日前
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「うんこと死体の復権」(2024年)は、人間の生と死にまつわる“物質”への探究心を記録したドキュメンタリー映画である。SDGSだなんだと環境保護を訴える意識だけ高い系と見せかけて、ただひたすら「野◎ソ」をする人を映すだけの凄く変な絵面が食欲を著しく減退させる変な映画としか言えず…

山本倫生
2週間前

「めくらやなぎと眠る女」(2022年)は、村上春樹の短編小説を再構築化した長編アニメ映画である。実写撮影をベースとした「生気のない」アニメーションでヤマもオチも意味もない辛気臭い不条理劇をやられると考えるより先に頭が休止状態になってしまうので何かを言うことができません。理不尽だ

山本倫生
3週間前
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