アンナチュラルを見すぎてLemonのイントロで泣けるようになった話。
こんにちは、せせりです。
タイトルがまず長い。Lemonのイントロで即泣けるようになった女子大生のブログへようこそ。そしてこのブログただの視聴者がドラマの感想を壮大につぶやいた長すぎる独り言です。
アマプラでアンナチュラルが見られるようになってから、Twitterで再びバズっているアンナチュラル。古参オタクの常套句みたいになるが私は再ブームが来る前に全国民がアンナチュラルを見るべきだと言ってきました。(自分で書いてて痛い。)
(アンナチュラルが良すぎるばっかりに気持ち悪い提案をしたある日のツイート。個人名は伏せてます。)
少々横柄になってしまったのでちょっと軌道修正しますね。アンナチュラルに関しては全話5回は見てます。「は?5回?なめてんの?」ドラマファンの方に怒られそうですが、この5回という数字、私にしてはめっちゃ見てる方。これまで5回以上見たドラマは、花男シリーズとアンナチュラル。それだけです。流行りのドラマは見るけど、1クール内で放送されたのを1回見るだけで、配信などで繰り返し見ることはほとんどありません。だから5回も同じドラマ見るのは私には考えられない行動。それだけアンナチュラルは私にとって人生のバイブル的存在になっています。
その中でも印象に残っているのが第4話と第7話。第7話のここがいい!ここを見て!ポイントをつらつらチンタラ書き連ねるだけのブログです。第4話から言わないのか?って?わかる。私も思う。順番に関しては特に意味はないですが、私はショートケーキの苺は最後に食べる派です。(伝わらん)
第7話 殺人遊戯
なかなか強烈な第7話のタイトル。殺人遊戯。高校1年生の男の子から法医学者のミコト(みんな大好き石原さとみ嬢だよ)にメールが届きます。メールにはURLと共に「これを見たら電話をください」の文。リンクを開くと赤いパプリカが生配信でなんかしてる…!(強烈すぎる説明)よく見るとパプリカの右後ろには人が横たわっています。ウーン、なんか画面越しじゃよく見えないんですけど~。(ギャルの人格)
そして配信の中でパプリカ(米津ごめん)は驚くべき一言を発します。
「クラスメイトの死因は何でしょう?」
なんだこのパプリカ~~~??????めっっっっっっっっっっちゃ癖強いパプリカ。パプリカのくせに。
中堂てんて(井浦新大先生)が「子供騙しだから乗るな」ー的なことを言うんだけど、ミコトちゃんもちろんパプリカのゲームに参加します。(そして後ろで中堂てんてが「あーこいつまたやりよる」みたいな顔してるの良き。)
まあそんで学校も警察も巻き込んでめっちゃでかい騒動になるわけ(雑)。この第7話、色々なことに気付かされる。そのへんの普通の女子大生が5回も見て、5回とも同じところでハッと気づいて考えて、同じところで嗚咽して号泣してるんだから。野木さんはやっぱり天才。
クラスのヒエラルキートップの男子3人からイジリを受けるパプリカ。そのパプリカを見かねて、冒頭の横たわってた人(言い方なんとかして)がやんわり助けてあげます。パプリカはそれに救われてなんとか学校生活を送ってた。でも本当「なんとか」送ってたんだと思う。ここで気付くのはイジリといじめの境界線のあいまいさ。そして教育現場の限界。
担任の先生もパプリカたちを見て、いじられてんなとか思ってはいるんだろうけど、はたまたいじめ?って気づいてるのかもしれないけど、見て見ぬふりをしてしまう。ここに一般視聴者わたし、最初はイラァっとするんだけど、教育現場の観点から考えるとそうも思えなくなってしまう。
あのね先生ってめっちゃ激務なのよ。授業もしないといけない、放課後は部活動も見なきゃいけない、テストのまるつけも、学校行事も、生徒対応以外の学校の雑務もやらなきゃいけない。もしこれを読んでいる小中高生諸君。いたら、周りの先生に本当に感謝することだよ。できればそれを言葉にして、先生に伝えてあげることだよ。↑に挙げた先生のお仕事、ふつうは人間ひとりの仕事量じゃないんだから。
話は戻りますが、いじめを見過ごしてしまった学校側の責任ももちろんあるし、そこは追求しなければいけないところだと思う。でも全部見抜くことってきっと難しい。繰り返すようですが学校の先生はマアジで忙しい。私の親はどっちも学校関係者だったけれど、激務すぎて土日は横になってる姿を幼いながらに見ていたし、学校の行事の日程かぶるから来てもらえないことも多かった。(だからといって両親からは大事に大切に育ててもらったし、教師としての両親をすごく尊敬している)
結局イジリといじめの境界線はわからない。私も7話を見てからいつも考えてみるけど、やっぱりこれや!!っていう答えにはたどり着かない。いじられている人が「いじめ」だって思ったらそれは「いじめ」です。ってよく言うけど、そんなの第三者がどうやって見つけるの?って話。周りの人間やおとなたちはもっと「声なき声」に耳を傾ける努力をしなければならない、だけどそうもできない教育現場の現実は確かにあると想像を膨らませました。
