たぶん7代目
皆様ご存知、茨城県鹿嶋市の老舗和菓子店、丸三老舗(まるさんろうほ)の歴史が赤裸々に語られます。順風満帆だったのは高度成長期~バブル期にかけてのみです。ロスジェネど真ん中の尻拭い世代が報われる日を夢見ながら…
アントラーズサポはじめ、一部のJサポの皆様にはおなじみ、鹿島菓匠丸三老舗の7代目若旦那でございます。 お店のことはよく知ってる!!という方も多いとは思いますが、意外とディープなストーリもあるので、まずは改めてお店の歴史など紹介させていただきます! お店は丸三老舗(まるさんろうほ)といいまして、鹿島神宮の参道の端っこにあります。(画像は昭和30年代の本店の様子) 一般的に老舗といえば「しにせ」と読むんですが、何故か「ろうほ」です。(昔からの取引先や金融機関なんかからも間違
丸三老舗新宿高島屋店、閉店します。 こちらでも告知させて頂きました通り、2024年5月28日をもちまして、弊社丸三老舗は新宿高島屋さんから退店致します。 改めて…高島屋さんに出店させて頂く事になった経緯について 思い起こせば、2022年冬、新宿高島屋店の食品部副部長さんと和洋菓子のマネージャーのお二方がわざわざ遠く鹿嶋の地までお越しになり、熱烈な出店オファーを頂いたところからこの物語は始まりました。 それまでも、コロナ禍前からイベント出店で毎年3~4回程度はお世話に
少し前のニュースで御覧になられた方もいらっしゃるかもしれませんが、昨年の記録的猛暑の影響で北海道産の小豆が超不作になり、それに対してコロナリバウンド+インバウンドの影響で市場の需要は絶好調で、とにかく小豆がありません。 不作+市場での奪い合いで我々中小企業の割り当てはどんどん削られ、具体的には、あと2か月ほどで北海道産の小豆の在庫が枯渇する見込みです。。。 「和菓子とは小豆である」 少なくとも弊社丸三老舗においては、『結局のところ和菓子って何?』と問われたら食い気味に『小
とにかくお金がない冒頭から何ですし、今年に限った話でもないんですが、これまでの経緯(其の一、其の二)なんかもありまして、兎にも角にも丸三老舗にはお金がありません😂 企業にとってお金は血液のようなもので、常に貧血状態で少しでも激しい動きをしようものならすぐに立ち眩み、それでも意を決して動こうとすれば医者(金融機関)からストップがかかるような状況でずっとやってきました。 和菓子自体は非常に面白いとは思うし、いろんなチャンスもある業界だとも思っています。自分に人並外れた経営者の
久しぶり、実に久しぶりの投稿です。 おかげさまで店舗数も4店舗まで増えまして、それに伴い売上もグイグイUP。 首都圏進出は片田舎の個人商店としてはそれなりに難易度の高いチャレンジではありますし、全体では3年後くらいに黒字化できればいいかな…というイメージではありましたが、消費動向がデジタル→リアルに戻ってくるコロナリバウンドの効果もあり、直近の決算で(ギリギリではあるけれど)黒字になりそうという税理士さんからの連絡もあり、ちょっとだけ肩の荷が下りた今日この頃…。 とはい
こちらの続きです。 物語はついにクライマックスへ…。 『だ…大天狗様…!?』『ああ…大天狗様だ…!!!』『手を振ってくれた!?きゃああああ!!!』 若旦那を囲み執拗に勧誘してきた女友達含む十数人の信者たち。 執拗に入信を勧めていた若旦那の存在が一瞬にして消え去ったかのように全員が一気に立ち上がり、あるものは窓に張り付き、またあるものは扉から外に飛び出し、「大天狗様!」と叫びながら眼の前をゆっくりと走る黒塗りの高級車に向かい歓声や嬌声をあげ、全力で手を振ります。 中には
