【丸三老舗新宿挑戦譚】敗軍の将、兵を語る
丸三老舗新宿高島屋店、閉店します。
こちらでも告知させて頂きました通り、2024年5月28日をもちまして、弊社丸三老舗は新宿高島屋さんから退店致します。
改めて…高島屋さんに出店させて頂く事になった経緯について
思い起こせば、2022年冬、新宿高島屋店の食品部副部長さんと和洋菓子のマネージャーのお二方がわざわざ遠く鹿嶋の地までお越しになり、熱烈な出店オファーを頂いたところからこの物語は始まりました。
それまでも、コロナ禍前からイベント出店で毎年3~4回程度はお世話になっており、少しずつコロナも落ち着き始めた2021年の秋頃から改めてイベント出店を再開。百貨店も来店数は大幅に減ってはいたものの、日持ちするギフト菓子需要からあまり日持ちがしない生菓子の自家需要へニーズが移り、極いちご大福などを中心にした弊社のフルーツ大福は新宿でのイベント出店でも安定的に売れてました。
そこで、新宿の和洋菓子売場としても生菓子のラインナップを強化したい、というお話を持ってきて下さったのですが、丸三老舗としてもちょうど柏高島屋さんで長期のイベント出店が始まったばかりで、なおかつ永福町の路面店まるさんかじつを出店していたこともあり、キャパ的に手いっぱいなので…とかなり難色を示したのですが、冒頭に書いたとおり三顧の礼を持って熱烈なオファーを頂きました。
それを意気に感じた(単純な)若旦那は「うちみたいな片田舎の和菓子屋が天下の高島屋さんに求めて貰えるなんてそうそう無いぜ!まずはやってみようよ!チャレンジしてこその中小企業だろう!?」という勢いで、社内の反対を押し切って出店を決めました。
結果としては2年も持たず退店、大失敗にはなりましたし、世の中の状況も相まって会社の財務状況なんかも物凄いこと()になってしまっておりますが、こうやってお声掛け頂けたことは大変ありがたく、また片田舎で小ぢんまりと自らの目と手の届く範囲だけで商売やってたら決して見られなかったような痛い目を見せて頂いた事は大きな財産になったかなと思います。
皮肉でもなんでもなく、高島屋さんに常設店を構えることの大変さを身銭を切って実感できたことは、丸三老舗にとって今後の成長の糧になるはすです。
最後になりますが、熱烈な出店オファーを頂いた新宿高島屋和洋菓子部門のUマネージャー、現在は既に異動されましたが当時食品部門の副部長だったMさん本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます🙇
【5/28 追記】
若旦那の記事にお金なんか落としてくれる人いるのかなー😒と思いつつの記事公開でしたが、一晩で課金頂いた方が結構いらっしゃいました…!本当にありがとうございます!
普段は、材料を仕入れて作って売って始めてお金が入ってくる商売してるんですが、こういう形のないものでお金が入ってくるのはちょっと不思議な感覚です😅
そしてここから、この記事のもうひとつの大きなテーマです…!
敗軍の将、兵を語る
これまでの他の記事と同じく普通に一般公開してもいいかな…とは思ったんですが、まぁそれなりに恥をさらすことにもなりますし、内容が内容なだけにこれまでの他の記事と違ってあまり面白おかしく書くのも何だな…という気持ちもあったり、今後首都圏で商売をという考えのある地方の食品関係のお仕事してる経営者の方なんかにとっては有用な内容もあるはず…ということで、初の有料記事とさせて頂きます…!
頂いたお代については、若旦那が美味しいものを食べて傷心を癒すための原資とさせて頂きますので、記事の内容にご興味なくても若旦那を応援したい…!という方は是非課金して下さいませ😂
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