そしてミコト嬢の言葉。「法医学的には自殺、でも殺されたんだと思う。法律では裁けないいじめという名の殺人」という言葉。法医学という未来のための医学を全うして、かつ一度死にかけたミコトの言葉だからズンと重く響く言葉。パプリカはこれに少なからず救われたことだろうな。見えにくい気付きにくい「いじめ」に対し、直接的な関与をしない周りの人間はその子にいったい何をしてあげられたんだろう。命を落としてしまう、という最悪の状況になる前に何ができたんだろう。
「あなたの人生はあなたのものだよ」
ミコトの自由意志は無視されて一家心中で命を落としかけたミコトの口から出るこの言葉は本当に重い。追い詰められたときの限界突破直前の人間はこの当たり前のことに気付かない。周りの人間によって自分の人生を自分のものだと思うことができない、ということもある。
ほんでほんで聞いてほしいのが、第7話に出てくる男子高校生の演技がもうさいっこうにいいわけ。
今をときめく神尾楓珠くんの迫真の演技
神尾楓珠クンってめっちゃ人気の若手俳優さんですよね。私はドラマや俳優に関しては無知オブ無知の人間なので、アンナチュラルがリアルタイムで放送されたとき神尾くんが今ほどテレビにバンバン出てたのかな…。わかりませんが、とにかく彼、演技が半端ない。
神尾くんが先に述べた「横たわってる人」なんですが、クラスメイト男子3人からいじめを受けていました。卑劣で悪質ないじめを受けてるんだけど、パプリカと一緒に他殺に見せかけた自殺のトリックを考えている間イキイキとしている、いやしてしまっているのです。
こんなことでイキイキしてほしくないんだけど、神尾くん(すみません、役名調べるの面倒でしたすみません)がパプリカにとっても心の支えだったし、計画を考えている間「生」を感じられてたんだろうな、「死」を考えることほど「生きる」ことに思いをはせる行為はないと思うから。
そして備品倉庫で悪質ないじめを受けた神尾くんが「計画」を実行してしまう。そのときの表情に注目してほしい。きっと彼なりに役を咀嚼して何度も何度も考えて挑んでいるその姿勢がひしひしと伝わってきます。
望月歩くんの演技にふるえる。
はい、この望月くんがパプリカです。これまでずっとパプリカって呼んでごめんね。望月歩くん?誰?って人、はい今すぐこのブログ閉じてグーグルやらで検索してください。こんなピュアの権化みたいな子が…?と思います。
とにかくこの子演技が半端ない(デジャブ?)「上手~^^!!」どころではない。望月くんが発する言葉、声のボリューム、いじめのSOSを発信していたのに目を向けてもらえなかった周りの人間に対する悲哀と裏切りに満ちた目、ミコトの言葉に一筋流す涙。計算というにはあまりにもできすぎていて、あまりにも美しすぎる。
役どころが超絶超絶超絶難しい。だってこの子もいじめられてたし、神尾くんのSOSにも気づいていた。だけど何もできなかった、無力な自分という高校生の役。
そしてパプリカのフィルターを外して素顔でカメラの前に座り自分がいじめられていたことを告白する場面。この時の望月くんの筆舌しがたい表情に注目して欲しい。涙の跡が乾く前に、プライバシーもひったくれもないこの時代に、素顔を1万人の前に晒してでも訴えたかったことを、笑顔でも真顔でも悲しい顔でもない表情で訴える望月くんに引き込まれました。訴えたかったことも見る人によって捉え方が違うと思う。
望月くんに一言申したい、君は日本の宝です。
まとめ
いや、長いわ。ここまで長すぎる。3500文字です。文字数だけは一丁前。
はーい!!!!!!!!!!!ここでまとめはいりまーす!!!!!!!!!!
人生を語るには若すぎるかもしれませんが、23にならんとするペーペーの女子大生ですら思うんだけど、社会は自分が思ってるよりずっと広い。デス。(照れが出た)
歳を取って1歳若かったときの自分とは違う環境に飛び込めたり、同じ環境でも自分の考え方が変わるから違う感じ方ができることに気づくし(待って待って、のえまるのブログ読んだ直後だからめちゃめちゃジャニーズアイドルみたいなブログになってる)。
アンナチュラル7話見た方、どんな感想を持ちました?よければこっそり教えてください。
そして番宣でもまったくありませんが、
数千字のブログを見てくださった方、ぜひ、いや今すぐアンナチュラルを見てください。そしてよければ野木先生脚本の金曜10時TBSのMIUを見てください。
あと米津玄師のLemon。アンナチュラルEDとしてのLemonを聴いたことがない人は米津玄師の後ろで身体全部使って全力で祈ってる人のマネやるんじゃないぞ。
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