漢の約束、ブルーアーカイブ②対策委員会編
ブルアカ、おもしれ〜〜〜〜〜〜!!!
皆さんは「覆水盆に返らず」ということわざをご存知だろうか。一度起こってしまったことは元には戻らない、という意味のことわざだ。実は英語にも似た意味のことわざがある。"It's no use crying over split milk."「こぼれたミルクを嘆いても仕方がない。(直訳)」面白いのは日本語では水が使われているのに対して、英語ではミルクが使われているところだ。このことわざ、液体であれば何でも通用するのだろうが、要するに「よくこぼれる液体は?」というクイズに対して、中国では答えは水で、イギリスではミルクだったのだろう。このように我々が当たり前、あるいは定番だと思っていることは実はそうでもなく、常識なんてものは我々が思っているほど一致しないものなのだ。そして恐らく、キヴォトスもまたそうなのだろう。
アビドスで道に迷った先生を救ったのはシロコだった。どう考えてもメインヒロインの女なのに、プロローグでは一切出てこなかった。いや、なんかちょっとだけ出てきたような気もするけど、あれは忘れたことになってるんだっけ。ともかく、シロコという生徒は明らかに他とは扱いが違うのに、ストーリー上では全くそれを感じなかった。それに少しだけ違和感を覚える。対策委員会編は名前にまごうことなく、対策委員会全員の物語だった。ちょっと便利屋68の物語でもあったかもしれない。でもそれだけだ。少なくともシロコの物語ではなかった。アイコンの女なのに、なぜ?
そういえば対策委員会編ではアロナがほぼ出てこなかった。ほぼというか最初しか出てこなかった。これはまだ分かる。彼女は対策委員会じゃないから。でも、私が前の記事で書いた読みというのが外れそうな気がし始める。アロナってそんな重要な存在じゃないのか?
もしかしたらここまで全てが私の深読みで、ブルーアーカイブはかわいい生徒たちがギャグあり泣きあり熱血ありの学園生活を繰り広げる学園青春ゲームなのかもしれない。生徒たちをあーでもないこーでもないって愛でて、成長を見守っていく。だって私たちは先生だもん。プレイする先生によって推しの生徒は千差万別で、誰か特定のキャラが肩入れされる状況を運営は避けたかったのかもしれない。なるほどね。
わ、分かる〜〜〜〜〜〜~~~~~~
いや、むしろそうじゃないと嘘では?そもそもプロローグの時点でみんなアロナに肩入れしてんだからさ、つまんねーこと言うなよ、運営。人にはヒトの推し生徒って言うけどさ、正直まだ私の推し生徒見つかってないよ。だからそれまではアロナのこと好こっていこうかな。だから出番増やしてね、よろしく。
ところで話は変わるけど、人にはヒトの乳酸菌って有名なフレーズのこと、私は人それぞれという意味だと思ってたんだけど、どうやら人(という種)にはヒト(という種由来)の乳酸菌という意味らしく、どうやらヒトという種類全体の話をしているらしい。
犬だが……?
いや、コーギーとパグだが……?
どうやらキヴォトス(少なくともアビドス自治区)では人とは犬らしい。安心してほしい、私も混乱している。よく考えるとキヴォトスに来てから人……わかりにくいからホモ・サピエンスと呼ぶけど、ホモ・サピエンスに出会っていない。生徒たちがホモ・サピエンスでないことは先の記事でも述べたけど、ここに来て全くなんの説明もなく犬を人とするとは思っていなかった。猫耳犬耳狐耳とは訳が違うぞ。というか犬耳が生えてるホモ・サピエンスみたいな生徒という存在がどんどん曖昧になっていく。だってホモ・サピエンスいねーんだもん。進化の途上か?
でもなんとなく運営がやりたいことがわかってきたぞ。生徒に女性(少なくとも身体的特徴がメスである)しかいない時点で察するべきだったが、要するにオス・サピエンスを出したくないのだろう。百合の間になんとやらではないが、オスを出すことで画面のバランスが崩れてしまうというのは理解できる話だ。だったらもう割り切って可愛らしい犬にしてしまうというのは名案かもしれない。ちゃんとオスもいますよ!犬だけど。かわいい女性しか出てない?大丈夫!彼女たちはホモ・サピエンスではないので!
それにちゃんとロボヘッドもいるので!
んんんんんんんんn?????????
こうなってくるともう分からない。犬ならまだデフォルメです!で許せるかもしれない。でもロボヘッドだ。スーツも着ている。明らかにサラリーマンだ。ロボヘッドだけど。こうなってくるといよいよ、先生がホモ・サピエンスかどうかすら疑わしくなってくる。せめて犬がいいな…可愛らしい犬がいいな…。というか犬しかない気がしてきた。だってもし犬だったらさ、ゲヘナ女子生徒の足ペロペロ事件も無罪放免……ですよね?
ごめん、なんか対策委員会編の話全然してないわ。最初にも言ったけどメチャクチャ面白いよ。でも単独で面白い以上にやっぱりブルアカ全体への種まきみたいなね、そんなストーリーだったよね。ワクワクしてるよ、早く続き読みたいよ、だから急いでこの記事かいてんのよ。神秘ってなにさ。ゲマトリアって誰さ。ホシノとシロコって何者なのさ。むしろ謎が増えてんじゃん!対策委員会編40話かけて結局何も分からないまま。連邦生徒会長はどこに行ったの?シッテムの箱ってなに?アロナは?私は?ミスってなんなの?こんだけ読み進めて何の成果も得られませんでしたって!
でも対策委員会も何かを得たわけじゃないよね。相変わらず借金はあるし、生徒はいないし。自治区は取られてるし、柴関ラーメンは爆発したし。便利屋だってどっか行っちゃったし。
でも何かを失ったかな?借金が増えたわけでも生徒が減ったわけでもない。自治区は昔から取られてたし、柴関ラーメンのラーメンは美味いし。あいつらだってどっかで生きてるよ。何にも変わってないよ。変わったのは私だけ。対策委員会編を読む前の私には絶対に戻れない。それが当然、だよね。
ところで「覆水盆に返らず」ってことわざ、ご存知ですか?
一度失ったものは二度と戻らないって意味のことわざで、昔の誰かご立派な大人がそう言ったんだって。
でも戻ってきたよ。学校も日常も笑顔も。あれ?戻らないんじゃなかったんですか?大人って嘘つきだね。
失ったはずの対策委員会にさ。戻ってきたじゃんホシノ先輩。じゃあそれって”奇跡”じゃなくてなんなの?勝手にBGMかけて、勝手にテキスト進めてさ。そんで奇跡が起きたら泣いちゃうじゃんか。いや、泣いてないよ。泣いたりするもんか。涙がこぼれちゃ台無しじゃんか。
あーあ、結局何も分からなかったな、ブルーアーカイブのこと。
でも知ってる?キヴォトスって奇跡が起こるんだってさ。