う〜ん、どうもダメなんだよなぁ・・・
《喫煙者》
歳をとって一層タバコが嫌いになった。私は美容師だけど、この仕事をしてる人は喫煙率が高いし 確かに私自身も若い頃は周囲に倣って手を出していた時期もある。しかし職業の本質を考えると これはダメだなと思い至り、ちょうど下の子の誕生をきっかけにキッパリ止めた。
少なくとも日本には 80年代頃まではタバコがカッコイイという価値観が確かにあった。いわゆる不良が登場する映画やドラマなんかでも、登場人物は 100%タバコを吸っていたし、煙たそうな顔をしてタバコをくわえる絵は『カッコいい』という印象でとらえられたから、そんなモチーフでのレコードジャケットなんかも ありがちだった。タバコは大人になりたい子供にとっての憧れのツールだったのだ。
時代は随分変わった。しかしタバコを吸う人の立場が弱くなった今でも、街で歩きながらタバコを吸う 前時代の遺物のような人は存在する。きっとこの後10年~20年もしない内に、そんな風景さえ見かけなくなるんじゃないかと推察している。
ところで私は今勤める職場(専門学校)を、できれば全面禁煙にしたいなぁと思っている。しかしどうしてもやめられない人がいて、なんだかんだと抵抗されそうだし、止められないのではなく 止める気のないという人も少なくない。いっそ大麻みたいに法律で禁止したらいいのに、と独善的なことまで考えてしまう。
しかし私は思うのだ。職場でタバコを吸えなくなるのは理不尽だから、全面禁煙に反対するのは喫煙する者の当然の権利だという理屈は、『私はシエスタの習慣があるから、昼休みは3時間昼寝したい』とか『今のスーツは窮屈だから、制服はサリーにしてほしい』みたいな希望に対し、当然会社は全面的に認めるべきだ!と言っているのと同じだと思うのだが・・・。
個々人の希望を全て叶えることを目指すと、果ては決まりごとというものが一切無く、目的も目標もない 乳白色の幻想世界のようなものになるように感じてしまうのだが、世間一般ではどうなんだろう?
《ながらスマホ》
スマホを操作したいなら歩かないでほしい。いい歳してるのに そんなことをやっている輩が存在している現実には ため息しか出ない。電車から降りてくる乗客の内、少なくない割合で電車内でいじっていた時のまま、歩きながらうつむいて小さな機械とにらめっこしている人が目に付く。ましてや自転車に乗りながら、中でも酷いのは車を運転しながらスマホを覗いているアホまでいる。有難いことに 私はそんなものを見なくても歩くことができるし、車にも乗ることができるから助かっている(皮肉です)。
いやしかし片時もスマホを手放せない(ウチの生徒にも少なくない)タイプの人って、歩きながら何を見てるんだろう? きっと歩きながら見てるくらいだから、大したことはしていないんだろうと思うのは決めつけなんだろうか。
何かに依存してしまったりハマってしまう病としては、
《人》・・・・ストーカー、
ホストへの入れ込みなど
《見た目》・・過度のダイエット、
摂食障害など
《薬》・・・・いわゆる薬物など
《酒》・・・・アルコール中毒など
《遊興》・・・ゲーム、パチンコ、
その他ギャンブルなど
などが以前から取り沙汰されているものだけど、他人に被害が及ぶ可能性だけは絶対に排除することを鉄の法則として、どうぞ勝手に健全な中毒者に徹してほしい。
《手を叩いて笑う人》
偏見だし差別的なのはわかっているのだが、これをやっている人がどうしてもダメなのだ。しかし振り返ってみても 私が子供の頃には そんな人はいなかったのに、いつの頃からか ただ笑うのではなく、笑う時に手を叩く人が多くなった。正確に言うと手を叩いてから笑うことがほとんどだろうか。ウチの教員や生徒たちも、この法則に則っている者がなんと多いことか。年代的な風潮や習慣もあるのだろうが、年配の方でも手を叩いて大笑いするし、若い世代であってもそのアクションが無い人も少なくない。私自身 手を叩くことをスタートの合図にせずとも笑うことができる体質なので助かっている(皮肉です)。
失礼を百も承知で正直な思いをぶっちゃけるなら、大きな声で笑いながら手を叩く動作は、ゼンマイ仕掛けのチンパンジーの人形を思い出させるのだ。ディズニーの『トイストーリー』では、杖をついたピンクのクマ(ロッツォ)軍団側の見張り役だった件のチンパンジーだが、最近とんと見かけないと思ったら、今でもこんなところで生きているのだ(皮肉です。ホント ゴメンなさい)。
《オラオラ》
そっち方面の人々にとっては、喧嘩が強いことやアウトロー的な位置に立っているのがカッコいいことなので、他人に対して威嚇的な格好やイカつい車(菊の紋章を付けるとかww)なんかが大好きである。そんな『強いんだぞアピール』や『悪いんだぞアピール』をしたがる 特徴的な一群が確かに存在する。さらにこれに『金持ちアピール』なんかが加わると 万能感がほとばしる『オラオラチャンピオン』になってしまうのだ。こうなるともはや誰も止めることができない。また 不運なことに その種族の人々は、オラオラしていることや そう見られることを恥ずかしいことだとは思っていない(それどころか反対に誇らしいことだったりする)。
そして特徴として 人一倍、誰の指示にも従いたくないという一面がある。もし指示に従えば、指示者より下の立場になったと本人の中で短絡させるからイヤなんだろう。
『オラオラは伝染し 遺伝する』とは私の持論だが、家族の中で1人だけがオラオラ化することはほぼない。オラオラしていない親の下でオラオラした子供が育つことは少ないが、親がオラオラなら子供は100%オラオラである。また通常オラオラの人は同様の方向性の人を伴侶に選ぶことが多いと思われるから、結果としてその家族が『オラオラ一家』となる可能性は高い。
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今この稿を締めくくろうとして、あるパターンに気が付いた。これら全てを網羅している『コンプリートキング』の存在についてである。都心部ではほぼ見かけなくなった絶滅危惧種であるが、地方ではごく僅かながら令和の今も存在していることが報告されているようだ(重ね重ね失礼しました。お気を悪くされた方がいらっしゃいましたら、誠に申し訳ございません)。