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140字で映画はどこまでかたれるか。

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タイトルの通り、筆者が観た映画の回想録です。鑑賞環境は映画館の新作を中心にしていますが、基本的にはあまり拘りません。字数制限の都合上、警告なしでネタバレとなる場合もあるので注意。
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2022年9月の記事一覧

「神々の山嶺」(2021)は、夢枕獏原作/谷口ジロー作画の同名漫画を長編アニメ化した山岳サスペンスミステリ映画である。フランス映画でありながら、完璧に作り込まれた「80年代の日本描写」や「山の大きさと人間の矮小さ」を強調する絵作りなど劇場で堪能するしかない贅沢な一作である。

山本倫生
2年前
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「FLEEフリー」(2021)は、デンマークに亡命したあるアフガニスタン人男性の半生を描くドキュメンタリー“アニメ”映画である。ドキュメンタリーでありながらアニメーションで描かれる理由がわかる時、語り手の壮絶な人生が十二分に察せられる作劇にはただひたすら唸るしかない。必見の一言。

山本倫生
2年前
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「リコリス・ピザ」(2021)は、1970年代アメリカを生きたひと組の男女の恋の行方を描いたり描かなかったりするコメディ映画である。キャリア志向の歳上女性と子役タレントの生意気な高校生という一筋縄ではいかない曲者カップルが起こす悲喜交々の焦燥感がわりと好き。

山本倫生
2年前
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「劇場版GのレコンギスタⅣ〜激闘に叫ぶ愛」「同Ⅴ〜死線を越えて」(共に2022)は同名テレビシリーズ(2014)の増補改訂版というべきアニメ映画である。ガンダムには何の感慨もわかないが、富野由悠季の新作ならば見ないという選択肢は存在しない。これで終わりと信じたくはないが果たして?

山本倫生
2年前
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