プロフィールを盛れない人へ
最近はコンサル、アドバイザー、コーチなどを名乗る人が増えた。
プロフィールには、その仕事に関することがたくさん記載されている。
今回は「プロフィール」について書き綴っていく。
プロフィールと実力の不一致
最近はプロフィールを盛り過ぎな人が多い。
謎のネーミングを施し、権威性を示そうとする人。
あきらかに疑わしい数値を記載する人。
曖昧な表現で規模を大きく見せようとする人。
様々な手法が使われている。
しかし、肝心なのは、記事の内容だ。
少し読めば、分かる人には、はっきりと分かる。
記事の内容、つまり「実力」とプロフィールが一致していない場合、違和感を感じてしまう。
この違和感が残ると、どうしても信用できない。
プロフィールを盛るのは「もろ刃の剣」だ。
どちらかというとリスクの方が高い。
プロフィールの役目とは?
プロフィールは自分に「興味」を持ってもらうための重要な要素だ。
しかし、誰にでも興味を持ってもらう必要はない。
「分かる人には分かる」だけで良い。
プロフィールは、自分がどんな人間なのかが的確に分かる内容が良い。
実名称で確実性、数字で論理性、ジョークでユーモア性を表すこともできる。
しかし、その表現の先に「実在する人間」を想像することができなければ意味がない。
そのためには、想像の邪魔をする余計な説明は省き、短くストレートな表現の方が良い。
それだけで「分かる人には分かる」から。
プロフィールはおまけ
結局、プロフィールだけでその人の記事を見る人はいない。
記事の内容(実力)を見て、他の記事を読むかを決める。
プロフィールは「おまけ」程度のものだ。
その「おまけ」を盛るくらいなら、渾身の記事を一つでも多く書いた方が潔い。
私の会社の顧問弁護士は、東大出身だ。
しかし、それで彼を選んだわけではない。
彼は自己紹介をする時「東京の大学へ通った」と話す。
そして、「その東京時代が自分の暗黒の時代で、麻雀、パチンコの沼に深く落ちた」と続いていく。
東大卒業など、酒のネタにもしない。
それよりも暗黒時代のネタで場を押していく。
実に素晴らしい構成でテンポ良く、オチへと向かっていく。
これが彼が聡明な証だ。
プロフィールなんて、盛らなくても良い。
どうせ「中身」は、すぐ分かる。