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今年も大豆の草取り 「夏の陣」が始まる
時期を優先するか?作業を優先するか?
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今年は大豆を5月に播種(はしゅ→種をまくこと)しました。
理由は今年も夏の気温が高いと予想したからです。
JAさんの農業指導には種まきの適期は6月になっています。
早撒きはやや推奨されないように感じます。
しかし、6月は梅雨の時期で草取りや中耕の段取りが遅れたり、気温が高い昨今では総合的に芳しくないように私は感じます。
5月に播種を行い、気温と降雨によって草の勢いが強くなる前にある程度、中耕除草が仕上げることができたらと思って取り組みました。
5月に播種をするときは不安しかありませんでした。
また、失敗したらどうしよう…と。
しかし、「挑戦しなければ先には進めない」と腹を括りトラクターに乗車しました。
今年は中耕ディスクが大活躍!!
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5月から中耕ディスクによる除草を行いました。
以前からハウスに眠っていた機械でしたが、稼働部分が動かない不具合が多々ある機械でした。
中学の先輩が農家をされていて「このコバシのディスク」ってどうなの?自分も興味がある。との一言がきっかけでした。
一人で動かない部分にグリスをさしたり、説明書、動画片手に汗だくだく、油まみれになりながらも、なんとかセットアップしました。
最後の脚の部分がどうしてもうまくいかず、修理依頼をお願いしかけました。しかし、クボタ営業所の所長さんが田植えの繁忙期のなか、午後7時頃なら時間作れるので、現場行きますよ。と言ってくださり、10万円近くの修理をしなくても稼働できることに成功しました。
機械メーカーさんに除草剤を使用せずに、大豆の中耕除草を上手くいくためにはどうしたらいいですか?と相談したら、驚いたような困惑と苦笑いをしながら、除草剤は大豆を播種する前に全面散布するから、(除草剤なしの場合は)その播種の時期から除草対策をやると上手くいくかもしれません。とアドバイスを頂きました。電話対応された技術者の方は機械と草について熟知されていて、本当に勉強になりました。
北海道では「めくらがけ、芽出し培土」という技術があるので、大豆も同様にやってみようと決めた時でもありました。
お陰様で、草の抑制がなんとかできているように今は感じます。
ある日、ゴミ収集場にごみを持っていったときに、ご近所さんが
「(今年は)畑の大豆きれいやの〜」とおっしゃってくださいました。
毎年、草に負けてボーボーにしていて心狭い思いをしていたので、、農家をされているご近所さんからきれいやのと言われて本当に朝から嬉しくなりました。スキップして帰りたい気分でした笑
2024年はスギナとマメコガネの鶴翼の陣
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5葉展開後は大豆の根を痛めるので、ここからは手除草
中耕ディスクでも取り切れなかったのがスギナという雑草です。
春になるとツクシが顔をだしますが、それはスギナです。
上部に生えているのは本体ではなく、本体の根の部分は30センチから最下部は60センチほど地下に埋もれています。引っこ抜いてもちぎれた地下茎からまた分裂して育つというまるで、鬼滅の刃の「半天狗」を彷彿とさせる特徴があります。
しかし、抜いたあと枯れて畑の肥料分になる特徴もあるようです。
気温が高くなると、どうしても身体が動かなくなるので、朝夕の時期で少しずつ手除草を行っています。
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農薬や除草剤を使用しないと、どうしても虫もやってきます。
写真はマメコガネという大豆の葉を食べてしまう虫です。
元気な土だと虫が来ない!とおっしゃる方もいらっしゃいますが、虫はやってくるように感じます。どうすればいいのかは暗中模索中です。
虫を避けるため、水分確保のために産毛が生える
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大豆も茎の部分に細かい産毛が生えます。
これは大豆が毛によって虫からの接触を避けたり、朝露の水分を自分の身に含めるようになっているようです。
大自然の営み、作物のもっている生命力は偉大だと私はつくづく感じます。
圃場に入ると、自分がつくづく未熟者だな…と感じずにいれません。
今年の草とり夏の陣も、一喜一憂せずに、大豆に向き合っていこうと思います。
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