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アルデヒドの地図(2)・・・メタノール中毒

ホルマリンとホルムアルデヒドの話を書いたから
次は、「アセトアルデヒドだ!」と思ってた。

でもよく考えると、二つの間の共通項が「アルデヒド」というだけで、
読み手は面白さを感じるだろうか?と疑問に思ったので変更。
そもそも「ホルマリン」って身近な薬じゃないよねという話。
で、少し違う話を書くことに。


コロナ禍初期


コロナ禍が始まって初期だから、2020年の上半期のこと。
マスクが不足しました。が、それだけじゃなくてアルコールも不足した時期があったことを覚えていますか。
あの時にアルコール(エタノール)が不足しているからと言って、
「殺菌・消毒するためにメタノールを使わないでください」という文言が国内に出回りました。

メタノール中毒

海外ではメタノール中毒死の情報もありました。
コロナ禍で広がるメタノール中毒死 世界で最多ペース - 日本経済新聞

あの「メタノールを使ってはいけない」根拠がホルムアルデヒドと関係すると言えば、少しは身近な化学物質だと思ってもらえるかな?

メタノールはそのままでも毒性があるが、体に入ると、
アルコール脱水素酵素(ADH)によって酸化されて「ホルムアルデヒド」になり、さらに続けて、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって酸化されて「ギ酸」になる。

物質変化だけを抜き出して簡単に書くと、こうです。
メタノール →(酸化)→ ホルムアルデヒド →(酸化)→ ギ酸

そして、「ホルムアルデヒド」「ギ酸」とも、それぞれが強い毒性をもつ。

だからメタノール中毒って、体の中から
「メタノール漬け」
「ホルマリン漬け」
「ギ酸漬け」
になってしまうと言えば、イメージが湧くかな?

あと、突然出てきた「ギ酸」は、漢字で「蟻酸」と書きます。
アリの尻尾から分泌される毒性物質で、アリ自身はこれを飲んで体内の雑菌を殺すらしいです。
参考資料 ↓↓↓


今日の要点

は、
【メタノール →(酸化)→ ホルムアルデヒド →(酸化)→ ギ酸】
で、酸化はそれぞれ酵素が担当しているということ。

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