食事と乳がんとの関係は?

日々診療をしていると、度々質問をいただきます。
以下に乳癌診療ガイドラインより抜粋した記事を転載します。
参考にしてみてください。

【食事と乳がんとの関係は?】
→ほとんどの食事と乳がんとの関連はデータ不十分でなんとも言えない。
ただ、大豆、イソフラボンは乳がん予防となる可能性がある。

(乳癌診療ガイドライン2022年版 疫学予防編 総説4   食事関連因子と乳癌発症リスクの関連より)

【大豆イソフラボンって乳がんに悪いって聞いたよ?】
→イソフラボンには抗エストロゲン作用があるため、乳がん発症を減らす可能性が示唆されている。一方、エストロゲン作用もあるため発症リスクが上がる可能性もあるが、現地点では確認されていない。

(乳癌診療ガイドライン2022年版 疫学予防編 BQ5)

【イソフラボンのサプリメントは飲んでもいい?】
→ サプリメントとしての高用量のイソフラボン摂取の乳癌予防効果や安全性については証明されていない。もし摂取する場合は、1日30 mg以下にとどめることを内閣府食品安全委員会は勧めている。

(乳癌診療ガイドライン2022年版 疫学予防編 BQ5)

結論:食事やサプリメントが乳がんの予防や進行につながるかはよく分かっていない。好きなものを好きなだけ食べましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?