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線虫くん

 日本人の約半数は癌になるのだという。しかも女より男は60%もあの病に侵されるのだから、『私も罹るもの』として過ごした方が、きっと生き方としては正しいのだと思っている。

 私の理屈はこうだ。
1.どうせいつかは癌になる
2.ならばできるだけ早期に見つけたい
3.毎年の人間ドックは色々大変だ
4.だから簡単な検査でわかれば嬉しい
5.反応が出たら初めてドックに入る

 ステージ0や1で発見できればこんなに嬉しいことはなかろう。そう、まだ死ねないからだ。そこで去年から例の『線虫くん』にお願いしている。今年の結果はテーマ画像の通り『低リスク』だったが、それにより嬉しいとか ほっと胸を撫で下ろしたというより、年齢が年齢なんだから出てくれた方が 安心するという変な逆転現象が私の中で起きている。

 線虫の特性を利用するなんて、検査の方法として素晴らしいものが編み出されたなぁと思う。ホント頭イイ。でも考えると癌だけじゃないんだよなぁ。他にも脳血管疾患や心筋梗塞も心配だ。親父も脳梗塞で死んだしなぁなどと考えると、死亡率が高いそれらの病気にも『気配を感知する』検査の方法があったら良いのに・・・と思っている。ともあれ今年の線虫くんに頼んだ仕事は終わったので、彼らと会えるのはまた来年だ。

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