※その1はこちらから。 そんなこんなで、あっという間に伊豆デート(?)の日がやってきました。 突然連絡が来て、あれよあれよで学生時代の女友達姉妹と伊豆までドライブが決まり、酒池肉林(妄想)が待ってる…!なんて流れは普通に考えれば怪しさしかないんですが、完全に浮かれてる若旦那は何を期待してか、朝からシャワー浴びて身ぎれいにして正座待機中…! そしてついに自宅までお迎えの車が。おっさんが乗るような国産セダンに乗ってきた女友達に若干の違和感を感じつつ、妹さんとも初対面。うん、
最近、ニュースやTLでカルト関連の話題をよく目にするもんで、Twitterでチラっと書いてみたら結構需要があるようで…。 元ツイはこちら Twitterだと文字数の絡みもあって読みづらいと思いますので、改めてこちらで書いていきます! そして、予め言っておきますが、読み終わった貴方は『またまたw若旦那ったら相当話を盛ってんでしょwもしくはTRICK(ドラマ)の見すぎじゃない?www』っていう感想になると思いますが、ほぼ誇張無なしです。 それは若かりし頃の若旦那が、都内のゴ
平素より格別のご高配を賜りありがとうございます。 昨年のまるさんかじつ@永福町のオープン以来、まるさんかじつ及び丸三老舗を様々なメディアで取り上げていただきまして、その結果、いつも何かとお世話になっている髙島屋さん以外の有名百貨店さんからも相当お声掛け頂き、いちご大福(いちごわらび)の時期は過去最高の忙しさでした。 (※忙しい=儲かるではありません…念のため…💦) そんな感じでバタバタとした年末年始を過ごす中で、大変ありがたいことに複数の百貨店さんからイベントではなく常設
ご無沙汰しております。何だかんだとバタバタ続きで久しぶりのnoteです! いろいろなものを背負って4月OPENした都内店舗! おかげさまで順風満帆!! https://lit.link/03kajitsu …というわけには行かず、お恥ずかしながら店舗常駐での現場管理&販促/マーケティングを任せる予定だった外部人材が著しく職場の風紀を乱す行為を連発し、オープンから1か月ちょっとでいきなり離脱…。 都内店のスタッフにも多大なる迷惑をかけてしまい、ここに関しては非常に反省
皆様ご存じの通り都内出店などで3月下旬からかなりバタバタで、すっかり更新が遅れてしまいました…。 実際にはいろいろとあって、まだ都内店舗はバタバタですが、丸三老舗のGW~母の日の繁忙期につき、奥様が毎日お仕事=若旦那はずっと子守りで多少PCに向かう時間もあるので、ここらで書いてみます! 間もあいてしまってますので、まずはおさらいからどうぞ。 若旦那が丸三老舗の経営を継いでから、前経営陣による杜撰な経営による倒産の危機からの立て直し、次は東日本大震災による危機からの立て直し
お待たせいたしました、いや、お待たせし過ぎたかもしれません。 日本橋高島屋さんの出店や都内店舗の準備ですっかり遅くなりましたが、丸三老舗の過去の出来事について赤裸々に語るお時間がやってまいりました。 まずはこれまでの記事のおさらいから。そしてまだ過去記事御覧になられてない方は是非こちらの記事から… 番外編のその1で、若旦那はこのように結びました。 『みんなにキチンとゴメンねして、何とか丸三老舗の営業が継続できることになったんだけど、そのあとも毎日のようにトラブルだらけで
先日、こちらの記念すべきnote一発目の記事を上げましたが、Twitterなどでの反応を見ていると、丸三老舗の知られざる歴史や若旦那の苦労談への需要が大きいようなので、今回はそちらについて赤裸々に書いていきます! ~若旦那の鹿島立ち~そんなこんなで、十数年前のとある夏の日。都内でのサラリーマン生活を捨て、歴史ある丸三老舗の経営者という新たな旅を始めることに…。 その当時の丸三老舗の経営状況はかなり厳しいということは、鹿嶋に戻る前から母や一部役員(叔父)、税理士さん経由で事