広報担当者に必要な5つのスキルと適している人の特性
こんにちは、株式会社丸信で広報を担当している田中(@marusinofficial)です。
広報専任として入社して丸々2年が経った頃、人材育成部門から、次の新入社員研修より「広報」もプログラムに入れることになったと連絡を受けました。この時、社内で「広報」というポジョンが認められた瞬間だと確信したのを覚えています。
それ以降、新卒・中途の新入社員を迎えると、研修スケジュールの最後の方に組み込まれ、必ず1〜2時間の枠をいただき、広報の基礎知識や社内での位置付けなどをレクチャーして、配属部署に関わらず広報に対する理解を深めてもらえる機会をいただきました。
研修内容は研修ごとに少しずつ見直してますが、久しぶりにもっとも古い研修資料を開いてみると、「広報に必要なスキル」として5つの要素が書かれてました。
情報収集能力
コミュニケーション能力
企画力
文章力
ITリテラシー
直近の資料には一切、書いてない、すっかり忘れていた項目。う~ん、なんとも偉そう(笑)
当時はみんなに広報のことを知ってもらいたくて少々背伸びをしながら偉そうなことを話してたんだな、と猛省。とは言え、この5つのスキルは確かに広報担当者にとっては必要だと思うので、今回は当時の古い研修資料をもとに広報に必要なスキルなどについて考察してみたいと思います。
広報担当者に必要なスキル
古い研修資料に載っていた情報によると(他人事w)、広報で必要とされる主なスキルは5つ。順番に説明したいと思います。
情報収集能力
インプットは一番大事。まず社内。会社の動きを把握するのはもちろん、公式発表にはならなくてもメディアに取り上げられそうな広報ネタを集めてくる力も必要です。これに関連して、広報ネタを提供してくれる社内の協力者との関係性も重要になってきます。また、社内の出来事だけでなく世の中の動きにも目を向け、社会の動きを把握しながら的確に情報発信していくことが求められます。
コミュニケーション能力
情報を収集する上でも、メディアとの関係を構築する上でもコミュニケーション力は大事。また、誰とでも同じ目線でコミュニケーションが取れるのが理想です。一般社員とも社長とも、記者でもデスクでも、職員でも市長でも、相手の立場に関係なく会話できる能力があると、情報収集がしやすくなるし会話に説得力を持たせることもできるし、良い関係性を築くこともできるでしょう。
企画力
社内で得られた情報を事実のまま発信することもありますが、番組や紙面の特性を考慮したり、流行りや話題など時流に合わせて切り口を変えるなど、情報を元にした企画力も広報担当者には求めまれます。これが的確な担当者は間違いなく"できる広報"です。私はまだまだです。
プレゼンテーション能力
広報担当者にとってメディア対応業務は、当たり前ですけど必須です。しかし、社内の別の部署の人にとってメディア対応は必ずしも必須ではありません。対応をお願いすると通常業務の時間を割かないといけない。そこで大事なのがプレゼンテーション。この取材がいかに大事なものか、部署のためになるのか、会社の利益になるのか、をしっかり取材応対者に伝える必要がでてきます。これはメディアに対しても同じ。特に記者やディレクターは多忙なため、いかに要点をまとめ短い時間で伝えられるか、プレゼンテーション力が求められます。
文章力
文章力が無くても外部のPR会社やライターに協力を仰げばよいので、広報担当者になった当初は文章力な無くても良いと思ってました。実際に無くても広報業務は遂行できると思います。が、やっぱり文章力はあった方が良い。理由はスピードです。広報担当者が手掛ける発信ツールは、プレスリリースや公式サイトのみならず、いまや自社発行物やSNS、オウンドメディア、ブログ、メルマガと多岐にわたります。これを外部に依頼していたら発信スピードが損なわれるだけでなく、管理も大変。最初は協力者にお願いするとしてもゆくゆくは自ら文章を書けるようになりましょう。
ネットリテラシー
今の広報は実はこれが一番必要かもしれません。コーポレートサイト、Facebook、SNSなどWebツールを活用した情報発信は、今や必要不可欠。新聞やテレビなどのいわゆるオールドメディアだけでなく、ネットメディアも広報にとっては重要な媒体になりました。ネットツールを使いこなすだけでなく、ネット上のルールなどもしっかり熟知しておく必要があります。
広報担当者に向いている人の特性
当時の資料では「必要なスキル」に加え、もう一つ「向いている人の特性」についても書かれていました。それが、この7つ。
好奇心旺盛な人
社交的な人
客観的な人
積極的な人
柔軟に行動できる人
迅速に対応できる人
バランス感覚のある人
え!?こんな人いる?と思ってしまいました。「必要なスキル」も「向いている人の特性」も本当にこの全てを兼ね備えている人がいたら、それは仙人か宇宙人かヒーロー漫画の主人公か何かではないか、と思わず当時の自分にツッコミました。
広報担当者に本当に必要なこと
でも、心配しないでください。特に「必要なスキル」は、これがないと広報担当者は務まらない、と言いたいわけではありません。広報担当者になると身につくスキルだからです。
どれか一つでも武器となるスキルを持っていて、それを柱に広報スキルを磨いていきたい!という人や、何一つ兼ね備えてないけど、絶対に広報やりたい!という人、あるいは素晴らしいわが社を世の中の一人でも多くの人に知ってもらいたい!、そんな思いを持っている人が、実はいちばん広報には向いていると思います。
ラジオで福山雅治さんも言ってました。「好きになれば何でも上手になる」と。だから、自社を好きになって、広報という仕事を好きになれば、大丈夫。少しばかり広報担当者に必要なスキルが足りてなくても、きっと素晴らしい広報ができるようになると思います。
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