【非推奨】5分で初対面の人と親密になれる方法
先日の衝撃的な実体験の話。綺麗な女性にナンパされました。笑
19時頃、駅前を一人で歩いていたら、「すみません!」とよく通る声で女性に話しかけられた。明らかに私に話掛けているであろう、あまりにも迷いのない力強い声に思わず立ち止まって振り返った。ひょろっとした大学生のような20代の男性の隣に立つ小柄で気の強そうな女性。
「あの、ちょっとお尋ねしたいんですけど、ここら辺で空いている居酒屋を知りませんか?これから友達と4人で飲む予定で、チェーン居酒屋以外がいいんです。」この男女二人組は居酒屋を探しているらしい。私が知っているお店は休業中だったり時短営業で、その場でぱっと具体的な情報は伝えられず、周辺の居酒屋が多そうなエリアを伝えた。
普通ならここで「ありがとうございました~」と会話が終了するものだが、ここから始まる彼女の怒涛のトーク。(※以下全て女性の言葉)「お仕事帰りですか?私服で通勤できるのいいですね!」「私はIT系の会社で働いているんですけど~」「歳近いですよね?私は~年生まれです!」「いつもは〇〇辺りにいるんですけど、私今夏休みで暇してるんで、よかったら今度飲みに行きませんか?!」「私(本名フルネーム)といいます!よかったらLINE交換しましょう?」
凄い…ここまで約5分で勝手に女性の情報がインプットされる。一方私は最初は親切心で普通に対応していたものの、あまりの勢いに圧倒されて愛想笑いで相槌をうつばかり。というより、ずっと頭にはあることがよぎっていた。「あー、これ絶対マルチだわ。」
もう早くその場を離れたかったので、LINEの交換を承諾し二人組と別れた。ちなみに隣にいた男性はほとんど喋らず笑顔でその場を見守っていた。笑
明確な証拠はないにしろ、この怪しすぎる二人組はマルチだと仮定して一番の感想としては「凄い戦略的だなー。」というところ。私の認識しているマルチ商法(ねずみ講)のよくある手法としては、一般人を自分のマルチコミュニティのパーティや料理教室などに招待し、まるで普通の友達のように仲良くなったところで日用品などの商品の営業をかけたり、その販売コミュニティへの帰属を促したりするもの。マルチの会員は自分の商品を売るためにまず、販売見込み先となる「友達(笑)」を複数作らなければならない。その最たる手段がこのような突然の声掛けによるナンパのようなものなのだろう。
そんな友達作りのプロの手法を今回意図せず学ばせてもらった。最短時間で相手の心を掴んで親しくなる方法。それは、自己開示である。出会ってから数分で私は彼女のフルネーム・年齢・職業・出身地・生活圏まで知ることになった。普通のコミュニケーションならこれだけの情報があればどこかしら自分との共通点が見つかるだろう。恐らく彼女の目的は居酒屋の情報を得ることではなく初対面の私と仲良くなることだったので、自分の情報を相手に伝えることで共通点を探し、盛り上がるポイントを探していたと考えられる。全てが一般的なプロフィール過ぎて、正直なところ0.001秒くらい「もしかして普通の女性かも?」という考えが頭をよぎったが、普通の女性がこんなにスラスラと自分の情報を他人に話せるワケがない。ちなみに隣にいた男性は一応護衛みたいなものだろう。
コロナ禍で人恋しさや孤独を感じやすい時勢だからこそ、新しい出会いに見せかけて漬け込む怪しいビジネスや悪い人は一定数存在しているのだろう。新しい人間関係は視野も広がるし楽しいことが多い一方、直感的に何か違和感を感じたら少し冷静に考えてみるのもよいかもしれない。
そして、上記の極端な例はさておき初対面の相手との距離を縮める方法として、まず自分の情報を開示して相手との共通点を探る方法は誰しもが使える有効なコミュニケーション手段であると考える。
(早く普通にわいわい飲み会ができる日々が来ますように…)