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140字で映画はどこまでかたれるか。

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タイトルの通り、筆者が観た映画の回想録です。鑑賞環境は映画館の新作を中心にしていますが、基本的にはあまり拘りません。字数制限の都合上、警告なしでネタバレとなる場合もあるので注意。
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今年「マーベル映画」を一本も見ていないことに気がついたが、特別困らない上に何ならディズニーやピクサーの映画も見なくて良いかなとも思っている自分に少々驚いている。無意味な続編や前日譚など安易なタイトルが続くようでは「観客から見限られる」日が来るのもそれほど遠くないのかもしれない。

山本倫生
5日前
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「ビートルジュース・ビートルジュース」(2024年)は、1988年公開のホラーコメディ映画の続編。タイトルロールのビートルジュースが主役ではないところやアメリカ人にしか分からないであろうギャグのセンスがまさしく監督ティム・バートンの面目躍如といった感じで安心の一作と言える(かも)

山本倫生
12日前

「ふれる。」(2024年)は、互いの心の声を伝達できる不思議な生物に“触れた”三人の青年の日常を描くアニメ映画。中心となる不思議生物の設定が不明瞭なため、テーマを絞り込めないストレスが最後の最後まで続く。「ふれる」が居なくても物語が成立するのなら映画にする意味なくね?と思ったり…

山本倫生
5日前
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「うんこと死体の復権」(2024年)は、人間の生と死にまつわる“物質”への探究心を記録したドキュメンタリー映画である。SDGSだなんだと環境保護を訴える意識だけ高い系と見せかけて、ただひたすら「野◎ソ」をする人を映すだけの凄く変な絵面が食欲を著しく減退させる変な映画としか言えず…

山本倫生
12日前

「めくらやなぎと眠る女」(2022年)は、村上春樹の短編小説を再構築化した長編アニメ映画である。実写撮影をベースとした「生気のない」アニメーションでヤマもオチも意味もない辛気臭い不条理劇をやられると考えるより先に頭が休止状態になってしまうので何かを言うことができません。理不尽だ

山本倫生
2週間前
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「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー〜どきどき♡ゲームの世界で大冒険!」(2024年)は同名テレビアニメの劇場版。スタッフ編成が変わったせいか妙に真剣というか真面目ぶった作劇に違和感を覚える。映画館という“場”を意識した遊び心がもう少しあっても良かったかと思ったり思わなかったり。

山本倫生
3週間前
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「エイリアン:ロムルス」(2024年)は、究極の宇宙生命体と人間の攻防を描くSFホラー映画。「エイリアン」(1979年)と「同2」(1986年)の空白期間(57年!)に起こった全く新しい物語を作り上げる意図が能くわからないというより、何故作ったのか小一時間は問い詰めたい“続編”だ

「きみの色」(2024年)は、偶然知り合った男女3人の日常を描く長編アニメ映画。絆や友情はもちろん仲間かどうか分からない少年少女のかけがえの無い日々には「奇跡」の入る余地もなく。刺激や感動を求める観客向けに作られた映画ではないので鑑賞には注意が必要である。水金地火木土天アーメン♪

山本倫生
1か月前
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「ビートルジュース」(1988年)は、迷惑人間に悩まされる幽霊夫婦の奮戦を描くホラーコメディ映画。タイトルロールの彼は実は主人公ではないという感じで全体的にツボを少しだけズラす意地悪な内容ながら、全体を通して見ると面白く感じるという映画のマジックがかかったような一作だ。

山本倫生
1か月前

「ツイスターズ」(2024年)は、竜巻に取り憑かれた主人公の無謀すぎる挑戦を描いたパニック映画である。「ツイスター」(1996年)の続編のように見えて実は別物だが無関係というわけでもない微妙な物語ではあるが、暑すぎる夏の暑気払いにはうってつけのイベント映画としてそれなりに楽しめる

山本倫生
1か月前

「マッドマックス2」(1982年)は、秩序が崩壊した世界で起こる無法者同士の血みどろの戦いを描くアクション映画。みんな大好きマッドマックスの原典ともいうべき大傑作だが、今見るとしっかり舗装された道路で珍奇な格好をしたオッさんたちが遊んでいる感じが妙に微笑しかったりして……

山本倫生
1か月前

「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re;Re;」(2024年)は、6月公開の前編に続く総集編の完結編にあたる中編アニメ映画。テレビシリーズ後半4話分を再編集しているためボリューム不足の感は否めないが、喜多ちゃん(キャラ名)ファンにはたまらない構成がそれはそれでまた良いかもと思ったり

山本倫生
2か月前
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「インサイド・ヘッド2」(2024年)は、2015年公開作品の続編となる長編アニメ映画。人間の感情を擬人化したキャラクターたちの活動が「自分自身の成長」に資しないという構造的欠陥をどうするのかと思っていたが、人数が増えただけで特に何の工夫もない心のこもらぬ凡作となってしまった。

山本倫生
2か月前
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「デューン砂の惑星」(1984年)は、同名小説を原作としたSF映画。公開当時非難轟々だったデヴィッド・リンチの演出も現在の目で見れば、独自の美意識を優先した画つくりがむしろ新鮮に映る堂々たる映画であった。完成しなかったDUNEの監督に笑われる謂れはまったく無いと思いますね!