親学の母乳原理主義について考えてみる
「粉ミルクは良くない。母乳で育てなければならない」
という親学の価値観がある。カルトと猛批判されているがこの意見の妥当性を考えてみる。
母乳と粉ミルクの違いは二つある。一つ目はミルクの成分の違い、二つ目はミルクを与えるモノの違いだ。前者については栄養学などの科学が関係するため素人なのでコメントは差し控えるとして、後者について考えてみたい。
おっぱいと哺乳瓶の違いは人と物の違いがあるが、これが乳児に与える影響は何が挙げられるだろうか。子どもは親と身体的なスキンシップをする時に幸せホルモンのオキシトシンが分泌されるが、母乳では子どもの顔や口がおっぱいと密着するため分泌が期待できるが、哺乳瓶だと期待できない。ASDは定型発達の人間よりオキシトシンの分泌量が少なく、ミルクの与え方が子どもの発育に影響を及ぼしている可能性も十分考えられる。
このような仮説を立てることもできるので、親学の主張もあながちトンデモとも言い切れないのかもしれない。
2021/12/1 追記
全く科学的な根拠がない意見だが、人類は長い間母乳で育ってきたはずなので、ミルクより母乳の方が歴史があり無難なのではないかと思った。ミルクはまだ歴史が浅く人類がそれに適応できる保証は無い。